「夜の冒険」解説

前回投稿した「治療とその効果」が一番最初に書いた小説作品なら、「夜の冒険」は一番新しい小説作品になります。

この作品は単純に、女の子が闇に消えるシーンと、マンションを登るシーンを描きたくて書きました。シーンから、そのシーンに至る理由を考えていきました。
個人的には、理由のないシーンには説得力がなく、読んでも入って行きにくいのかなと思っていますので、理由付けは非常に重要な作業です。

しばらく字数制限のある場所で書いていたせいか、自由に書けるとなり反動で少し長くなりすぎてしまったような気もします。ぼくの作品は、もともとたくさんの方に読んでいただいているわけではないのですが、今作は長すぎるせいかさらによんでいただいた方が少ないようです。
個人的にはかなり気に入っている作品なのでその点は少し残念です。

改めて読みなおしてみましたが、主人公も、そして女の子も、わだかまりや、憤り、やり場のない怒りをかかえているようです。
作品の登場人物は作者の分身とよく言われます。きっとぼくにもそんな要素があるのでしょう。

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