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さよなら梅子完結編

もう、慣れてるから、家で財布の詳細を絵に描いて持っていきました。
聞かれるんですよ、根掘り葉掘り。笑
何が入っていたかとかはもちろんですが、財布自体の特徴を詳細に。
いちいち言うの面倒なので。

諸事情により実物は載せませんが
かなりの完成度。笑


案の定、財布の特徴を聞かれたので、そのメモ見ながら答えてたら「それ、貸してください」とメモ持って奥で書き込んでくれてました。
あまりに細かかったのか一言も書いてないのに
「虎の刺繍でいいですか?」とまとめられました。
さすがの画力。笑

奥に行ったおまわりさんが戻ってきて
「照合した結果を申しますと、それらしい財布ありました」
「そうですか!」
「恐らくそっくりそのまま」
「え?すごっ!」思わず大声出ました。笑
「これはもうご本人さんの日頃の行い…」
いやいや、そんな訳ない!笑
日頃の行いがボーッとしてるからこういう事になっとんねん。笑
ただただ拾ってくれた方の日頃の行いが良いお陰。笑
「こちらではなく警察署に届けられております」
との事で書類を頂きそちらへ向かいました。

警察署は「落とし物コーナー」があり、その窓口へ。
先客が隣に居ました。
「…拾った人というか、署員が保護しました」
「昨日の夜中ですね、⚪︎⚪︎の交差点で…」
漏れ聞こえるワードに興味津々。笑

いや、でもこっちも大事。笑

頂いた書類を窓口に差し出す。
すぐに見慣れた財布がやってきた!
「こちらで間違いないでしょうか?」
「はい!」
「身分証明書ありますか?」
「はい!」
「拾われた方がいらっしゃいまして、謝礼などは辞退されてますがお礼の電話は入れてください」
「はい!」

返ってきました!そっくりそのまま!
日本すごい!

ただね。笑
私の五千円は新札の梅子だったのに、返ってきたのはボロボロの一葉だった。笑
さすがに「これ、新札の梅子でお願いします」とも言えず。笑

警察署を出てすぐに拾ってくれた方に電話を。
最初は訝しげな感じでしたが
「昨日財布を拾って頂いた者です」とお礼を言うと
明るい声になり「それなら良かったです」と。

ええ人や。
神のご加護を。(とは言わなかったけど全力で念じた笑)

ここ見た方々も、もしお財布を拾ったらそのまま届けてください!
そして、お財布をなくした方は諦めずすぐに近くの交番か警察署に「紛失届」を。今、全部データにしてるので一度登録されるとすぐに検索可能になるし、自分でも調べられます。

しかし、まずはしっかりしましょうね、私。

で、窓口で横にいたおばあさんは無事に飼い犬と再会してました。笑


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