目的のために情報を集めて活用する能力
やっぱり目的意識がないと、どんなツールも最大限には活かすことができないんだってことが、この言葉だけでわかるね「情報リテラシー」。
情報って基本的には、「自ら発信する情報」と「どこかに存在する情報を検索して手に入れる情報もしくは流れてくる情報」の2つに分けられる。能動的な情報か、受動的な情報かということになるんだけれども、普段自分がどんなことに意識が向かっているか、ということも大いに関係はあるんだけれども、今の時代、黙ってても端末にどんどん情報が流れ込んでくるよね。
プッシュ通知のあるアプリケーションソフトだと、別に知りたくなくても情報が届いたことがわかる。たまに驚くような情報はあるけれども、滅多にない。大抵はどうでもいい情報ばかり。
リテラシーって言葉、皆さんも聞いたことがあると思うんだけど、つまり「文字の読み書き能力」のことね。似たような言葉に「語彙力」なんてものもあるけれども、ただたくさん言葉を知っているだけでは何の意味もなくて、言葉を情報の一つとして捉えると、これを「適時適切に使いこなせるか」ということができる人のことを「リテラシーに長けた人」と言う。
世間一般的に言われる「人格者」は、本当に言葉が巧みだと言える。こういう人たちは、基本的に抽象論を嫌う。何の裏付けもなく、頭の中だけで考えた意見・提案、「理想論」とか「机上の空論」などと揶揄されることがある。主観もしくは経験則でしか語れず、薄っぺらい議論のこと。
「情報リテラシー」というのは、それとは全く逆の議論を展開することのできる能力。では、「目的のために情報を扱う」とはどういうことかというと、問題解決のために情報を集めて、そこから手段を模索し、検証して、問題を解決する、といった場合には情報リテラシーによる問題解決の成功、と言える。
自分独りで解決できる問題ならいいかもしれないけれども、例えば会社での問題を複数の関係部署の人間たちと解決しなければならない時には、集めた情報から彼らを説得させるための言語表現を組み立て、役割を決め、期限を決め、ゴールを設定する、ということも情報リテラシーがないとなかなか難しい。しかし、現実には各部署が自分たちの都合を優先するような物言いをするだけの言い合いとなり、論点がすり替わることが多々見受けられる。これぞまさに抽象論の成せる業。これによって決まる物事というのは、方向性が狂う可能性が極めて高い。裏付けがないまま、どこかの部署の言い分だけが通るなんてことになると、他の関係部署の人間たちは不満を抱えたまま決定に従わないといけなくなる。
今、現代社会で働いている多くの人たちが感じているストレスの根本的な原因は、情報リテラシーに欠ける人間たちによって組織が動いている、そういう会社で働いていることが最大の原因だと言える。つまり、抽象論を繰り広げているその状況に対してストレスを感じている人たちが多いということ。本質を突けば方向性が決まるのに、全く別のところであーでもないこーでもないと言い合いをしている状況を見ていると、その薄っぺらい議論に激怒したくなることがある。そんな状況下でただ一方的に責められている人たちがいるとすれば、ボクは黙ってない。
「何をトンチンカンな議論をしているんですか?」「何のために今議論しているんですか?」「何をそんなに感情的に言い合いをしているのですか?」って。起きている問題に対して不足している情報が何かを列挙しなさいよ、という話。責任の所在なんか後で考えろ、という話。今やるべきことから論点をすり替えるんじゃないよ、という話。情報リテラシーに長けている人たちはそんな議論には口を挟まないけどね、そもそも。好きにやってちょーだいって言って、情報集めに奔走するし、それをどう活かすかを考えている。
良い言葉だと思わない?「情報リテラシー」。これってSEとかプログラマーの専門用語の読み書きにも言われることらしいんだけど、次元が違う。本当はできるようになりたいんだけどね。難しすぎる(笑)
一向に問題を解決できない組織には、的確な判断をすることのできる人間がいないということに等しく、同時に、その組織に属している人間たちのほとんどが情報リテラシーに欠けていることになる。調べて情報集めて並べ替えて全体を眺めるだけで、何をどうすればいいかが見えてくると思うんだけど、面倒だからやらないのかな?誰かがやってくれるのを待ってるのかな?その間に無駄なコスト垂れ流しになっていることを見向きもしようとしない。きっとそんな状況を経営者が見たらガッカリするだろうね。
すぐに人に訊いて答えを知ろうとする人もダメ人間だね。自分で調べるくらい今の時代いくらだってできるはずだし、正しい情報か間違っている情報かを仕分けするために検証することだってできるはずでしょ。甘えてるんだよな、やる気がないんだよな、本当になんとかしようとは思ってなくて、端っから諦めてるんだよな。それでこのままずっとやっていけると、そう思ってるんだよな。
悪いがそういう人間のために貸す手も耳も持ち合わせていないのでね、ボクは問答無用で断る。仕事は、誰かのためにならないのなら仕事とは言わない。でもね、一見無駄だと思えるような作業でも、誰かのためになるようにアップデートすることはできるんだけど、それにも情報を集めて活かす能力が求められるんじゃないかなって思う。その作業の時間短縮かつ成果は同じという改善ができたなら、浮いた時間で別のことができるようになる。そのためにどんな情報を仕入れなければならないのかをまず考えないといけないのだけれども、変だよね、ずっと変えることをせず同じことやってるんだから。
ボクみたいな人間が会社に属して働いていると、煙たいんだろうけどね、無駄なことは無駄と言い、提案もするからね。彼らが考えもしたことないようなことを言ってしまうと、しょーもないプライドが邪魔して批判するだけなんだろうけど、その後のことは知らんよ(笑)頼むから八つ当たりだけはよしてくれよな(笑)オレは他へ行く(笑)