ハイドクナイフ終演。

先日、ハイドクナイフという公演の終演から2週間が経ちました。

というわけで、今回の公演について語っていける時になったなぁ、と。

とはいえもう本当に皆様への感謝しかないのです。公演がやれたのはスタッフとお客様の頑張り以外の何ものでもないのです。あんまり言うと嘘くさいけど本当に感謝してます。僕はホント餅に絵を描いたくらいの事しかしてないです。

自分の今の心持ちとしては、こんなにやる事が大変なプロデュース初めてでした。いつもの倍くらい大変だったです。あまりにも勝算の低い戦いだったなぁ、と。そしてそれに勝ってしまって困惑してるくらいです。ガッツポーズとかそんな感じにはとてもなれません。なんでだろう。冷めちゃったとかではないのですが。成長したのかな笑。大人になったのかな。単純に毎日かかる心の負荷に感情を消したのかも。誰かが熱を出した時点で、もしくは誰かの同居人が陽性でも即座に一千万を優に越える負債ですからね。あの公演の負債、僕が1人で背負うんです笑。早々に覚悟は決めましたが。まあ、実際は頭を下げて数百万に抑えてもらうと思うのですが。世の中の主催達はみんな孤独で今物凄いストレスと戦ってますよ。こればっかりは演者側とは共有出来ないんです。そんな事役者に言ったって「大変ですねえ」って感じですもの絶対笑。そんなん言ったらダンスで汗もかけない。感染対策頑張りましょうくらいしか言えないです。役者との向き合い方がこんなにわからなくなったの初めてです。でも色々学べた気がする。

そして、今危惧してるのは、うちは何とかなりましたが、興行として成り立たずに破綻する所がこれから増えていくのだろうな、と。本当に心配です。

開き直って、「これ趣味だし!」とかいう人が増えるのかな。うちは今後も絶対に成り立たせるよう努力しますが。うちくらいの規模で成り立ってるとこが100団体はあって欲しいなぁ。

あ、これだけは言っとかないとですが、ハイドクナイフ

「黒字」

でした。

お席半分で、チケット代も上げず、ギャラも下げず、予算も下げずに(むしろ上げた)黒字だったのは、演劇の可能性を感じました。すごい。

今回の実際のお席は実は1000にも満たなかったのですが、ただ分身と配信がとても大活躍してくださいました。分身が700と少し、配信が500と少しでした。

この分身シートが本当に心強いものでした。精神的にも金銭的にも今回の成功の大きな要因の一つです。もちろん制作さんの頑張りによるものが大きいのですが。SNS上の盛り上がりもいつもと遜色なかったです。嬉しい。

あ、他の団体さんが分身シートをやる場合の注意点この機会だから書いておきますね。

・後ろのお客様に干渉しないデザインにする

・お客様のプライベート(顔とか)に干渉しないデザインにする

・設置方法について予め検証しておく

・終わった後思い出として残る何かをお客様にお送りする

こんなところでしょうか。


いや、しかしホントやれて良かった。みんなホント頑張ったよ。

本当にまだあと100倍書きたい事あるけど、まだ分身の発送、グッズの発送、各方面への精算業務が残ってるので、とりあえず今日はこの辺で。

12月の公演も、今までで一番大変になるんだろうな。面白い舞台これからも作って行きますので、劇場で配信で応援チケットでこれからも応援したってくださいね!


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