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【ARISE GIFT】[クラファン・リターン品紹介⑧]半端ではない拘りで作られる梅!吉田屋・大山さんロングインタビュー

随時お伝えしているリターン品紹介、本日は創業190年を誇る「吉田屋」さんのご紹介です!

■吉田屋
http://kk-yoshidaya.co.jp/

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※写真は、吉田屋が運営する日本初の梅専門カフェ「ume cafe WAON

大洗に来てから知ったのですが、実は代表の大山さんは、私の大学の先輩(学部も一緒)で、2年被っていた事がわかり、大学近隣の土地の話などで盛り上がったりしている間柄です!

そんな大山さんですが、今回のクラファンと連動させて頂いている、新しい「大洗 観光ビジョン」を策定したプロジェクトチームのリーダーでもあります。その辺りも含めてお伺いしたロングインタビューです。是非ご覧下さい!

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大山壮郎さん

―まずは、ご提供頂いている「大洗潮風の梅干し」が入った「大洗発 ご飯がすすむ!セレクション」ですが、現在全体の申込の30%を超える1番人気です!改めまして、商品の特徴を教えて頂けますか。

「茨城産の梅をPRしよう!」と、茨城の梅農家さんと一緒に立ち上げた梅ブランド 「常陸乃梅」というプロジェクトがありまして、その中から3品種特色があるものをピックアップし、そのうちの一つ「石川一号」という品種が、今回のリターン品の梅干しになっています。

かる大洗潮風の梅干し

この梅干しは商品名としては「茨城の賜 石川一号」っていう名前なんですけども、まず一番の特徴は「塩分10パーセント無添加漬け込み」という点です。「梅干し」って実は2種類あって、「梅干し」「調味梅干し」という2種類に分類されます。まず「調味梅干し」は、味が付いて、脱塩したり、梅のちょっと酸っぱさを弱めながら「はちみつ」などを足して作ります。今回の「石川一号」は「梅干し」という分野で、塩だけで漬けたものになります。その「塩分10%漬け込み」というのは、全国でも僕くらいしかやってない漬け込み方で、作るのが非常に難しいんです。

ーえ、そんなに難しいんですか?

すごく丁寧に漬け込まないといけないですし、少ロットでしか漬けられず、とにかく手間がかかるんです。なので梅業者さんはやりたがらないんですけど、ウチでは色々な研究を繰り返し拘って作った結果、これが功を奏しまして、2年前に「マツコの知らない世界(TBS系の番組)」の「梅干しの世界」というテーマの時に、この製法と商品を紹介して頂きました。そんな梅干しです。

ーそれは知りませんでした。味はどのような感じでしょうか?

とても簡単に言うと「旨みが増す」という感じでしょうか。

まず塩分10%にしている理由ですが、「梅干し」って基本は15~18%で漬けるんですよ。そうすると一番最初に食べた口当たりがまず「しょっぱい」んです。最初が「しょっぱい」となると、どんな梅でも全部口の中が同じ「しょっぱさ・酸っぱさ」になってしまうんです。梅の品種って凄く沢山あって、美味しい品種も沢山あるんですけど、梅の「品種の良さ」って、一般的にはあんまり感じて頂けないんですよね。

塩分10%まで落とすと、その梅本来の、品種本来の「味わい」みたいなものが一番最初に口の中に、舌に来るんですよ。今ウチで塩分10%の無添加漬け込みの商品は3品種あり、「石川一号」「加賀地蔵」。もう一つは南高梅。これは「8代目」という商品で展開しています。

―弊社が選定させて頂いた「ガールズ&パンツァー」の通販キャンペーンで扱ってますよね。すいません、選定しておきながら、そこまでの拘りだとは露知らず…。

吉田屋

「大洗町×ガールズ&パンツァー」舞台めぐりショッピング 通販キャンペーン実施中!

この3種類も、それぞれやっぱり味わいが全然違います。

ー今のお話を聞いて、改めて食べてみます!!基本我が家には吉田屋さんの梅が常にある状態なんですけど、今日から味わいが変わるかもしれません(笑)。美味しいのは間違いなくて、一口目を意識したいなと。

無添加の梅干しなので、食べたら「酸っぱい」んですよ。なんですけど、「梅の味わい」はそれぞれ全然違いますよ!今回の商品に使っている塩は、沖縄の天然海水から作っている「シママース」を使用しています。そういったこだわりが詰まった梅干しですね。

ー今回選ばせて頂いた「大洗潮風の梅干し」 は、春夏秋冬と4種類ある中の「夏」なんですけど、それぞれ味付けが変わっているんですよね。

大洗潮風の梅干し3

そうですね。春がはちみつ味、夏が無添加、塩だけ。秋がかつお味で、冬が無添加の酸っぱい干し梅の4種類で展開してるものなんです。

ー大洗まいわい市場にも置いてありまして、お土産に最適ですね!

ありがとうございます。そんな「一口目」に注目して頂き、ぜひ味わいながら食べて頂きたいと思います!

ーそして吉田屋さんは、「ume cafe WAON」という梅専門カフェを運営されていますよね。この店をやろうと思ったきっかけを教えて頂けますでしょうか?

お店のオープン前は、元々今のお店の4分の1くらいのスペースで、品物だけ並べて販売していたんです。地元の人が客層のメインだったんですけど、2012年に「ガールズ&パンツァー」の放送が始まって、ファンの方を中心に大洗に目を向けてくれ始め、ファンの方以外でも来るようになってきたのを感じていました。

せっかく来て頂いているので、お土産品屋さんというか「立ち寄って頂ける場所」になりたいなという想いで、お店の改装を考えました。その中で「梅」をPRするにあたって、どうやったらお客様にとっつきやすいか、という事を考えました。梅って色んな食べ方とか色んな品種があるんだよ、と伝えたい時に、ただ試食をして頂くだけじゃなくて「こういう風なアレンジで食べたら美味しいよ」みたいなものをお客様に提案できないかな、と。その上で、せっかく提案するんだったら、茨城に沢山ある農作物・美味しいものとコラボして、何か提案できるようなものが出せないかなと思った時に、その「色んなもの」が集まれる場所として、カフェをやったら面白いんじゃないかと。そんな想いでカフェを作りました。

カフェスペースの横には、所狭しと商品が並んでいます。

ちなみに店名は、音楽の「和音」から取りました。単音じゃなくて和音。「一緒にいい音を出そう」ということで、WAONという名前にして、2014年にカフェをオープンしました。

―私が2012年に大洗に来始めて以来、「オシャレなカフェがオープンしたぜ!」と話を伺ったのをすごく覚えています。

オープン前、ブルーシートがかかって工事中だった時に、大洗に来るたびに写真を撮って行かれる方がいて、随時ツイッターでアップしながら、状況報告されていた方もいらっしゃいましたね(笑)。

ー今それを大洗駅でやっている方もいますよね。駅の工事、ここまで進んだ、みたいな(笑)。

当時いらっしゃった方は、今の店の裏のプレハブで店舗をやっていたので、それを今でも覚えてる方々も結構いらっしゃいますね。

ーここで先ほどの「コラボ」の話に戻りたいと思うんですけど、先日「梅こしょう」という商品を高校生と一緒に開発されたと、ニュースで拝見しました。

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オンラインショップから抜粋

はい、大成女子高校の生徒さんと共同開発した商品です。高校の授業の中で「地域デザイン」という専攻があって、その一環で作ったものです。

ー高校に「地域デザイン」の科目があるんですか?凄いですね。

大成女子高校さんは女性の「キャリア教育」を重視しているんですけど、そこで地域の特産品を掘り下げるところから研究して、その特産品をイノベーションする、というような授業を行っているんです。一年前は「カリウメヤキ」っていう梅の柔らかい食感を「カリッ」という風に変えようというイノベーションからできた、カリカリしたお菓子を作りました。そして今回は「しょっぱい」を「すっぱ辛い」にしようというイノベーションからできた「梅こしょう」という商品を発売しています。ちなみにカフェで働いている者で、昨年「カリウメヤキ」を考案したメンバーもいますよ。

ーそうなんですねぇ!それはご縁ですね。

いやー、本当にそうですね。

―それではちょっと話題を変えまして、新しい「大洗 観光ビジョン」についてお伺い致します。この新しいビジョンは、大里明・観光協会会長が就任したタイミングで、協会に所属する団体の中から30~40代の方でプロジェクトチームを組んで、フィールドワーク重ねて作り上げたものなんですよね?その上で大山さんはリーダーを務められた、と。

そうです。(大里)明さんからプロジェクト立ち上げにあたって「リーダーとしてやってほしい」と話を頂いて、務めさせて頂きました。

観光ビジョン

―このビジョンに決まった経緯を教えて頂けますか?

ビジョン策定にあたり色々な意見が出てくる中で、今回観光協会事業戦略チームとしては三本柱を打ち出しました。

①大洗磯前神社 神磯の鳥居
②初体験
③(ガルパンの経験で培った)おもてなしの強化

一つ目は、「神磯の鳥居」の突出したブランディングアップです。

―「神磯の鳥居」、近年メディアの露出も増えましたよね。

増えました!その調子でドンドン行きたいですね。あの場所に来たら「(気のような)何かを感じるよ」といった、世間一般的に言う「パワースポット」的な要素をもっと打ち出したいです。

そして2つ目は「初体験」。町中をフィールドワークして、色々な観光資源の素材を全部見直して、プロジェクトメンバーで改めて全部洗いだしたんです。そこで足を運んで感じた発見も沢山あって、もしかしたら色んな世代世代に合ったもので、大洗で「初めてやる事」って意外にあるんじゃない?っていう話から、じゃあその全部のライフステージに「初体験」を提示してみようよ、という話になりました。

例えばお子さんだけじゃなくても、青年期の方だったり、壮年期の方だったり、いろんな人が来て「こんなこと初めてやったわ」と言って頂ける素材が沢山あったので、であれば変に年齢層のターゲットに絞らないで、「コンテンツを押し出す」形で「初体験」と銘打っていったらどうかな、という発想です。

―なるほど、あえてターゲットを絞らないと。

子供が生まれて、大洗磯前神社にお宮参りに来る所からスタートして、ちょっと歩けるようになってきたら、海で「磯遊び」。もう少し大きくなってきたら「海水浴」。そのまま成長して、初めて彼氏彼女が出来て、一緒に水族館(アクアワールド大洗)で初デートをする、そういう区切り区切りでの「初体験」を、全部大洗でできちゃうんじゃないかという発想です。

―節目節目で大洗に来て頂く、と。

そして結婚して、子供ができたらまた大洗に来てくれて、子育てが一段落してもまた新しいことができる、みたいな、色んなシーンでの「初体験」を全部提案できるようなコンテンツを揃えて行けば、世代を超えて「循環」していく。そんな観光の町になれるんじゃないか、と思っています。

―子育てが一段落して、中年になって急にカメラにはまり出す方とかいますもんね。

そうそう。私も父が写真撮影が趣味だったので、当時の機材が残っているんですよ。そんな事もあって、私もやってみようと思い、自社の商品写真なんかも全部自分で撮影していたりします。じゃあ次は「風景」を撮ってみたいな、という想いも少し出てきまして、そうやって体験やモノって世代を超えられると思うんですよね。

―良いですね。私も「ARISE GIFT」が出来た後は、そういった「それぞれのストーリー」をコンテンツとして出していきたいな、と思っています。先ほどお宮参りの話がありましたが、「ここに来るとこんな写真が撮影できるよ」「こんな撮影をした方はこんな理由で大洗にきましたよ」みたいな事も発信していけたらいいなと思います!

良いですね。そして最後の「おもてなし」ですが、これは「ガールズ&パンツァー」のファンの方へ普段お店が自然とやっていることですよね。これを様々な世代の観光客にもやっていこう、という事です。

―ちなみに大山さんは、サッカーのクラブチームの代表も務めていますよね。バイタリティが凄いです!

※FCヴェレン大洗 http://www.fc-wellen.com/
大洗町を拠点とするクラブチームで、キッズ・ジュニアユースなど幅広い年齢層で活動。トップチームは今年「茨城県1部リーグ」を戦います。 Twitterはこちら
↑県1部リーグって、めちゃくちゃ凄いんですよ!!

ありがとうございます。本業がサッカーだと思ってる人もたくさんいるんですよ(笑)。祭事の時など「あれ?大山さんなんでこんなところに立っているんですか?」と、不思議そうに声をかけられたりしますね(笑)。町の為に、今後も様々な活動をがんばります!

―それでは最後に、支援を迷っている方へ、メッセージをお願いします。

今回廣岡さんが立ち上げようとしているもの(ポータルサイト)は、町に今までなかったものだと思います。町の人たちが連携したり協力したりしながら、微々たるものかもしれないですけど何か協力することによって、それが今度色々な「繋がり」に発展するのではないかと期待しています。僕らは自分ちの仕事をやっている中で、なかなかそこまで広い展開は正直できないですから。

例えば「梅干し」と「何か別のもの」の詰め合わせギフトを作ろうとするだけでも大変です。その普段扱わない「別のもの」を仕入れて管理して、更にパッケージングして送らなくてはならない。更に在庫リスクもある。やはり色々な問題が出てくるんですね。

例えば、近い所で「月の井酒造」さんのお酒でさえ梅干しと一緒のギフトにしたことないですからね。それくらい「自社商品以外のものとの連動」って難しいんですよね。既製品以外で、企画から展開できるのは、下手するとやれるのは百貨店くらいじゃないかと。そんな中、身近なところで、且つ「大洗」周辺に絞った形でパッケージングできるようになれば、今までなかった事なので非常にありがたいですし、やれるんじゃないかという期待もあります。廣岡さんには是非、商品企画から出来るようになる事を期待しています!

―そう言って頂けて嬉しいです。がんばります。

僕としても期待していますし、純粋に楽しみにしています。廣岡さんには、「お客様と商店のハブ」としてだけじゃなく、「商店と商店」のハブとしての役割も期待しています。結果、町の特産品などのPRに繋がる事を期待しています。

あ、支援を迷っている人へのメッセージじゃなくて、廣岡さんへのメッセージになってしまいましたね(笑)。私も期待している「ARISE GIFT」制作プロジェクトへのご支援、皆さんも是非宜しくお願いします。

―ありがとうございます。最後に余談ですが、来年度から弊社ハイド&ルークも、観光協会に加盟致しますので、よろしくお願いします先輩!

それは歓迎します!次の総会で会えるのを楽しみにしております。

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ume cafe WAON

〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町546
定休日:水曜日(臨時休業あり)
営業時間: 10:00-18:00(L.O. 17:00)

■大洗発 ご飯が進む!セレクション

ご飯がすすむ

7,000円

✰大洗潮風の梅干し(100g・吉田屋)/☆浜のラー油(110g・藤乃屋)/☆ホッキ味噌(130g・お弁当の万年屋)/☆メッセージTシャツ(サイズ4種選択可能)
大洗ブランド認証品「アライッペのこれだっぺ」より、ご飯のお供にピッタリな商品をラインナップ! 


大洗町と水戸ホーリーホックが好きになりすぎた結果、茨城県大洗町にて新会社「㈱ハイド&ルーク」を創業致しました。町の万事屋として働いていきます。 https://twitter.com/54yuzy