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2-7TDの基本戦略 基礎知識編

こごろーです。
今回は2-7TDについて解説したいと思います。
現在のドローゲームの中1番のメジャーなゲームで多くのトーナメントやキャッシュゲームでプレイされています。

詳しいルール説明はしませんので、まだプレイした事の無い方は例のごとく木原さんのミックスゲームの勧めをお読み下さい。↓↓↓

基本戦略を分かりやすく解説しているオーノ塾のともさんも解説していますので是非ご覧ください。


でははじめます。


基礎知識



キーカードについて


2-7TDにおいて最も価値のあるカードは2、その次は3とされています。
これは#1-#8までは必ず2を含んでおり、逆に言えば2が無い限りそれらは作れないからです。
また、2も3も無い状態で作れる最高は#33の97654です。
ドローの途中で2や3を引く事を目指すよりは、スターティングハンドで2や3が含まれていた方がよりナッツに近い形のハンドを作り上げる事の出来る可能性が高まります。

6の脆弱性


ハンドに6が含まれている場合、ストレートになる危険性が高まり、あまり良いとされていません。
2346,2456,3456,などが例に挙げられますが、3456に至っては2も7もダメで8が最高となるため、あまりいい形とは言えません。
2367などの形は4か5どちらでも大丈夫ですが、8を引けたとしても87632という8lowの中では弱い方に分類されてしまうため注意が必要です。

7の価値観


一昔前まで7は2の次に価値があるカードだと言われていました。
しかし近年のプレイヤー間では7にそこまでの価値は無いのではないかと言われています。
7lowを作りに行くゲームではなく、強い8lowを作る方が評価されるようになってきたのです。
基本的に目指す形は強い8lowで、その中でも強いのが8が無い7lowくらいのイメージになってきています。

全体のカードの価値のイメージとしては2>>3>4567>8くらいに価値を見積もっておくと良いと思います。

ストレートを引いてしまった場合のケア


プレイしている最中に45678のような形のストレートになってしまう事があります。
このような時は上から2番目のカードを捨てると覚えておきましょう。
この場合は7を捨てて4568の形にします。

45678から8を捨ててしまうと改善されるのが2の4アウツのみになってしまいますが、7を捨てる事により2と3の8アウツを引きに行くことが出来ます。
86lowは強い部類に入りますので無理に7lowを狙う必要は無い場合が多いです。


スターティングハンドの選び方



2-7TDはブラインドゲームなのでNLHEと同様にアーリーポジションからは狭く、レイトポジションからはある程度広く参加する事が推奨されます。
bbのディフェンスも同様です。

では実際に参加出来るハンドの具体例を見てみましょう。
この記事では75432のような書き方をしている場合フラッシュにはなっていないものとします。

今回はどこからでも参加可能な物のみ記載しております。

プリドローからパット系



75432 76532 etc

プリドローでこのようなハンドが配られる事は稀ですが、配られた場合最高にラッキーです。
アグレッションを高めてとにかくポットを膨らませましょう。

86543 etc

8lowのようなハンドはプリドローからパットで参加出来ますが、相手の強いドローハンドに捲られる可能性がありますので注意しながらプレイする事が求められます。86lowなら強い部類ですが、876lowなど弱いものは注意しましょう。

では実際にどれくらい捲られる可能性があるのか見てみましょう。

86543 vs 7432x
1回のドローであれば85.7%の勝率がありますが3回ドローされるとその勝率は62.2%まで下がります。
しかしフェイバリットを維持できていますし、リバーもバリューベットを打てるハンドです。

もう1つ、8lowの更に弱いハンドを見てみましょう。

87653 vs 7432x
この場合1回のドローであれば78.6%の勝率がありますが、3回ドローされると47.6%まで下がってしまいアンダードッグになってしまいます。

初心者のプレイヤーは8の部分にだけ注目しがちですが、それ以下のカードがどれだけ強いかでかなり変わる事がこの例で分かると思います。


Wheel4枚系(2を含む)



7432 7532 etc

非常に強力です。
1枚チェンジですが、相手の1枚以上のチェンジに対してアグレッシブにプレイ出来ます。
これらのハンドが3回チェンジした後に7lowを作れる確率は43.6%もあります。
87lowまで広げると約60%にもなります。
1st,2ndドローまではかなりアグレッシブにプレイしましょう。

Wheel3枚系(2を含む)



732 742 etc

標準的な参加ハンドです。2や3を含まないものは弱くなってしまうのでスチールして3betにHUならコールするくらいに見積りましょう。
2ndドロー後までに良い形の1枚ドローを目指し、もし改善されなければ降りるのが一般的です。ブラフをする場合に関しては実践編でお話します。

ここまでが基本的に参加できるハンドになります。
このゲームではポジションによって参加出来るハンドが大幅に変わってきます。

例えばBTNからは23のみでもスチール出来ますし、3357などは3を1枚ブロックしているため見た目より強かったりするのでCOからスチールに使う事も出来ます。


ブロッカーの重要性


スターティングハンドを評価する際にペアになっている事でその評価を低く見積もっている人も少なくないと思います。
22235などは見た目より相当強いですし、ドロー中に2や3を引いてきた場合価値が更に上がります。

例えば22235と235JKを比べてみましょう。
わかりやすくNLHEで例えてみます。
QQを持っていて4betしたら相手のAKから5betオールインされました。
しかしその時にAを降りた人が2人居ると何故か知っている状態が22235です。
途端にどれだけ有利になるかが分かるのではないでしょうか。

ざっくり解説すると、ブロッカーがある事により相手が持ちうる、もしくは引いてくる可能性を減らせる上に自分のカードがペアになりにくくなるのです。


スターティングハンドについて更に詳しく知りたい方は木原さんのnoteをご覧頂くと細かく書いてありますので参考になるかと思います。↓↓↓
https://note.com/kihara_poker/n/n8fc8ce1038e7


おわりに



今回は2-7TDにおける基礎知識を書いてみました。
いい資料や教材が手に入り次第このページもアップデートされていきますので、また読み直して見て下さい。

より具体的なストリートの戦略、ブラフに関しては実践編をご覧下さい!

ではまた!

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