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お前それ本気で言ってんの?

「世界は滅べばいい」ないし「世界に存在価値は無い」というようなことを声高に叫ぶ人間は世に少なからずいる。だけどそういう人って日々生きている中で幸福を感じる瞬間や愛する人・モノすらも消えて無くなればいいと本気で思っているのか?

思っていないならその言葉は無意味な戯言でしかないので、本気の言明なら当然そこは繋がるはず。生きていて何も楽しいことがない人がこの発想に至るのは自然だけど、「ある程度人生に幸福があって、愛する対象が存在する人」がそんなことを言うのは明らかに矛盾している。矛盾していないと反論する人もいるかもしれないけど、本気で愛する物も滅べばいいと考えているならその人は愛してなんていないでしょ。
「何となく好き程度のものはあるけど愛しているものは何も無い」という人が滅びを望むのならわかる。ただ、感動して涙を流し、友人や家族と笑い合い、そんな一日を心地よく締めくくれる人間が、なぜか突然「世界は滅べばいい」なんてことを言うのは僕からしたら全然本気じゃない強弁にしか思えないのです。斜に構えてカッコつけてんじゃねーよとも思う。

もし愛するものも全て滅べばいいと本気で思っているのなら、愛情とその反対の感情が同一の対象に同時に両立するのなら、それが可能な人間がいるのなら、それは僕には推し量れない人間の深淵なのだろうと思う。

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