地下鉄サリン事件の日


関係ないけど富士山きれい


あの日の朝、たまたま自分は家に居て、しかも普段ならつけないテレビをなぜかつけたところ、地下鉄で異変があった、電車が止まっているという報道が。しかも父が利用している駅でたくさんの人が、母が降りる駅でもひとびとが倒れている。丁度時間帯も会社に到着するころで。心臓がばくばくする中、必死にそれぞれの職場に電話をかけ続けるが、全然つながらない。当時青春謳歌中で飛び回っていた弟はその方面に関係ないので放置、とにかくパパとママだ、と瞬間的に判断して電話をかけ続けた。
やっと、やっと母と電話がつながって。
ママ、テレビで〇〇駅が、と伝えると、母は、今日はいつもより一本早い電車に乗ったので、何も見ていない、と。父から母に連絡があって、パパもなんともない、と。
その日、帰宅した父に聞いたところによると、父はその日少し歩こう、とひと駅手前で降りて、会社に向かっていたそうだ。最寄りの駅に近づくと、道にへたり込んでいる人たちがあちこちにいて、何もわかってないと、朝なのに酔っ払いが妙に多いな?と思った程度だったと。大騒ぎになったのは、父が会社に着いた後だった。

その夜だったと思う、サリンなんて、そんなもの誰も知らない毒物だ、とテレビから聞こえて、ひっかかったので手元の普通の英語辞書を引いてみた。普通に記載されていた。

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