いつもそばに
ずっとぼんやり思ってて、それが確信に変わること、時、ってないですか?
私はあります、時々。
泥大島ってあるんですよ、着物で。
大島紬なんですけど、泥で染めてるんですね。
田んぼの小さいのみたいなのがあって、本当に泥につけて染めるんです、土に含まれている鉄分で。
ブラタモリで観たと思うんですけど。
でも、土の中にある鉄分も何度か染めてるとなくなってくるんですよね。布に移るので。そんなときにどうするか。その辺に生えてる植物の「ソテツ」を放り込むんだそうです。すると鉄分が蘇る。
ガッテンガッテン。笑
ここで全て繋がって腑に落ちました。
ソテツって漢字は蘇鉄なんです。そのままでしょ?
蘇るんですよ、鉄が。笑
科学的なことは全くわかりませんが、本当に不思議だなぁと思って。
泥染めの鉄を蘇らせるためのものが、すぐそばに生えてるんですよ、ただで。
これを知った時にずっとぼんやり考えてたことが非常にクリアになったのを覚えてます。
やっぱり、要るものってすぐそばにある、って。
気付いてないだけで、全部そばに揃ってるんだろうなぁって。
あとはいろんな先入観やなんかを取っ払ったら、いとも簡単に手に入るんだろうなぁって。
大事なのはそれを見極める目と勘。
なんでしょうね。笑
ちなみにこのお話を知ってから泥大島、大好きになりました。
それまであんまりだったんですよ、大島。
あのシャリシャリした感じと光沢が似合わない気がして。
まぁ似合ってないのは変わらないと思いますが、でも好きになったので、なんとか似合うように工夫したいなと思ってます。
一番似合わないのはざっくりした紬。
こういうの着ると本当に田舎の人みたいになる。
顔が都会風ではないので。笑
絶望的に似合いません。笑
これは工夫のしようがないので、着ません。
画像は季節外れではありますが、泥大島だそうです。(古着だから本当の所はわからない笑)流水に紅葉で「竜田川」なので、これ着て千早ふるを聴きに行きたいですね。笑
ちなみに今、一番似合うと思ってる織の着物がこれです。笑
秋しか着られないのが残念です。
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