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遺品整理をはじめる

 気持ちの整理と記録のため、少しずつ書いてみようと思います。
 2023年の秋に遠方で一人暮らしをしていた母が亡くなりました。母の住まいは賃貸ですが、5年前までは持ち家でした。部屋にはそこから持ってきたたくさんのモノが蓄積されています。
 私の生活の拠点は、母の住まいから遠く離れています。小さい子供も2人いるので、頻繁に通うこともできません。部屋を片付ける日を決めるため、カレンダーから1年分の3連休を選びだしました。飛行機か新幹線で往復して、ひと月からふた月に1度のペースで片付けようと決めました。いまはその半分が過ぎたところです。
 片付けを始める前に、方針を妻や友人と相談しました。そこでぼんやりと思い描いた方針が以下のようなものです。

① すべてのモノに目を通して要不要の判断を下す
② まず、食料品や液体を捨てる
③ 次に、手続きに必要な書類や大事なものを探す
④ 細かなものを先に、大きなものを後に片付ける
⑤ 玄関から入って右手から左回り片付ける
⑥ 廃棄は友人や業者に積極的に頼む
⑦ 何らかの意味を感じたものは、意味を「脱色」して捨てる

①の全てのものに目を通す、というのが今回の1番の方針です。あとはそれを効率的に行うための手順です。⑦は郡司ぺギオ幸夫の本「創造性はどこからやってくるか ――天然表現の世界(ちくま新書、2023)」を読み、自分もやろうと思いました。これについては、また後日詳しく書きたいと思います。

 母のモノ、実家に残した自分のモノ、祖父母のモノ、叔父叔母のモノ。それらのものは3LDKのアパートには入りきらず、近くの4畳の貸し倉庫にもいっぱい詰まっていました。まずはこれらに目を通したい。いまの私の家は賃貸で、これから何度も転居することを考えるとほとんどのものは取っておくことができないだろう。妻の「子育てと同じで、何が正解というものはないのだから思うようにやったら良い」という言葉を胸に、自分の中の子どもと向き合うつもりで遺品整理をはじめました。

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