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最近の一連のツイートに関して

ここ最近投稿している一連のツイートに関して、お騒がせしてしまい申し訳ありません。本当はツイートでお伝えしようと思いましたが、これ以上の混乱は望んでいないので、noteに書き記すことにしました。
元々おもちが亡くなった経緯をツイートしたのは私たち家族に起こったことをお伝えして、どうしたら大人が子どもを守れるか考えるキッカケになって欲しいと思ったからです。詳細は省きますが、亡くなる前の数日は私たち家族にとってこの世の地獄でした。あんなに苦しくて悲しい思いを他の人にして欲しくない。その一心で書き記し、お伝えすることにしました。

ある程度拡散されることで、様々な意見が集まることは想定していました。
日本は自分が思ったことを自由に発信できる、言論統制がない国です。個人がどのように感じ、発信するかは自由です。
私は多様性とは自分が良いと思う意見だけではなく、違う意見があることも許容することだと思っています(ここで言う「許容」は意見があることを理解することで、その内容まで同意することではありません)。今回様々な意見をいただくことで、私自身自分にはない視点に触れることができました。
しかし多くの方が一緒に悲しんでくださった結果意見の衝突が発生し、私が意見を述べたり訂正する度に対立を煽るような形になってしまいました。それらのコメントに対して胸を痛められた方もいらっしゃるかと思います。本当に申し訳なく思っています。

死亡診断書を公表したことについても賛否の声をいただきました。どんなに私が熱心にお伝えしたところで「本当にそうなの?」と疑念を抱かれるのは致し方ないことです。一番ストレートに、かつエビデンスを以て伝えられる方法が死亡診断書の公表でした。
しかし考えが至らず、結果として分断を更に進める結果となってしまったことについて、自分の配慮の足りなさを痛感しています。

様々な意見がありますが、私はワクチンに対して懐疑的な方を一方的に責める気にはなれません。今回やりとりをされる中で、過去に行った医療行為を後悔されている方、挫折された経験をお持ちの方、医療や政治に対して不満や不信感を持ちつつも上手く昇華できない方など、そこに至るまでは様々な思いがあったことが伺えました。人がその考え方に至るのには必ず背景があります。
どうか私たちに向けられた言葉がどんなものであれ、更なる対立を煽るような投げかけはお控えください。私もおもちも、人がいがみ合うことを望んでいません。

電車が大好きだったおもち

今回思いのほか人の目に触れたことで、沢山の方が寄り添ってくださいました。また、私の投稿に対して火に油を注がないように直接コメントせず見守ってくださった方(特に普段情報発信を積極的にされている先生方)のツイートも拝見しました。私のメンタルの心配をしてくださる方もいらっしゃいました。直接コメントくださった方も、見守ってくださった方も、見ず知らずの私たちに想いを寄せてくださり、有難うございました。

2年に満たない生涯は、傍から見るととても可哀想に見えるかもしれません。まして小児がんと闘い、ほぼ入院生活だったともあれば尚更です。
しかし、私たち家族にとって、この2年弱はかけがえのない宝物でした。
生きている限りこの悲しみが癒えることはありませんが、おもちとの楽しい日々を胸に自分ができることを模索し、実行し続けたいと思います。

最後に、私が好きなアメリカの詩人、ノーマ・コーネット・マレックの『最後だとわかっていたなら』という詩の一部を紹介させてください。
死は誰にとっても平等に訪れます。分かっていても身内が亡くなると、生きている側は多くの後悔に苛まされます。私も「もっと先生にいつもと違うと強く訴えられていれば」「もっとあのとき抱きしめてあげれば」という後悔を抱えています。
どうかこれをご覧の皆さまが、自分の大切な人に後悔を残されませんよう、願っています。

『最後だとわかっていたなら』ノーマ・コーネット・マレック

(前略)

たしかにいつも明日はやってくる
でももしそれがわたしの勘違いで
今日で全てが終わるのだとしたら、
わたしは今日
どんなにあなたを愛しているか伝えたい

そしてわたしたちは忘れないようにしたい

若い人にも年老いた人にも
明日は誰にも約束されていないのだということを
愛する人を抱きしめられるのは
今日が最後になるかもしれないことを

(中略)

だから今日
あなたの大切な人たちをしっかりと抱きしめよう
そしてその人を愛していること
いつでもいつまでも大切な存在だということを
そっと伝えよう

「ごめんね」や「許してね」や「ありがとう」や「気にしないで」を
伝える時を持とう
そうすればもし明日が来ないとしても
あなたは今日を後悔しないだろうから

最後だとわかっていたなら
ノーマ・コーネット・マレック(著) 佐川睦(訳)
サンクチュアリ出版

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