「理想の暮らし」解説

映画でも小説でも、ミステリやサスペンスと呼ばれるジャンルが好きです。
個人的にはこれらのジャンルの肝は、伏線とその回収にあると思っています。
うまいミステリやサスペンスはそれが絶妙で、
「そうだったのか!」
とか、
「そこはそういう意味だったのか!」
などと、声を上げてしまいそうになります。
反対に、書くとなると伏線を見せすぎると興ざめだし、伏線が弱いと失望されてしまうと思うので、そのあたりのさじ加減が難しく感じています。量産されているかたは単純に尊敬してしまいます。

結婚する前とした後で人が変わるというのは、男性にせよ女性にせよよく聞く話です。
本人は変わっていないのに、付き合いが長くなるうちに、好きだったところが嫌いに、嫌いだったところがそうでもなくなることもよくあることかもしれません。
印象を与える側も受ける側も、結婚生活でリラックスして本性が出るわけでしょうから、一概に悪いとは言えないでしょう。
ぼく自身、妻とはいちばん長く一緒にいる存在です。人生に降りかかる困難を、一緒に乗り越えてきたことで、まるで妻が自分の分身のように思い込んでしまうことがあります。
意見が食い違ったり、意図が伝わらなくて、悲しくなったり喧嘩することはしょっちゅうだし、洋服や家具なんかの趣味も違います。
冷静になって考えると、違う人間なんだもん、しょうがないよな、と思います。
今後も、お互い違うことが前提で、自分も向こうも相手の言葉を聞く耳を持ちつづけられるといいな。
きっと努力は必要だろうけど。

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