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患者のくらし

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日々の生活のようすについて書いた記事です。だいたいがドジ話。
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#診察

何分の一かの、純情な感情

「失礼します!こんにちはー」 元気よく挨拶したものの、診察室は騒然としていた。 すでに診察を済ませた別の患者さんが、 院内で具合を悪くして転倒したらしい。 クラークと呼ばれる事務員さんが、 慌てふためいて説明している。 エリィ「ありゃりゃ..だ、大丈夫ですかね..」 どうしよう。出直したほうがいいかな。 主治医はクラークさんの話が終わると 振り返って、こちらを向いた。 まったくもって落ち着いた表情で、 何事もなかったかのように話し始める。 主治医「どうですか?熱はあ

20170619診察日記その2

その1はこちら なんとか治療の道は、ぎりぎり繋がったようだ。先のことは全然未定だけれど、来週から3クール目の抗がん剤が投与される。 今の薬‥パクリタキセル(+アバスチン)は、4週が1クールだ。3投1休(週に1度を連続3回、4週目が休み)がきほん。ただ患者の場合、体がくらうダメージがでかすぎる。白血球問題が勃発し、たちまち生命体として危うい状態を迎えかねない。そこで、先生は隔週での投与を提案した。この場合2投2休っていうのかしら? 1週目と3週目に薬を入れる。2週間たっぷ