PLO8&BIG-O Chapter 3

どうもこごろーですよ。
更新が遅くなってしまいすみません。
今回で3回目になりますが、ようやくフロップ以降のお話になります。

今回はChapter3になりますので、1,2を読んでいない方はまずそちらをご覧ください。

Chapter1 https://note.com/556nip/n/n5ce3b8ff4cc7
Chapter2 https://note.com/556nip/n/n6c4397a5ed26

今回はフロップ以降の基本的なローについてのお話です。
では早速始めましょう!


フロップのテクスチャーとローの確率

ハイローゲームでは、ローがどの程度成立しうるかを把握しておくのはとても大切です。
ではどれくらいの確率で成立するのか、実際に見てみましょう。

画像1

※ハンドに含まれるローカードとフロップに落ちたローカードは異なる種類とする。


この表を見て分かる通り、フロップにローカードが1枚なのか2枚なのかで大きく差が生まれます。ハンドに含まれるローカードが2枚なのか3枚以上なのかでも差がありますね。

例えばA2KQを持っているとします。
この場合ハンドにある異なるローカードはAと2になりますね。なので2枚です。

フロップで49Jと落ちたとします。フロップに落ちたローカードは4の1枚です。
この時上の表を見てみるとリバーまでにローが成立する確率は16%である事が分かりますね。

また、A23Kを持っているとします。
フロップで46Qと落ちた場合、ハンドにあるローは3枚で、ボードにあるローは46の2枚になります。よってリバーまでにローが成立する確率は72%ですね。

ではカードが重複してしまった場合を考えましょう。

A23Kを持っていて、フロップに23Jと落ちたとします。
この場合2と3が重なってしまいました。オマハではハンド2枚とボード3枚を使うので、この場合ハンドはA2の2枚、ボードは3の1枚で計算すると良いでしょう。(厳密には計算が変わってくると思います……)なのでローが成立する確率は約16%ですね。
しかし仮に相手はA45xなどを持っていたとしたら、相手は72%でローを成立させてきます。A4だけでも約60%です。
よってこのようなシチュエーションは危険であると判断するべきです。

これを踏まえると2枚のローカードが落ちたボードでは、ナッツロードローやバックアップのついたロードローの価値が非常に上がる事が分かります。
一方1枚の場合、ローもハイもバランスのとれたエクイティが必要になってくると思います。

フロップにおけるアグレッションの調整や、コールの頻度の参考になると思いますので、大体の値で覚えておくと便利かもしれません。


ローが崩れる危険性について

上記の表はあくまでもローが成立するかどうかについての表になります。
自分がターンでナッツローを完成させたとしても、リバーのカードによってそれが崩れる場合も考えなくてはなりません。
例を見てみましょう。

Hero:A2KQ
Flop:56J

この状態でターンで3,4,7,8が落ちた場合、ナッツローが完成します。しかしリバーでAか2が落ちた場合、そのナッツローは崩れてしまいますね。

Hero:A2KQ
Flop:56J
Turn:4
River:A

Hero: A2456 Lo
Nuts Lo: A2345(A23Jなど)

このナッツローが崩れてしまう可能性がある事(英語ではcounterfeitableといいます)は度々起こります。アグレッションの足止めになったり、難しいスポットに直面する場合が多々あります。
例えばターンでナッツローが完成し、ハイもドローがある状態でポットベットしたところコールされ、リバーでドローはミス、ローも崩れた時(上記のシチュエーション)などですね。この場面がこのゲームで一番吐き気を催します。


ではローのバックアップのあるハンドではどうでしょう。

Hero:A24K
Flop:56J

これも同様に3,4,7,8が落ちた場合、ナッツローが完成します。
今回は4というバックアップのカードがあるため、リバーでAか2が落ちてもセカンドナッツローは確保出来てます。

Hero:A24K
Flop:56J
Turn:4or7or8
River:Aor2


またターンで3が落ちた場合はリバーでA,2,4が落ちても崩れることのない(uncounterfeitableといいます)ナッツローが完成します。

Hero:A24K
Flop:56J
Turn:3
River:Aor2or4

Hero:A2345 Lo(A,2,4が落ちた場合)

Hero:A2356 Lo(上記以外が落ちた場合)

ターンでこの状態でハイも強いドローか、完成していれはボーナスタイムです。アグレッションをフルスロットルにできます。

この3種類目のローであるバックアップカードは非常に重要です。2枚持ちの相手に対して大きくローのエクイティを上回る事ができ、フロップ以降のアグレッションも相当上げる事ができます。

PLO8やBIG-O、またFLO8にも言える事ですが、相手のエクイティを放棄させることがとても重要です。ショウダウンまでいけばチョップのところ、降ろせばスクープに出来るためです。そういった意味でもアグレッションを上げれるシチュエーションは必ず抑えておきたいですね。

これらの事に関しては今後記事にするセーフティネットコンセプトにおいてもとても重要になる項目なので覚えておいて下さい。


おわりに

今回は主にフロップにおけるローについての分析と考察についてでした。
NLHEには無い概念で感覚的に分かりづらい部分も多いと思いますが、理解を深めることで更に利益を出すことが出来ます。
ローについて深く知っているかどうかで損益に大きく関わってきますので、これからの記事も楽しみにしていてください。

ではまた!

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