あるバイト日記17
17……いろんな人がいる
やっと、出戻りさんと一緒になりました。
今まで、何度か挨拶というか、遊びに来ててひとこと、ふたことくらいは交わしたのですが、そんなに気が強そうな印象はなかったので、そこは心配してなかったのですが…笑
一応、先輩だし、しかも新人の私とふたりだけのシフトなので、きっとちゃんとしてるんだろうなと思ってたけど…違った。笑
まず、お客さまが来るまでに食事を用意しないとだめなのですが(当たり前)冷凍のものやら、湯煎で戻すものやら、一部調理するものやら、一から調理するものやら色々あり。一応、先輩なので頼りにしてたのですが、がんもどきを味つけする鍋からなんかいつもと違う匂いがする。笑 マスクしててもだから相当に違う匂い。笑 「これ…出汁の素入れましたか?」「うん、五杯」「あ、違います。めんつゆです」出汁の素小さいおたまに五杯もいれたら不味いやろ。かつお的な匂いしかしてない。
「ちょっと味見て」
「…あんまり美味しくないです、やり直しましょうか?」
「そう?美味しい。これでいい」
「え?」
「わからんかったら適当にしといたらええねん」
これです。
出戻りさんの精神はこれです。
「(怖い人に)バレへんかったら適当にしとく」です。
「バイトリーダーおらんかったら適当にしといたらええねん」
ばっかり言うてます。
くそぉ。向こう向いてる間にやり直したら良かった。
美味しくないのに…お客さま可哀想。
しかも、この日、宿泊者数百名越えてて。
もちろん全員が朝食を食べにくる訳ではないのですが、わかりませんからね。
私の居た朝食時間の6時から9時までほぼずっとお客さまがお越しで…食材はどんどんなくなるし、補充せなあかんし、洗い物もせなあかんし、洗いおわった食器の補充もせなあかんし、で、出戻りさん(とはいえ、ブランクは二ヶ月らしい)にいろいろ聞いても要領を得ない返事が多く、この日は何度お客さまから「これないんですけど」と言われた事か…数え切れないくらいに言われました。本当に申し訳ない。ちなみに、働いて一ヶ月ちょっとでこんなに言われたのは今日が初めて。
バイトリーダーも副リーダーも食事の補充は最重要項目としてたので、私に厳しく言ったとしても、お客さまからのクレームはほぼなかった。
むむむ。これはダメ。
もしかしたら一番ダメ。
「わからんかったら適当でいい」の精神がそもそも私の中に皆無なので。
わからんからって適当にやってたら、わかる時にちゃんと出来へん、と常に思ってるので。
これ、今までにもよく言われたんですよ。
「これ、洗ってから捨てるんですよね?」
「ああ、そうやけど、リーダー居らんかったらそのまま捨ててええで」
「あ、常にやっとかないといざって時だけは出来ないので、洗います」
絶対そうですからね。笑
みなさんやさしさで言ってくれてるのだと思いますが、いつもやってることって気を抜いたらぽろっと出ますから。
誰も見てなくても自分は手を抜いたこと知ってるから嫌なんです。
そういう自分が嫌なので。
もし、何かの理由で仕方なく手を抜く(というか行程を省く)ような事があったとしても「ごめんなさい!」と思いながらでありたい。「バレへんから」「わからへんから」と平気で居たくない。
それもこれも私がもっとしっかりしないとダメだなと思いました。
出戻りさんとふたりというのは私が考えても無謀だと思うシフトなのですが(しかもお客さま百名越えて笑)もし次にあったとしたら私が中心となって指示するくらいでないとまたお客さまに迷惑or嫌な思いをさせてしまうので頑張ろう。
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