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始めたものの責任

あんちゃんfarmを始めて2年目、僕はカンボジアに行く事を決めた。
あんちゃんfarmのおかげで農業に出会い、今では自分の好きな事だと言えるまでのものになった。


『自分の軸は農業』
野菜を育てて、野菜の成長過程を見ることやいろんな人に食べてもらう喜び、そこから生まれる人との繋がりなどたくさんのことを教えてもらっている。

ここまであんちゃんfarmを形に出来たのは一緒に作り上げた小学校からの幼なじみ、詠貴をはじめとする応援してくれる友達、いろんな大人の方との出会いがある。

カンボジアに行くと決めたことで
山形のあんちゃんfarmは俺がいなくなった後、どうしていくのか?
残された詠貴をはじめとする応援してくれる人たちの気持ちはどうするのか?

最近、詠貴と本音で語ることがあった。
今カンボジアに行く意味がわからない。
残されたやつの気持ちや土地を貸してくれてる人に対する思いはどうするのか?

すごく鋭く心に突き刺さった。

実際カンボジアに行きたい理由を話して人を説得できるかと言われたら言葉にして表現できない。

あんちゃんfarmを作ったことでいろんな人と繋がれた反面、それを始めたものとして責任が生じる。

詠貴にも自分の叶えたい夢がある。
俺のこうしたい、あーしたいと言う想いがあっても、人が夢を叶える時の足かせにになって欲しくない。

今まで人の気持ちを汲み取れていたと自分では思っていたけど、自分の夢に向かって行動することだけに気を取られていたのかもしれない。

粟野将伍と言う人間を好きになって応援してくれる人。
農業をやっている時の自分を好きでいてくれる人。

いろんな人がそばにいる。

全員の期待に応えるのは難しい。

何か新しい事を始めるときには何かを失うという事を理解していないといけない。

何かを始めたときにそれには始めたものの責任が伴い、けじめをつけることを頭に入れておかないといけない。

継続することの難しさ。

でも、今回本音で話してぶつかり合ったことでどれだけ真剣に粟野将伍という人間に向き合ってくれているのか。

今まさに愛を感じて生きている。

カンボジアに行くまでにあんちゃんfarmのことも関わってくれた人に対しても一つ、けじめをつけなければいけないと思う。

自分の想いを素直に伝えて、それで離れていく人もいると思う。
でも、それが粟野将伍という人間であり、伝えることで俺が応援してくれる人に対して今できる愛だと思う。

詠貴も竜之介も語り合える仲間も、俺には大切にしたい人。
大切に想う人は沢山いる。

今はカンボジアに行くことが周りの人からしたら理解し難いものだと分かっている。

だからこそ、いつか、自分のやることが形になるまで行動する事をやめてはいけないと思った。



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