見出し画像

昔の職場のX子

昔話。名前は忘れた。異動で着任してすぐに、なんかでお茶に行くことになった。入社は自分より少し早いが同学年で実質同期だと彼女は積極的に言ってきた。

俺は転勤で渡り歩いてるけど、だいたいどこの事業所でもお茶友、飯友は一人はできるんだけどねと話した。そしたら、じゃあ港みなとにオンナあり、あたしもそのオンナの一人でいいからさあ、っていきなり言ってくる。これは驚いたが男は言われて悪い気はしない。この話はこの後も異動のたびに、新しく出会った新しい職場の女に披露すると、へーそうなんだと感心される。


ただ問題はこのX子が酒が強すぎるというか、俺と向かい合って二人で飲むには俺が付いていけない。多分冒頭の彼女の言で、酒飲みの男友達を探しているんだろうと思った。もし俺が酒が強かったらどうだったろうなあと。X子のあのノリだと、酒の後も含めてOKなんだろうね、それが俺が初めてじゃなくて何人かはそうなんだろうと。その遊び相手を見定めるための彼女のいつもの動作なのかもしれんと感じた。

案の定、俺が酒が弱いと分かったとたんに、彼女のトーンは下がった。職場内では俺のシンパでは居てくれた、仕事で頼めば色々引き取ってくれた。でも二人で会うことはなくなった。そのうち彼女は異動して、数年後に彼女が本社のインストラクターみたいな立ち位置のときに、別の事業所で出会った。

今思えば、俺から見てかなりスラリとした長身細身の女性。俺よりも身長あるじゃん。褒めすぎて言えば、ホランとかクリステル方面の、面立ちは日本人離れした鼻筋。ハーフなの?と。ああこれは思い出として褒めすぎか。まあ初印象はそれくらいの感じがした。そんな初印象からの、あたしを港のオンナにしてくれなどとの申し出。35歳くらいの時、既に俺も結婚して子供2人いる。向こうからすれば同級生だけど身長低い既婚のオトコだよ。今思えばこれは出来過ぎだよね。でもこの長身のカラダ、長い両脚を拡げてどんな体位になるだろう、どんな声を出すのか、どんなカラダの震え方になってただろうか、中はどうだろう、身長高いから奥も長いなら奥までは届かないかなあなどと、今思えばそんなことも考えてみた。しょうもないことだが。

酒が強かったらきっと人生変わっていたかもしれないというのは、他にもよく言われた。その話はまた改めて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?