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お墓の移転その2

前に、ずいぶん前に
私の家系のお骨移転のことを書いたんですが
今回は
家内の家系のお墓始末の件です。

家内の家系のお墓は
田舎の山の中の奥深くに
有りました。

昨年10月
いろんな事情で
一族の墓のお骨を
市内の市営墓地に移動させることになりました。
明治初期から江戸時代の古い石塔は
いわゆる「寄せ墓」して
一か所の墓に祭ることにしました。

すべてが順調に進み
あとは
既存のお墓を解体撤去するだけ
となっていました。

作業をする石塔屋さんは
当時
「今は少し忙しいから
作業(解体撤去)は後日でも良いですか?」と
申し訳なさそうに言ったので
義弟(一族の主)は
「良いですよ」と答えていました。

これも
2か月待たされましたが
急ぐことでもなかったので
普通に待ちました。

きっちり待たされた2か月後、
義弟から、「業者が作業を終えた」と連絡があり
さらに「掘削作業中に石蓋らしきものが出たのでちょっと来てもらえないか」とのこと。
明治時代の墓は普通、石蓋をするような墓は少ないそうですが、たまーに有るそうで
いやーびっくりしましたよ。

青ざめましたね
石蓋が出たということは
その下に甕棺が有るってことですよ。
判りますか、大ごとになるんですよ。

甕棺の中が、ほぼ骨は溶けて水ばっかしの状態でも
役所に連絡したり
場合によっては警察にも連絡し
対処することになるんです。

さて
現場に着きました。
解体作業員さんが
申し訳なさそうに
「いやー、変なものに当たっちゃいました」
それからおもむろにバールで石を動かす作業に入ろうとしました。
そこで私が、「そのまま埋め戻しできませんか」と
喉元迄出かかると
「一応、開けないとまずいんですよね」と
先に言われました。
「万事休す」です。

石を剥がしました。
下から・・・・
何も出てきませんでした。
単なる土、土、土

集まった親族一同「フー」ですよ。
良かった、良かった。

何事もなく
市民霊園に
お引越し完了でした。

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