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つりポンヌさん原案『ワンパンハイドラ』

 前回『無魔ノヴァ』を構築して以来のnote掲載になります。今回はバトスピYouTuber『つりポンヌ』さんが考案した「メイズ・ハイドラ」と「赤魔神」による5点パンチコンボを本人の許可を得てデッキにさせていただきましたので、今回はその内容とその他採用カードの採用理由の解説をさせていただきます。

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「メイズ・ハイドラ」はレベル2からの【連鎖】で青シンボルを2点追加する効果があり、「赤魔神」はW赤シンボルを持つ異魔神ブレイヴなので、「メイズ・ハイドラ」にブレイヴさせることで5点の化け物が完成。それをメインプランとし、構築したデッキがこちら(この先、口調が変わります)

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 目指すプランは、「赤魔神」と「メイズ・ハイドラ」を並べることですが、それを揃えるために障害になる点が2つ

①≪「メイズ・ハイドラ」のレベルコスト≫

「メイズ・ハイドラ」のレベル2コストは5個。青で高コストスピリットを召喚した直後に5コアも確保するのはかなり時間が掛かり、今のバトスピでそんなに時間を掛けてしまってはどんな相手でも負けてしまって、寧ろメインプランにしない方が強いと言われてしまう。「轟魔神」のようなコア数関係なく最高レベルにしてしまえばいいが、その分パーツが増える上に、そもそも「赤魔神」にブレイヴして勝つデッキなのに他のブレイヴを入れてしまっては本末転倒。

そこで「なら簡単にコアを稼げればいい」ということで採用したのが「終焉の騎神ラグナロック」

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自身でコアを増やすことができ、増やすコア数が6個で自分のレベル2コアを維持しながら「メイズ・ハイドラ」をレベル2にすることができる。その上【連鎖】が発揮できない状態だった時、または「メイズ・ハイドラ」がいない時のサブフィニッシャーとしても活躍できる。

しかしこのデッキのメイン色はあくまで青なので、踏み倒す手段が必要となる。そして「ラグナロック」を踏み倒すためのプランで採用したのが「海魔神」

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「メイズ・ハイドラ」は系統〈異合〉持ちで「ラグナロック」は系統〈殻人〉持ちなので、「海魔神」1枚で2体同時に踏み倒しが可能という高シナジーであることもあって採用しており、このカードのおかげで「ラグナロック」プランも取り入れることができた。

ついでに言えば「メイズ・ハイドラ」は緑・白・黄のマジックを封じてしまうので、その対象外になる【アクセル】の防御札としても活用できるのもポイント

②≪「赤魔神」が重い≫

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切り札の「メイズ・ハイドラ」は青なのにコンボパーツの「赤魔神」は赤。アレックスのような色が変わるカードを使えば軽減は可能だが、それを引いておかないといけない上に、「メイズ・ハイドラ」のレベル2コストもあるので、軽減が無い状態での素出しが「ラグナロック」があってもコア的に非常に厳しい。

そこで活躍するのが当デッキのキーパーツ「黒獣王ケフェウス(REVIVAL)」

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【アクセル】効果で3枚オープンした中の異魔神ブレイヴをノーコストで召喚できる。これで捲った「赤魔神」をノーコスト召喚できるので、実質アクセル分(このデッキの場合は軽減込みで2コストが定番)で踏み倒せる。ここで「海魔神」も捲れれば手札の「メイズ・ハイドラ」と「ラグナロック」も踏み倒すということもできる為、「赤魔神」「海魔神」の両方と相性の良いカードとして採用している。


 ではここからは、先程紹介したカード以外の投入カードそれぞれの採用理由について、時々連鎖的の他のカードの採用理由を交えながら解説します。

 まずは「タワー・ゴレム(REVIVAL)」

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デッキ内容的に系統〈造兵〉が自身込みで5枚しかない為、ドローソースとして不足していると思われるが、実はこのカードの役割は”ドローソース”ではなく”仕込む”ことにある。

先程紹介した「黒獣王ケフェウス(REVIVAL)」はオープンした異魔神ブレイヴを召喚するが、そんな都合よく決まるものではない。「タワー・ゴレム」は手札のカードをデッキトップに戻すので、異魔神ブレイヴをデッキトップに仕込んでから「ケフェウス(REVIVAL)」で踏み倒すというプランを行うことができる。

それとほぼ同様の理由で「ゴッドシーカー パラサノカンナギ」を採用している。

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「パラサノカンナギ」は本来「創界神スサノヲ」のゴッドシーカーだが、召喚時でオープンしたカードはデッキの上下どちらかに戻すことができるので、オープンされた異魔神ブレイヴを敢えてトップのままにして「ケフェウス(REVIVAL)」で召喚するという動きができる。

異魔神ブレイヴを仕込む以外にも、来ていないパーツがあればトップに、なければボトムに戻すという事故回避の動きも可能。

その上自身が赤シンボル持ちな為「メイズ・ハイドラ」の【連鎖】発揮条件を満たすことができ、メイン中は青シンボルが2つも増えるので軽減確保要因としても活かすことができる。

 続いては「昆虫怪獣メガロ」

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このカードの採用理由は”【バースト】効果+【召喚時】疲労効果”があるから。

このデッキで「海魔神」で出す系統〈殻人〉が他には「ラグナロック」しかいない。これだと「海魔神」と「ラグナロック」両方持っていないと行けないことになるので、それだと海魔神が腐りやすくなってしまう。「昆虫怪獣メガロ」は系統〈殻人〉があり、召喚時には相手スピリットを疲労させられるのでブロッカーを消す仕事ができる。その上ライフを減らしたら追加ダメージを与える効果もあるので、3点と2点で5点を決めることが可能。

そしてこのデッキには「アレックス」と「オーズ」しかバーストが無く、「メイズ・ハイドラ」の効果もあって「氷刃血界」や「絶甲氷盾(REVIVAL)」のようなまともな防御札を採用できない。その為このデッキにとって【バースト】は命綱でもあるので1枚でも多く採用していきたい。そういう意味でも「昆虫怪獣メガロ」はピッタリなカード。

 続いては「50th 仮面ライダーオーズ タトバコンボ」

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このデッキの先行1ターン目の一番理想的な初動は「ヘファイストスの鍛冶神殿」を配置すること。

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Wシンボルネクサスを張ることによって2ターン目以降がかなり動きやすくなるので、初動でどうしても置いておきたい1枚。しかし先行1ターン目のコアは当然4コアで、そうなれば当然ライフ減少後バーストでもない限りはバースト召喚を行うことができない。しかし「オーズ」のバースト召喚はバースト効果を発揮してから召喚する順番になっており、バースト効果でコアも増えるので、維持コア気にせず初手でバーストを開くことができる。

その上系統〈異合〉なので「海魔神」で踏み倒し可能な上、アタック時には破壊効果と回復効果があるので”作戦プランC”にも。

 続いては「巨人王子ラクシュマナ」

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このデッキ実質唯一のドローソース。「ストロングドロー」や「マントラドロー」等のような3枚ドロー2枚破棄系ではないのは”シンボル確保”ができるか否かが大きい。このデッキにも勿論ネクサスは入っているのでシンボル確保には問題ないのだが、そもそも初手にネクサスを引けなければシンボル確保もなく、ネクサスが2ターン目3ターン目に来てもただ出遅れるだけになる上に、そのネクサスが除去されればただえさえコンボデッキ寄りのこのデッキの動きがさらに遅くなる。その点「ラクシュマナ」なら初動で使っても確実にシンボル確保に繋がり、それが手元であるのでネクサスよりも除去する方法が少ないという点を踏まえて採用している。

 次に「EVANGELION Mark.6-カシウスの槍-」

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エヴァンゲリオンのコラボパックで登場した汎用性の高いカードで、ゲーム中に1回ではあるが、[召喚時]または[煌臨時]を無効にできる唯一のカード。エヴァンゲリオンデッキ以外の色んなデッキに入れても何の問題なく活躍できる「Mark.6」だが、このデッキに採用されるのはちゃんとした理由がある。

まずは勿論その効果。このデッキは「ラグナロック」のコアブーストを使うことを前提としているので、青デッキではあるが召喚時効果を止めるカードは一切採用されていない。なのでそれを止める手段として「Mark.6」を入れている。状況によっては「赤魔神」とブレイヴして耐性付きで3点叩き込むことも可能。

もう1つが”系統〈造兵〉”持ちであること。序盤辺りに紹介した「タワー・ゴレム」はコンボをサポートする為カードではあるが、正直2枚3枚持っていても抱えても仕方がないので、1枚は本来の使い方である”ドローソース”として運用したい。しかし抱えた2枚の内1枚を使っても、結局トップを確定させたくなければその2枚目を破棄するしかない。そこで破棄する選択肢として挙げられるのが”何故か”系統〈造兵〉を与えられたエヴァンゲリオンコラボのカードである「Mark.6」である。「Mark.6」自体も1枚効果を使えば2枚目は死に札になってしまうので、破棄する選択肢に入れられる。

 続いて「己械人シェパードール」

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このデッキの防御札。本来ならコスト低めで使いやすい「白晶防壁」や「氷刃血界」「絶甲氷盾」等を採用したいが、「メイズ・ハイドラ」が白マジックを封じてしまうため、生き残った状態で相手に攻められるとそのまま負けてしまう。そこで選んだ防御札。同様というか上位互換の「天馬機獣ペガスペース」というカードがあるが

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このデッキにとって白軽減はないも同然であり、「赤魔神」や「パラサノカンナギ」のような赤シンボル持ちカードがあるので、1コストでも多く軽減できるように「シェパードール」を採用している。

また防御札には超汎用カード「選ばれし探索者アレックス(REVIVAL)」も入れている。

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【バースト】の防御も勿論、4コストという低コストで疲労させることでコアブかドローを使えるのは、純粋な防御札としての運用でなくても使いやすい。

純粋な青属性の防御札では「キングスコマンド」があり、コスト面でもドローソースとしても使えるのは十分に使える。

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しかし「キングスコマンド」の場合は”後続の攻撃を止める”だけになり、既にアタック宣言を終えているスピリットには有効ではない。後続を止めたいなら「アレックス」や「ラグナロック」と役割が被っており、”後続”ではなく”アタック中のスピリットに対してもライフを守れる”から「シェパードール」を採用している。

 続いて「幻魔神」

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お馴染み異魔神ブレイヴの制限カード。勿論その【超装甲】による防御力の高さも採用理由の1つだが、このデッキの場合は”異魔神ブレイヴの数増やし”の為でもある。

いくら「ケフェウス(REVIVAL)」がコンボパーツと言っても、「幻魔神」を除けば【アクセル】効果で出せる異魔神ブレイヴは6枚と「ケフェウス(REVIVAL)」を3投するには枚数がやや心許ない上に、種類も「赤魔神」と「海魔神」の2種類と少ない。その為第3の選択肢となれる上に防御力の高い「幻魔神」を採用。野試合でも「ケフェウス(REVIVAL)」で「海魔神」と「幻魔神」を出し、耐性付きの「ラグナロック」で殴り切るという動きができている。

 最後に「No.47 オフィングローブ」

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 青のネクサスであるアタック制限を行うネクサス。コスト4という「ヘファイストスの鍛冶神殿」と初手配置の喧嘩になりそうなカードだが、他のアタック制限系ネクサスに比べると低めな上、重複可能なアタック制限ということで優秀な1枚。候補として「大海門」を採用したいところだが、「ラグナロック」や「赤魔神」ブレイヴの「メイズ・ハイドラ」という青以外の味方アタッカーのことを考えると採用しづらい。

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 以上で『ワンパンハイドラ』の紹介は終わります。コンボを絶対とせず決まればいい程度になればもっと良い組み方はあったと思いますが、「メイズ・ハイドラ」と「赤魔神」コンボを主役として活躍させる構築としては纏まっている方かなと思います。

決してこれが完成形というわけではないので、是非皆さんもこのコンボを運用したデッキを組んでみてください

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