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星影のステラ/林真理子


「私のことをステラって呼んでね」

突然自分の目の前に現れた周囲の目を引くステラ。そんなステラにフミコが抱く恋にも似た昂りや痛み、自分と正反対で"個性的"なステラへの憧れや嫉妬心。

フミコがステラに抱くその気持ちはわからなくはない。憧れ、恍惚とした視線を向け、ステラに気に入られようとステラが興味を持つような人間を演じてしまう、でもその奥に隠れた優劣をつけるようなそんな感覚。わたしは明確に優劣をつけるわけではないがあの子にはそれができてわたしにはできないな等と感じることはまあなくはない(でもこれはできるもんね、と思うこともなくはない)

自分の生きたいように生きるステラはかっこいいし誰かをトクベツだと思うフミコの感性は素敵だ。

わたしの場合そのトクベツは閉じ込めておきたいのだけど。


世界を生きづらいと感じているわたしにとって心にほんの少し重みを残したお話でした。


BGM…Stella by Starlight



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