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旅支度。

 今年も長野県の飯田市からほど近い大平宿に仲間を集めて泊まりにいきます。ここの建物は、古くは江戸時代末期から昭和40年代までの古民家で、宿泊することによって建物を保存をしている珍しい廃村なのである。

 全ての建物には囲炉裏と、薪で煮炊きする羽釜を使うかまど、薪で沸かすお風呂の薪ボイラーが設置されている。
 水道は近くの川からポンプで引き上げてる天然水。電気は5アンペアほどの分電盤が裸電球を数個灯すために設置されている。
 携帯電話の電波は届かず、非常時のために衛星公衆電話が1台設置してある。ちなみに日本初で初めて設置された衛星公衆電話だそうだ。

 畳は敷いてあるが、寝具などは貸出も含めて無いので、寝袋や必要に応じてエアーマットを持っていくことが必須となる。
 標高が1000メートル以上あるので7月とは言え、朝方は5℃くらいにはなるので私は冬用の寝袋を持参することにしている。暑ければはだければよい。

 囲炉裏やかまどはあるものの、ガスバーナーやカセットコンロがあると非常に便利である。囲炉裏の鍋をかける自在鉤を火から守るためにも水を張った鍋は吊るすのですが、灰などが入ってしまうので、毎回何か煮炊きをしようとは思うのだが、なかなか実行に移せなかったりするのです。

 要するに、テントが必要のないキャンプでバンガローみたいな感覚でしょうか。趣は段違いで、この囲炉裏の方が良いですが…。
 今年はお初で燻製機を持っていこうと考えてます。他には通常装備としてテント以外のキャンプ道具の大部分は持っていきます。

 必需品はヘッドライト、各種ナイフ、コッフェル1式、虫除け、寝袋辺りでしょうか?
 私は料理をするので、自分の包丁と調味料ボックス、手動フードプロセッサー、電子計りなどを持ち込む予定です。
 テントと違い家屋なので道具類を置く場所もあり、色々なものを持って行けるのも楽しいところです。
 一緒にクルマ移動する友人は電動研ぎ機を持って行くそう。砥石で研ぐことはあっても、電動砥石は使ったことがないので楽しみである。限定的にではあるが大自然の中で電気器具をギリギリ使えるのも意外と面白いものです。
 もちろん、そういったものを全て排除して、昔の生活を体験して楽しむのも良いですが、屋根付きキャンプのノリで楽しむのも自由なのです。

 囲炉裏、炊飯、風呂と全ての燃料となる薪は、管理している南信州観光公社にて鍵を借りる時に2束ほどもらえるはずですが、それでは足りないので、今回は友人が大量に持ち込む薪と、不足分は現地の仲間から教えてもらった現地価格のものを買います。ホームセンターにも売ってますが観光地価格とまではいきませんが、高めなのは否めません。

 そして夜の楽しみと言えば宴会です。基本、食材やお酒は現地のものを買うようにしています。せっかく南信州まで来ているのですから地酒の「喜久水(菊水ではない)」やらを、お酒の取り扱いが多い酒屋さんで買うのが恒例です。
 待ち合わせ場所にしている「りんごの里」は、道の駅のような施設で農産物の直売やちょっとしたお土産物、そして観光公社の窓口があるのです。ここで野菜などを買いつつ、鍵を借りて、近くのスーパーにて買い出しして山に入るのです。

 明日は仕事が休みなので、そろそろ荷造りをしようと思ってます。この準備から楽しいのが大平に限らずキャンプにも言えることです。
 今年はうどんを打ってみようと思っているので、麺棒やら大きなビニール袋をよういしなくては!! いやー、楽しみだなぁー。

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