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給食について

給食ってねぇ。笑
私、小さい時ぼんやりしてて、ものすごくのろかったんです。
なので、もちろんご飯を食べるのもものすごく遅い。
給食といえば、五時間目始まってもひとりで食べてるってイメージです。
もしくは、掃除のほこりにまみれながら。笑
ずっとこんな感じだったんですけど、ある時からちゃんと食べられるようになりました。

ある時とは。笑

私があまりに食べるのが遅いので見るにみかねたその時同じ班だった男の子。机くっつけて食べるから目の前に座ってたその子がある日。
「おれの真似して食べろ」って言ってくれて、素直なので彼をみながら同じように食べたら…めちゃ早く食べられた!
あまりにうれしくて、特にお腹減ってた訳でもないのに人生で初めておかわりもした!笑
もうおばちゃんなので、あまりに昔過ぎて誰だったかは忘れてしまったけど、きっと、こういう人が本当にやさしい人なんだろうな。今更ながら、その節はありがとうございました。

あともうひとつ、ああ、これが本当にやさしいってことかって思ったことが子供の頃にあったのでついでに書いておきます。

近くの公園でひとりで遊んでたら、同級生が何人か遊びに来て「今、◯○ちゃんのお誕生日会やってるねん、小春ちゃんもおいで」って言われたのでこれまた素直について行きました。(今思うと行かなくてもいいんですよね、最初に呼ばれてないんだから笑)その子のお家ではおかあさんがお誕生日のご馳走を振る舞ってくれて、楽しく過ごしていたのですが、私は急に呼ばれたので「プレゼント」を持ってない。みんながプレゼントを渡してるのに、何もないけど、さっき自分で食べるように買った板チョコは持ってた。なのでそれをプレゼントの代わりに「プレゼント用意してないけど、さっき買ったからこれ、はい」とあげるとその子は

「私、チョコレート嫌いやからいらん」



たぶん、私、すごく悲しそうな顔をしたんでしょうね。
自分が食べたくて買ったチョコレートをあげようと思ったのに「要らん」っていわれたので。いろんな思いが一瞬で顔に出たんだと思います。宙に浮いたみたいなチョコレートを持ったまま。けど、その瞬間にそこのおかあさんが

「じゃ、これはおばちゃんがもらっとくね、ありがとう」ってもらってくれた。

私はチョコレートも食べたかったけど、小さな自分の思いやりをなかったことにされることの方がつらかったんだなぁと今はわかります。そして、それをすかさずいろんな意味でキャッチしてくれたそこのおかあさんの言動に触れて「ああ、これがやさしいってことか」と心底納得しました。そして、救われた。もらってもらえてよかった。

そして今、こんなやさしいお母さんの子供でも意地悪に育つんだなとそちらにも考えが及ぶようになりました。笑

大人っていやね。笑

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