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問題は己にもアリ

前回の続きです。
まだご覧になってない方は下記からお願いします🤲

そもそも私が出張している病院では、月に2回ほどのペースで理・美容師さんが来院されてヘアカットを行なっていました。

☆需要と供給のバランス

病院には200名以上が入院しているため、すべての患者様を施術するには1回の出張で5〜8人ほどの理・美容師が必要になります。つまり希望する患者様は大勢いますが、出張する側はそこまで人数を集められない現状があります。また病院側も決まった日時に患者様を集められないこともあります🧐

☆ボランティアではない

ヘアデザインの仕事はボランティアではないため、出張に見合う料金を頂かないといけないので、どうしても街中のヘアサロンより少し安い程度の金額になり、患者様やご家族様も遠慮してしまうこともあるそうです🤔

☆二足の草鞋(わらじ)

ヘアデザインの仕事は、国家資格であるため誰でもできるわけではありません。病院では外部へ業務を委託する必要があります。
またそれに対応できる理・美容師は少ないのが現状です😔
それはこの仕事が基本は店舗でのサロンワークであるため、店舗の定休日を100%充てられないことにも限界があります。ヘアサロンと病院への出張の二足の草鞋はなかなか難しいです‼️

以上のことから、髪を切れない患者様が増えて、精神的なストレスが溜まる原因になり、塞ぎがちな気持ちになることが悪循環を生んでしまいます。
また理・美容師側も特殊な環境での仕事は慣れない分大変な仕事になり、やりたがらない仕事になってしまうこともあると思います。

さぁシステムの話しです。
ヘアサロンは病院の建物内に存在しています。しかし病院である以上患者様の移動は困難が伴い、転倒事故防止などの観点から、看護師や介護士などの専門の職員と一緒に理美容施設へ行かなければなりません。
これは私がただの理容師であるが故のことです。病院施設内での過失事故は病院全体の責任になり私一人の責任では賄いきれないことだからです。
幸いにも病院の1Fのエレベーターの近くにヘアサロンを開設して頂けたため、効率の良い移動ができます。

☆予約システムを構築

移動の問題はどうにかなりそうですが、どの階のどなたが希望されているのか?これは私が直接予約を受けるわけにはいきません。
そこで登場するのが病院内にある情報システムの応用です。
全職員向けに連絡事項を共有するプラットフォームに理美容サロンへの予約システムを構築し、日にちや時間を設定し、そこから各階の看護師の皆様の業務の一環として空いた時間に患者様の予約を入れてもらい、時間になったらこちらから連絡をして連れてきてもらう。
それで初めて私の仕事が始まり、終わり次第また連れて帰ってもらうということの繰り返しで患者様を受け入れていくことができるようになります。

☆問題は己にあり

ここでまた問題が生じてきます。
実はこの予約システムが開始当初はなかなかうまくいきませんでした。
それは私の技術スピードにありました。
ヘアサロンで行うスピードでは、とても時間的な余裕がなく余計な時間が多すぎました。つまり無駄な時間を省略し、効率よく患者様を帰していくために、私自身の技術スピードのアップデートが急務でした😲
そして多くの施術項目から無駄を削ぎ落としながらも『丁寧で確実な仕事』が求められました👍
病院職員の皆様も多忙の中送迎を行っていただくため、決められた時間内で全てを終わらせなければ、その患者様が行う1日のスケジュールに穴が空いてしまいます。
私の仕事は患者様お一人を満足させることですが、大きな組織では組織内の人間として責任ある仕事で、歯車の一部になることが重要です。

技術は自分のためではなく、誰かのためにある

次では実際に行っている施術内容や無駄を省いた部分を書いていきます。

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