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初めてサークル参加した同人イベント

初めて参加した同人イベントの話をしよう。思いつきだ。この記事を読んだあなたもよければ教えてほしい。

私の場合は九龍妖魔學園紀という PS2ゲームの二次創作イベントだった。
場所は覚えていないがそれなりに広かったし、発売後まだそんなに時間も経っていなかった。とはいえ個人主催のイベントもそれなりにあった時期だと思うので、企業主催か否かはわからない。
私は20ページのコピー本(袋とじ)を20冊作って持っていった。表紙は白地に黒タイトルを中揃え配置。特殊紙なども使用していない。いかにも同人初心者が作ったという風情だった。
実はこの本を昨年見つけて読んだのだが、何が書いてあるか全然分からなかった。キャラクターの心情も動きも意味不明で、会話もちぐはぐで、かといって締め切りに追われた記憶もない。
10冊ぐらいは売れたと思う。恐らく、あの本を今も持っている人は居ない。

それまで私はいくつも二次創作の小説を書いていたし、個人サイトに載せていた。多くはないけど感想ももらっていたし、サーチなどで同ジャンルの人たちと交流していた。それだけで十分だった。
だけどこの作品についてだけは、本にしたい、紙に残したいという思いが出たのだ。彼らの戦いについての何かを残したくなった。そういう初期衝動だけが本からは感じられた。
派手さのないコピー本を作るのは楽しくなかった。売れないのも面白くなかった。できあがった小説に対しても、「傑作だ!」と思った記憶はない。
ただ自分なりの彼らを伝えたくて、押し付けたくて仕方がなかった。