「デブ オア ナッシング」解説

この作品はキャプロア出版刊週刊キャプロア出版第8号「デブ論」編に収録されました。

現在、キンドルで検索しても出てこないようなので、もしかしたらデブが引っかかって発禁にでもなったのでしょうか。

このテーマが決まったときのことです。ぼく自身、相当にデブの一員で、書いても自虐にしかならない作品を、書く気になれず、参加を見送る予定でした。
偶然にも、数日後、この号のリーダーとお会いし、このテーマについて話すことになりました。
リーダーの思いとしては、デブを蔑んだり、悲観したりすることは考えていなかったそうで、作品には来たる夏に向け、デブがいい、デブ礼賛、デブ上位社会など、ちょっとしたパラレルワールドと意味合いを持たして欲しいとの希望でした。
それなら、と、お会いしたその夜に一気に書き上げた作品がこの作品です。

医療費削減のために、タバコの果てしない増税を繰り返す政府ですから、反対に医療費を増すことになるこんな政策はもちろんとらないとは思います。
人間、満腹になると頭が回らなくなるような気がします。また、経験から言って、太ると歩いたり動いたりするのも面倒になります。
国民を、太らせて怠惰にし、ブロイラー化して、事故や事件を減らしたり、反政府感情を減退させるというのは、案外簡単にできる手段なのかもしれません。

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