無題

ツイッターで今も更新され続けるこのタグの魅力とは何か

 皆さん、こんばんは!にゃむですよーっ♬

 人に気持ちを伝えたい時には、口頭で言ったほうが伝わりやすいかもしれません。でも、伝え方は他にもあるということを前提に考えると、それは、「人が手書きで書いたメッセージ」

 なんでもかんでもSNSやメールでの意思疎通を可能にしたインターネットやアプリケーションソフトのインターネット技術革新は、た・し・か・に!ベンリー!!

 言葉の力を信じるボクとしては、このタグを心酔している。字を丁寧に書こうとする意識、イラストを丁寧に、もしくは、かわいく描こうとする意識を以ってペンを握り、紙に筆を走らせると、どういうわけかその人の性格や特性が表れる、ということをこのタグが示している。

 ボクは、店舗向けにサービスの案内をする営業マンとして働き始めて、もうそろそろ1カ月。いや、実質的に一人で外回りを初めてからは1週間しか経っていない。一日2万歩~3万歩くらい歩くため、途中でどうしても休憩をしたくなるんだけれども、先週金曜日、サービス未導入のカフェを見つけて、まず客として入店し、1杯のコーヒーを頂いた。価格は税込み400円。

 夕暮れ時で寒くなってきて、カラダを温めてから次の店舗を目指そうと思ったのだけれど、その前に、そのコーヒーがとてもおいしくて、メモ紙に軽くサービスの内容を書き、裏面に「コーヒー、とてもおいしかったです!」の一言を書いて、1枚の名刺を添え、その上にコーヒー皿を乗せ、会計を済ませて退店した。

 駅の方向に向かって上り坂を歩いていると、退店してからおよそ30分くらい経って会社の携帯が鳴った。電話に出るとその声はさっき入った店舗のスタッフからだとわかった。次の瞬間、「オーナーが導入したいって言ってるんですけど、どうしたらいいですか?」と耳に飛び込んできた。

 「え?ホントですかっ!!ありがとうございますっ!!」と住宅街で嬉しさのあまり一人叫んでしまった。

 詳しくは聞いてないのだけれども、ボクが飲んだコーヒーカップを下げてくれた店舗スタッフが、そのメモ紙と名刺に気付き、オーナーに知らせてくれたんだろうと思う。お店の規模からすると、スタッフの数が多いようにも感じたけれども、スタッフ間でメッセージを見せ合い、きっと中にはユーザーさんもいたのだろう。

 みんなして、オーナーに打診してくれたんじゃないだろうか・・・と。完全にボクの憶測だけれども、きっと喜んでくれたに違いない。そうでなければわずか30分後に電話がかかってくるはずがない。営業マンというだけで煙たがられるということはもともと認識していたけれども、ボクはその前提を覆したい思いがあった。

 だから、パンフレットも持たず、店舗スタッフに対してサービスの案内に関するアプローチもせず、ただ一杯のコーヒーを頂き、短いメッセージを書いたメモ紙一枚と名刺を置いて帰ろうと思った。ガツガツ来られると、店の人たちも仕事中だから、それが営業中だろうと仕込み時間中だろうと、イヤなものはイヤなんだろうと思った。彼らは店舗運営のことだけ考えて店を開けているのだから、そこにお邪魔する営業マンとしてはタダで説明を聞いてもらおうとすること自体がおこがましい。

 こっちも人間だが、当然お店側の人たちも人間なのだから、そこには礼儀がなければならない。礼儀をどう表現するか、やっぱり考えさせられた。でも、ファーストコンタクトでいきなり営業マンであることを口走れば、煙たがられるのは当然というもので、お店側の人たちがもっとも大切にしている「来店客」として入店する手法は、間違いではなかったと確信している。

 実際にコーヒーを頂き、会計を済ませているのだから、入店客が誰であろうとお店側からしたらお客様。でも、「私は一般の客ではなく、営業マンです」ということを、口頭ではなく、メモ紙に書いて、何も言わずに退店することで、そのあとのことは完全にお店側が判断することになるため、運任せのようで実は非常に効果的なのだという確信を得た。

 こちらとしては、説明すら聞いてもらえないのに飛び込んで門前払いをするロスを何とかしなければならないわけだけども、タダで時間をくれるほど店の人もお人好ではない。これはリアルに体感してわかったこと。最高のアイスブレイクとは何か、それは、口頭だけでなんとかなるものではないということ。アイスブレイク、緊張度や拒絶心を緩和させる効果を意味するのだが、やっぱり最低1回のギブ&テイクと、そこに対する礼儀・礼節を重んじた最低1回の反応をして見せることで、「なんか、変わった営業マンだなー」と思ってもらえるだけでOK。

 みんなと同じことをやっていたら、時にはうまくいくこともあるかもしれないけれども、印象操作ができていないために、「また似たような営業マンが来た、追い返しといて」となる。

 ただメッセージを置いて帰ればいいというものではない。肝心なのは、客として入店した時の一部始終に失礼があってはならないということであり、これは当たり前。

 営業マンというと、毎日数字に追われているイメージが強いけれども、数字を追い過ぎて肝心なことを見失ってしまっている人も散見される。パンフレットや名刺の扱い方が雑だと店側に伝わってしまえば、パンフレットも名刺もすぐにゴミ箱に放り込まれる。名刺とパンフレットをホチキスで止めるのはやってはならない。捨てるにしても、ゴミの分別をきっちりする方であれば、ホチキスの芯を取り外さないといけない。

 名刺は自分の顔であり、会社の顔。これに穴を開けるなど以ての外。そのことが分かっている人と分かっていない人とでは、ツールの扱い方にも差が出ていることに気付かされる。すごく細かいことのようだけれども、店側の人たちも、そういうところはちゃんと見ているんだと気付かされる。

 営業マンの訪問を何度も断っている店舗には、ファーストアタックの時と同じアプローチでは絶対に話は進まない。何のために過去の訪問記録があるのかを、ボクは自分なりに考えた。過去ログはヒント。何度も断られているような店舗には、ガツガツ行ってはいけないんだなとわかる。年配の方ならなおさら。すぐに見破られてしまう。年の功とはよく言ったものだ。

 自分をどうやって売り込んでいくか、どうやって顧客の心の中に飛び込んでいくか、方法は千差万別にあるのかもしれない。その方法を自ら開拓していきたい。そのためだったらどんな印象操作も欠かさない。遊びでやっているわけではないからね。だからと言って、あまり数字ばかりを追い過ぎると、人の心は遠退いていく。

 ボクは始めて訪問するお店には自分が何者であるかは言わないし、サービスの説明もしないし、パンフレットも取り出さない。これら3つの項目は、相手に知らせるにもタイミングが非常に重要だとわかったからだ。焦れば焦るほど、相手は心にバリアを張り、強化して守ろうとする。どんなに素晴らしいサービスや商品も、そのバリアを解かない限り説明すらさせてもらえず、門前払いを食らい続ける。

 営業は、ロジック。訪問する店によってそのロジックも解き方が異なる。一番は、営業マンの人間性がどんなものであるかを伝えることを大事にしなければならないんじゃないかなと、実際にやってみて感じさせられた。自信満々にサービス説明を一方的にされたり、質問されたりしても、店は忙しいんだから、そりゃ嫌がるよなと。一歩引けば、相手から寄って来る。それが人間というもの。

 確かに個人としての数字を積み上げることも大事だけれども、成功事例はどんどん共有していきたいと思っているため、誰かのお役に立てればと思う。それは自信があるからではなく、未経験から始めたことだからだ。共有することで他者の成功に繋がるのであれば、会社全体としてのメリットにもなるわけで。自分のことしか考えてない人ほど、情報共有を拒む。ボクはそういう働き方を望んではいない。

 いろいろ試してみて、失敗することのほうが多いだろうけれども、うまくいけば必ず共有する。そういうことから、職場内における信頼も同時に獲得していけたらいいなと考えている。

 だから、字を書くことには少し自信はあるけれども、手描きのイラストがどうしても下手なため、チームメンバーに対して力を貸してほしいとお願いをしてみた。明日それがどう処理されるかはわからないけれども、話が進展すればいいなぁと思っている。

 こういう職場もあるんだなって、今は心から嬉しく思っている。今のこの気持ちをずっと持ち続けて、より多くの店舗を訪問して、その都度工夫して考えてってことを続けていきたい。営業経験が全くない自分を拾ってくれたことに感謝して、今年最後の一週間を過ごしたい。来年に繋がる一週間にするために!

 数百円でマネタイズに成功するのなら、ボクはこれを1つの方法として何度も使っていく。おいしかったですって言われてイヤな気分になる人はいないからね?使えるものは何でも使って行くさそりゃ。遊び心も必要な仕事だなと知って、もっと工夫していこうと思える。

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