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人生の重荷リリース⑬:母が宗教に入って生きづらくなった子供の話

集会が恥ずかしいお年頃

元JW2世さんのyoutubeで、集会に行くのを見られるのが恥ずかしかったというエピソードを見て、「あるある~!」と深く共感しました。

集会に行く途中で同級生にバッタリ会ってしまった話

中2の頃の話です。集会には、毎回せっせと自転車で通っていました。母は原付でしたが、自転車の私と弟だけ先に出発させて、自分は後から集会時間に間に合うように出て、王国会館付近で追いついてくるのが日常でした。

平日の集会は19時開始だったと記憶しているので、18:30頃でしょうか。集会への道すがら、弟と自転車で移動している現場(BGMはドナドナ)を、自転車二人乗りでどこかから帰宅中と思しきクラスの同級生に見つかってしまいました。それほど仲が良い友人でもなかったのですが、「あ、〇〇さ~ん」とすれ違いながら呼び止められ、互いの自転車が数メートル行き違った状態で停車させられました。いえ、強制されたわけじゃないのですが、生真面目な私は呼び止められたら止まってしまうんですよね。聞こえないふりして逃げるとか、当時はできなかったのでね。目が合ったしね。

止まった自転車の肩越しに「どこに行きよると~?」と聞かれ、「・・・」と返答できなかった私。小さな声でボソッと「ちょっと、ね・・・」と答えたものの、一人の子(元気キャラ女子、顔大きめで目立つタイプ)が「どこ行きよると~?」と再質問。しつこい。粘る。

ステルスJW2世としては、中学校生活最大のピンチです。

でも「ちょっと集会に♪」とか「宗教活動であります!」とか言えるわけないじゃないですか。

返す言葉もなくモジモジとするだけで、その場をどう切り抜ければいいかわからなかった。弟は少し先で停車して私を待っていました。今なら、ちょっとね~バイバーイ!で立ち去れるけれども当時はできなかったんですよね。JW2世特有の馬鹿正直、生真面目さが根本にあったのでしょう。

私には永遠に感じられたその数十秒ののち、自転車を漕いでいたもう一人の同級生(ミーハーグループ内の優等生女子、リーダータイプ)が、「言いたくないならいいよ~じゃあね~」と逃がしてくれました。今風に言うと、「Aさん、神~♪」かと思いました。松嶋菜々子ですよ。

隠し事や恥ずかしい家庭の事情など何もない、顔も心も伸び伸びと育った天真爛漫な女子中学生には、ステルスJW2世の行動はさぞや不審だったことでしょう。

私はどこかの塾に通っているのではと噂されていたようですが、市内に複数あった塾のどこにもいなかったので「どこに行きよるとやろ?」と思われていたようです。この塾にもいない、あの塾にもいない、って探されてもね(笑)。塾なんかにいるわけありません。王国会館にしか行かせてもらっていませんからね。

逃がしてくれたAさんとは、10年後くらいに東京で高校の同級生が集合した飲み会で再会したのですが、その時も「あ、あの時逃がしてくれたんだよね~」と心の中で一人で思い出をかみしめたものです。


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