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ラッキーガールならず

朝食のバイトには「仮」というシフトがあり、宿泊者数が一定数を超えると出勤します。なので「仮」の時は前日の22時以降にホテルに電話で宿泊者数の確認をして次の日出るかどうかが決まります。

嫌でね、このシステム。笑

出るなら出るでいいんですよ、休みかも!って思ってて出勤ってめっちゃ嫌。私、今月四回「仮」があったんですけど、三回出なくて済んでたんです!あと一回、しかも副リーダーと一緒になる「仮」だったので絶対出たくなかった。これスルー出来たら退社の日まで会わずに済むし!と思ってたのに前日には宿泊者数すでに11人オーバー。
「明日、減らへんかなぁ〜」
「減らへんやろぉ減ったことないで」
いや、私は減ったことあるの知ってる。
もう今年のラッキーを全部賭けてもいいので、減って欲しい!と22時過ぎに電話をすると5人オーバーで出勤に。それでも!6人も減ったじゃないか!あと5人頑張って欲しかったよぅ…涙

もうこんなに「むりむりむりむりむり」って心で繰り返すことなかった。笑
やだなぁ〜と思いながら眠りに就くのってホント嫌。笑

で、渋々バイトに行ったんですけど…
行ったら行ったでまぁ機嫌良く働きます。行くまでが地獄なだけで。笑

さらに副リーダーがお通夜みたいになってる訳です、なんか知らんけど。

「…人づてに聞いたんやけど、辞めるって?」
「はい、今月のシフトで。なので○○さんとは今日が最後ですね」
「仮やったから、今日来えへんかったら喋られへんままやなと思ってたんやけど…辞める理由、聞いた通り(本業が忙しくなった)やったらええんやけど、そうじゃないんやったら申し訳ないと思って」
「いやいや、大丈夫ですよ」(と、わけのわからない返事をする笑)

まぁ副リーダー的にも私が辞めるにあたって思い当たる節があると見えて、なぜかここにきてグダグダ言う。なぜだかは全くわからないけど。
「楽しい職場じゃなくてごめんな」
私、こういうのもダメなんです。
「え?わかってたら直したらええのに」と思ってしまうので。
さすがに言いませんけど。笑
「あはは」と笑って誤魔化しておきました。
「そうですね」とも「そんなことないですよ」とも言えないので、笑う。
私の武器は微笑みしかないので。しかし、いろんな意味で「笑い」は最強。
「もう私らはここ辞めるってことは働くことをやめるってことやから…」
それ、わかってるならもっと良い環境を作ればいいのに…ぶっちゃけあなたの気分でここの雰囲気が悪いのだから。そして、何故、私にそんなことを言う?…言い訳なのかな?なんの意味もないのに。
「私の母も77でこの前やっと仕事辞めましたけど、今度友達がやってる草取りのバイト一緒にしようって言われてますよ」
「77歳で?」
「はい、まだ働くみたいです!」
もう訳のわからん話を聞きたくないので、にこにこしながら明るい話題へと変えました。ちょっと励ましつつ。これが私に出来る精一杯。

この日は70歳の後輩とも一緒で
「全然知らんかった…昨日、辞めるって聞いて…先越されたわ」
「だと思って先に辞めました笑」
言うときました。
「また、道で会ったら声かけてね」
「はい!」

私、ちゃんとしてるので笑、一緒に働いてた人にはこれまでのお礼にと小さいお菓子をひとりづつに用意してて、一緒のシフト最後の日に渡そうと思ってたので、その日はこのふたりの分を持っていってました。で、帰る前に渡すと後輩は「ありがとう」言うてもらってくれたのですが、副リーダーは何故か「そんなん、私も何もしてないからええ」と受け取ろうとしない。え?わけがわからない。遠慮?もう買ってあるからもらってもらわないとこちらが困るのだけど…
「みんなの分、買ってあるのでどうぞ」と無理矢理置いてきました。だってそれ、美味しいから。笑

と言う訳で、私は全くもって行きたくなかったのですが、私と少しでも話をしないと副リーダーがモヤモヤしたままだったのかと思うと、副リーダーのモヤモヤを少しでも解消するために出勤したのだなと思うことにしました。私のいやな気分は出勤するまでですっかり消えるけど、副リーダーのモヤモヤは多分しばらく晴れないだろうから。

気分で叱られても、当たられても、文句も言わず(ちょっと言うたけど笑)悪口も言わず、上司に告げ口もせず、その代わりにさっさと次の職場を見つけて転職して行くという人に会ったのが初めてだったのかもしれません。ご本人もどう対処していいのかわからないのでなんだか謝ってくれたのかもしれませんが、どうも、謝ったらいいと思ってる節もあり。笑 謝らないよりはいいかもですが、ごめんで済むなら警察要らんとはよく言ったもので、その後の「行動」が重要だと私は思うんですけどね。なんなら、謝らなくてもいいから態度で示せ、って感じです。楽しくない職場だと思うのなら、そして、それが自分によるものだと判ってるのなら、直そうよ。これまでに何度か謝ってもらったけど、また同じように気分で当たられてきたので、私にとっては意味のない謝罪ですね、本人の気が済むための謝罪なので。

今回、なぜか相当に凹んでるように見えたので、これでちょっと変わるかもですが、もう私には知ったこっちゃないです。

さらに30歳の後輩が辞めて、70歳の後輩も辞めたらさすがに変わるかもですが、人生の終盤でこの感じはさすがに可哀想だと思うので、私は本当のことは言わずにこのまま黙って去るとします。沈黙は、金。笑


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