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枯れない花

先日、百貨店で開催されてる「民藝展」を観に行きました。

全国から集められた民藝品の展示と即売です。展示部分は民藝品を使ったお部屋のコーディネート。三人が参加してましたが、それぞれに個性があり楽しい。そこで前から気になってた枯れない花こと「ケズリバナ」(私が知ってるのはこの名前、この展示では別の名前でした)を発見。上の画像です。雪深い土地で農作業の出来ない冬の間に家の中で出来る仕事として木を削ってお花を作るというもの。みんぱくではもちろん観たことがあったのですが、売ってるのを観るのは初めて。展示してあるものは全て販売してますとの事でしたが、これには値段が付いてなかったので、側に居た係の人に尋ねると「非売品なんです」との事。「これを作った職人さんがいらっしゃるので直接交渉してみてください」とも。でもどの職人さんかも教えてくれないし「山葡萄の籠を編む職人さんです」との事でしたが…

即売コーナーを見て回ってると山葡萄の籠が置いてるコーナーが。ちなみに山葡萄の籠の最高価格は60万超えてました。笑  更に、ケズリバナに似た木彫りの人形も!ここ!ここの職人さんや!

早速、お花の事を聴くと
「あれは冬のものなんです、これから作り始めるもので今はないんです。(展示してるものを)売れって言われたら売らんことはないけど先輩の職人達も割とその辺は守ってるので」「冬になったらなんぼでもあるし売るんですけど」
て言われて「それでも」とは言えませんよね。
「じゃ、ちゃんと冬に手に入れます」と後にしました。

雪におおわれてお花のない冬の間、お花の代わりに木を削って作ったのがこの民藝品なんです。その心持ちが素敵だと思っているので季節外れに無理やり手に入れるのはなんか違うよなぁ。と思いました。

これが展示のビデオで紹介されていて、十年経ったのを観たんですけど、ええ色になってました。

いつか私も手に入れてええ色に育てたい。

それまでは心の中で咲いててもらいます。笑

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