いきたいところに行く

結婚式の準備をしながら久しぶりに知り合いや友人に連絡をしたときのこと。
喜んでくれる人もいれば返信がない人もいた。 


過去の悪友はだいたいそっけなかった。

今のところわたしの人生の転機は自分の家族の思い出をうけいれ、乗り越えたことだ。


父の不倫、両親の不仲、褒められたことのない過去にずっととらわれていたとき。
男の人はきれいで若い女性が好きなんだなぁ
夫婦ってむずかしいんだなぁ
けんかしたり泣いたり忙しいなぁ
私は本当にだめなんだなぁ、、、
ふりかえるとそんな思いが積み重なって、私をつくってきたようだ。


それからやたらまわりに気を使い、痛々しいほど真面目で、見た目を気にし、男性にうまく素直になれない女性になった。
どこかに暗さや影がある人だった。
それを幸が薄そうだとか色気があるという人もいた。


私はいつもこころに重荷があり、なにかが胸につかえていた。
それを本気で解決しようとしたときに私は離れていた父と会った。
いろいろ話をしてたくさん泣いた。


つらかった過去も離れた家族もまるくおさまるわけではない。
両親は今までもこれからも平行線だ。


だから今はそれぞれが幸せになるしかない。
すべてが叶うことはないかもしれないけれど、私はとにかく楽になりたかった。
長い月日をかけてもう自分を特別に不幸とも不運だとも思うのをやめた。


私のことは私が責任をもつ。
私を幸せにする選択は私がする。
そう思いながら日々をすごすようになり、きづいたら穏やかな毎日をすごすようになった。


そして今に至っている。

今日は天気のいい日でGReeeeNの歌を聞きながら日差しが綺麗な道を歩いた。
駅に着いてイヤホンを外したら小鳥が鳴いていた。
人のいないゆったりした電車を待ちながら幸せだなと感じた。
大切な人たちとかわした言葉やLINEをふりかえって胸があたたかくなった。


ずっと暗い場所にいた人は、愛にあふれた場所やあたたかい場所、ひかりをあびることがこわくなるときがあるだろう。
でもどんな人もいきたいときにそこにいける。
許してあげるのは自分だ。
GReeeeNの曲を聴いて私はそう感じた。

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