第49回 日本理学療法士協会 定時総会 (代議員 総会)まとめ

令和2年6月6日(土)14:00-執り行われた定時総会について報告する。

Ⅰ. 日本理学療法士協会 代議員とは?

任期:2年間
選出方法:各県から会員数に応じて人数が決定される(概ね300人に1名の割合)。
     選挙で選出される。ちなみに愛知県には、20人の代議員がいる。
     気になった方は下記URLへ。ちょっと下に愛知県があります。
     参照(右記をクリック):公益社団法人 日本理学療法士協会 組織図
やること:総会で公益社団法人日本理学療法士協会 定款 第4章 (権限)第12条に記載してある事を決議する。年に一度定時総会が行われ、各県の代議員は出席し役目を果たす。
参照(右記をクリック):公益社団法人日本理学療法士協会 定款
代議員ってなに?と以前質問をいただいたときの返答↓
https://note.com/555511/n/n9667cd49627d

Ⅱ. 今回(2020年)の定時総会は、web開催!!

昨年度の総会の様子や報告はこちらを参照
noteのリンクです → 2019 日本理学療法士協会 代議員総会報告

今回の定時総会では、代議員はzoom参加もしくはYouTube視聴となる。
ちなみに私はzoomでの参加。
zoom参加の場合、東海北陸の代議員は5/29 12:00-13:00, 18:00-19:00に第一回目の接続テストを行い、6/6の総会当日10:00-11:00に第二回目の接続テストを行いやっと参加の準備が整うことになる。
接続テストの時間はこんな感じ。
① 10時00分~11時00分 北海道、東北、東海北陸
② 11時00分~12時00分 関東甲信越、中国
③ 12時00分~13時00分 近畿、四国、九州
当日の接続テストの様子はこちら。下記に添付した画像が表示され、説明を受ける。

スクリーンショット 2020-06-06 10.17.58

接続テストに対応してくれた協会の事務局の方はとても親切で丁寧であった。zoom参加の代議員がどれだけいるか分からないが、大変な仕事に頭が下がる。

そして事前質問の受付が、5/20の締め切りで5/27に回答をいただいた。
私は2つ事前質問をさせていただいたので、私の質問に対する答弁を下記に記載しておく。
質問リンク→ https://note.com/555511/n/n9f3f1086929e
事前質問は全体で12問。これを多いとするか少ないとするかは個人の考えによると思うが、微妙な数であると感じている。

Ⅲ. 定時総会の内容

まず当日の時間を短縮させるためだと思うが、令和2年5月13日にJPTA総会担当者さんから議事内容を事前説明する動画・音声が格納されたURLが記載された資料が届いた。
これを見てから当日出席しなさい、というものだ。すべて見る・聞くのはなかなか大変であった。しかし、通常1日半かけて行う定時総会を約2時間で終わらそう(実際は1時間21分)というのだからしょうがない。

1.開会の挨拶 :齊藤副会長

2.会長の挨拶

3.議長団選出
代議員407名中、204名以上で可決となる。

4.議長団選出

5.書記任命

6.議事録署名人任命

7.議事
今回、質問や賛成反対の意思表示は、書面 or web(以下に示す)のように行われた。

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・第1号議案 名誉会員の承認を求める件
質問:なし
決議:賛成380人 / 反対2人 →承認

・第2号議案 選挙管理委員会の承認を求める件
質問:なし
決議:賛成381人 / 反対0人 / 白票1人 →承認

・第3号議案 常務役員要件審査委員の承認を求める件
質問:なし
決議:賛成382人 / 反対0人 →承認

・第4号議案 議事運営委員の承認を求める件
質問:なし
決議:賛成382人 / 反対0人 →承認

・第5号議案 決算事項
①2019年度事業報告 総括
②2019年度事業報告[補足]
③2019年度決算報告書
 ※監査報告
質問1件
質問A
事前質問を行いたかったが、総会資料が紙ベースで送付されてくる前に事前質問期間が終わってしまった。時間がなかったことも理解できるが、もし可能であれば、事後質問の受付もしてほしい。
質問Aに対しての返答
総会終了後、受付ける方針である。

決議:賛成379人 / 反対3人 →承認

・第5号議案 報告事項 (報告のみ)
④2020年度事業計画、収支予算について
新生涯学習時期システム以降時期にあわせて、会員管理機能システム変更に関する案件をシステム会社と相談している。追加費用を抑制させるために新生涯学習システムに合わせ1年遅らせる方向で話を進めている。

質問者2名
 質問A
協会事業は9月までストップの状態だが、臨床実習指導者講習会に関して10月以降webでの開催は検討しているか否か。
質問Aに対しての返答
10月以降、新しい生活様式に対応出来るよう検討はしている。臨床実習の指導者要件を1年猶予をもらえるかどうかも打診している。
この返答に対して意見
作業療法士会はwebで開催の打診を厚生労働省に行い許可を得ている。一体的に動いてはいないのか?
返答
バラバラに動いている。zoom等を使用したweb開催でワークショップが十分なものになるかを懸念している。研修の質を担保するためにしっかりと協議していかなければいけない。webでは、このい開催趣旨を満たせないのではないかと思っている。

質問B
新型コロナウイルス対策に伴い、講習会等を実施していない。会費の部分返還は行うのか?
質問Bに対しての返答
会費というのは研修会のために集めているわけではないが、次年度の繰越金については考えなければならない。

質問C
大阪では毎年700名〜800名の入会がある。が6月時点で2/3の入会者しかいない。理由はいろいろ考えられるが、対面的な事業ができていないことが考えられる。新生涯学習システムが動き始めると、前期研修はe-learningが多い。都道府県士会との接点が少なくな理、そして入会率が下がるのではないか?
質問Cに対しての返答
会員を増やしていくのか現状会員数をピークとするのかを考える必要がある。執行部でも入会率・退会率を検討している最中である。今年度の入会に関しては、多くの士会で少ないことを聞いている。入会のきっかけであるイベントがなかったことも一因。確かにe-learningが多くなると懸念はされる。

質問D
今年度、集合研修は開催ができない状況が続き、2020年会員にはe-learning無料で提供した。しかしe-learningの受講率が低い。そのため、活用してもらうための工夫はあるのか?
質問Dに対する返答
想定はしている。新人教育等に限らず、どのように行うことが良いかを検討している。

⑤新会館建設について
質問:1件

質問A
これから新会館で会議や研修会を行う時の対応策は考えているか?
質問Aに対する返答
一般的な対応、3密を防ぐように工夫をする。
この返答に対する意見
どのように行うか詰めて考えていくことをしないと、みんなが使える会館が使えなくなってしまうのではないかと懸念している。
返答
貴重なご意見をありがとうございます。

⑥新生涯学習制度と開始遅延について
質問なし

ここで報告事項終了。
そして書記解任、議長団解任し閉会の挨拶へ。

最後:閉会の挨拶:内山副会長

会議所要時間:1時間21分

スクリーンショット 2020-06-06 15.21.55(2)

早かった..(・ω・`)
事前説明音声や動画を見逃している代議員の方も多かったのではないかと推測。
あまりにも書くことがないので、執行部の所管事業を下記に紹介しておきます。

半田会長

(1)各種委員会等
 ・WCPT2023準備委員会
 ・次期システム構築執行委員会
(2)政治・行政関係会議
・厚生労働省:医道審議会理学療法士作業療法士分科会理学療法士作業療法士倫理部
 会
・厚生労働省:医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフティングに関するヒア
 リング
・文部科学省:課題解決型高度医療人材養成推進委員会・日本健康会議2019
・医療専門職の人財育成を考える会(議員連盟)
・リハビリテーションを考える議員連盟総会
・脳卒中・循環器病対策フォローアップ議員連盟  他議員及び省庁関係者等と 
 の各種調整業務
(3)他団体関連会議
・リハビリテーション専門職団体協議会 :診療報酬
・介護報酬について協議、共同
・チーム医療推進協議会(代表) :中央社会保険医療協議会(中医協)専門委員
・訪問リハビリテーション振興財団(理事長)
・日本脳卒中協会(副理事長) 他

内山副会長

(1)国際推進に関すること
(2)理事会から負託を受けた行政府等での委員会・事業の活動協力
(3)その他会長代行業務

齊藤副会長

(1)生涯学習課
(2)介護予防執行委員会
(3)理学療法士業務の「核」の設定委員会

森本副会長

(1)職能課
(2)各種委員会等
(3)政治・行政関係会議
(4)他団体関連会議
(5)その他会長代行業務

大工谷 専務理事

(1)国民の健康と福祉の推進並びに障害と疾病の予防に資する事業
1)各種知識・技術の啓発支援事業
・運動器の健康日本協会・学校保健推進執行委員会
2)理学療法の標準化事業 ・2024年同時改訂に向けた理学療法標準評価の確立:理
 学療法標準評価作成委員会
(2)国際協力及び貢献に資する事業 1)国際協力事業 ・国際・アジア健康構想推進 ・
  国際事業推進執行委員会事業 2)国際調査・情報収集事業 ・国際渉外・検証事業
(3)教育機関に協力し、健康並びに教育の向上に資する事業 1)教育に資する事業・
     臨床実習指導者講習会事業・アジア教育支援委員会
・アジア予防領域支援委員会
・障がい児(発達障がい児)対策委員会
・臨床実習の手引き作成委員会
・選挙制度検討小委員会
・総務関連 

高橋 常務理事

(1)学会運営審議会
(2)分科学会・部門
(3)委員会 (4)日本理学療法学術大会および分科学会学術集会・部門研究会
(5)学術誌発行
(6)研究助成
(7)研究倫理審査 

吉井 常務理事

(1)広報に関する業務
(2)障がい者団体助成事業
(3)理学療法ハンドブック作成委員会

網本 常務理事

(1)認定・専門理学療法士制度構築委員会 

梶村 常務理事

1)オリ・パラ対策小委員会
2)レガシー小委員会
3)総務小委員会 

黒澤 常務理事

(1)理学療法概論作成委員会 

白石 常務理事

(1)新人研修ガイドライン作成委員会

以上。
尚、内容に関しては私が聞いて理解したものをまとめたため、詳細は議事録をご参照いただければと存じます。

Twitterはこちら

https://mobile.twitter.com/Physio_Davidson

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