「匿名の声たち」解説
この作品は、キャプロア出版刊100人共著第5回「声編」のための習作です。
100人共著のテーマ、声、から書き上げた4作品のうちのひとつ。実体験ベースの作品です。
中学三年生の文化祭前に、実際に有ったできごとを作品に仕上げました。
この出来事のあとも、ぼくは休むことなく学校に行き、普通に劇の練習をしたのでしょう。
文化祭で劇に出たのは覚えていますが、その前後はほとんど記憶にありません。
当時の関係者に恨みがないと言えば嘘になります。
でも、自分以外の誰かが同じ目にあったとしたら、ぼくも目を逸らし口をつぐんでいたかもしれません。
時代が時代だったせいか、学校を休むという発想もなく、今思い返すと、学校なんて行かなくてもよかったのになと思います。
当時から変わり者の自覚があり、もともと友人も少なく、小学生当時にイジメも経験しました。この一件以降、他人に期待することをあきらめたように思います。
作品として読んでいただくには、あまりにも暗すぎるかなと思い100人共著には出品しませんでした。
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