泣くロミオと怒るジュリエット
泣くロミオと怒るジュリエット
本当に良い舞台でした。
ちょうど折り返しを過ぎたばかりの時に残りの公演が中止になってしまったこと、
皆様無念だったことと思います。
本当に本当に心の底から素敵な舞台だったので、
見られなかった方々のためにも
ぜひとも再演していただきたい!!!
ということで、
今回の泣くロミオ。
何が素晴らしかったかというと、
まずはストーリーが深い!人物描写が素晴らしい!という脚本のすばらしさ。
そして、その人物を演じる役者さんのお一人お一人の力量が半端ない!という演者さんのすばらしさ。
ということで、ストーリー中心の話と
人物像の話と色々書ければよいなと思います。
まずは、ロミジュリそのものの話。
今回時代背景などは全く別物だけれども、
これは原作踏襲だなと感じるシーンがちりばめられていたので、
これを機に!と思い原作を読んでみました。
原作といっても色々あるのでしょうが、
私が読んだのは「新訳 ロミオとジュリエット」
鴻上尚史さんが演出した2004年1月の東京グローブ座階層疲労記念公演
(ロミオは東山さん、ジュリエットは瀬戸朝香さん、マキューシオは河原雅彦さん ヒョー!!!!)
の為に訳しおろした上演台本を基に書かれているものです。
原典(1599年出版)に忠実に訳されているとされているものなので、
ほぼ原作通りなのかな?と思っています。
原作を読む前のロミジュリに対する知識は
ロミオとジュリエットという敵対する貴族の美男美女がお互いひとめぼれして、
もともと仲悪いのに、ロミオがジュリエットの身内を殺しちゃって、
ロミオが追われる身になり仲が引き裂かれそうだったから、
ジュリエットが仮死薬飲んだら、ロミオが本当に死んだと思って自殺しちゃって、
ジュリエットも後を追っちゃいました。
ってくらいしか知らなかったんですが、、、
読んでみても、それぐらいしかなかったです(笑)
原作を読んでみて一番思ったのは
「言葉遊び」
で会話が進むこと。
ストーリーは単純で、会話のやり取りを楽しむ舞台なのだな。
というのが読了した私なりのロミジュリへの理解です(笑)
要約するとこんな感じにストーリは進みます。
両家の仲の悪さ
ジュリエットがいかにかわいがられているか
ロミオは恋多き人
ロミジュリの出会い
ティボルトのけんかっ早さ
ロミジュリが愛を語らう
ローレンスのうんちく
乳母がロミオにジュリエットの伝言を届ける
ロミジュリ結婚
マキューシオとベンヴォーリオがキャプレットの縄張りでティボルトと喧嘩
ロミオが駆け付け、マキューシオが殺され、ティボルトがロミオに殺される
ロミオをかばうベンヴォーリオと大公のやり取り
大公によりロミオは追放になる(意外とティボルトも悪者)
ローレンスにかくまわれるロミオ
ジュリエットとパリスの結婚が木曜日と決定
ロミオがジュリエットのもとへ忍んでいく
ジュリエットが結婚させられることを知りローレンスに泣きつく
ジュリエットが仮死薬を飲む
ロミオの従者がジュリエットの死を伝える
ローレンスの使いが足止めをくらってしまい、ロミオに手紙がいきわたらなかったことを知る
ロミオとパリスとジュリエットの墓で決闘
ロミオ死ぬ
ジュリエット死ぬ
ロミジュリの死を悲しんで両家が手を取り合い、ロミジュリの銅像を建てる
この流れは若干の違いはありますが、泣くロミオでもほぼ同じでした。
ということで、
原作と泣くロミオとの違い&原作通りだったところなど書いていけたらいいなと思います。
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