「オトメゴコロ」解説

2015年のバレンタイン時期に、SNSに投稿した前後編を改稿した作品です。

バレンタインには特にいい思い出はありません。よく話に聞くような告白ばなしも、周りでも聞いたことないです。
ところが、バレンタインの淡い恋のイメージは嫌いではありません。
自分でも不思議に思っていました。
考えてみると、誰かのために、想いを込めて作るなり買うなりしたなにかを贈るのって、もうそれだけで頰が緩むというか、こっちまで嬉しくなってくるのが原因のようです。
義理チョコも、批判はあるでしょうが、義理チョコという建前にすることで、あまり気負わずに好きな気持ちを伝えられたりもするでしょうし、案外、いいものなんじゃないでしょうか。

この作品は、ありふれた話で、いわゆるぼくのイメージの中のバレンタインを書きたくて書いた作品です。
今読み返しても、文章自体も稚拙で、ものがたりにもなんのひねりもなく、そこも含めて、ちょっと赤面してしまいます。

それにしても、恋愛ってなんなんでしょう。
そもそも、恋愛の目的ってなんなんでしょう。
もちろん、生物学的には、子供を産んで種を残すこと、になるんでしょう。
結婚以外にもいろんな恋愛の形があります。結婚が最終目的とは、ぼくには思えないのです。
まあ、愛は別として、理屈抜きで「落ちる」のが恋、「焦がれる」のが恋なのでしょう。

大人だって、この作品の女の子のように、簡単に熱くなったり、冷めてみたり、ほんとはしてもいいのかもしれません。
特に、今日くらいは。

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