「カエルのいる森」解説
この作品はキャプロア出版刊週刊キャプロア出版第16号「家」編収録のために書いた作品です。
前回noteに投稿した作品では、「家」というテーマを「地球」というモチーフで書きました。
その作品をボツにして、その次に思いついたのが、この作品。「家」とは、帰る場所であり、家族のつながりであるという解釈です。
さて、枕が変わると眠れないなどの話をよく聞きますが、ぼくもそのクチで、昔から旅先や、スポーツをやってたときの合宿なんかでは、ほとんど眠れた試しがありません。
ですので、泊まったほうがいいような場合でも、可能なら家に帰りたい。そのほうが結果としては気持ちも体も休まるようです。
最近気がついたことがあります。
ここ2、3年、妻がたまに泊まりで出かけることがあるのですが、やはりそのときも同じように寝つきが悪いようです。
結婚当初は、となりで寝ていることに慣れず、なかなか眠れなかった時期もあったはずです。最初は気のせいかと思っていたのですが何度か独り寝を経験するうちにわかりました。
一緒に暮らすうちに、妻は、ぼくの環境の一部分になってしまったようです。
家っていうのは、場所のことだけを指すんじゃないんだなと、あらためて実感しています。
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