【＃ドミノ倒し】倒れる音に気付いてからか、倒れているところを見てからか、「あー、自分ももうすぐ倒されるのか・・・Σ(￣ロ￣lll)ｶﾞｰﾝ」

　音が聞こえたら逃れようがないほどに自分の番が近付いているってことだ。

　みんなそれぞれ好きに生きているようで、ちゃんと一列に並んでいるんだよね。この列からは絶対に逃れられない。誰が強制したわけでもないこの列に、自分の意思でもないのに、誰もが列に並んでいる。

　自分より前方の列の様子は微動だにせず、綺麗に並んだまま。後ろもそう大して変わりがない。

　ところが、ある時ふと妙な音を耳にする。

（カタカタカタカタカタカタカタカタズバァーーーーカタカタカタカタカタカタカタカタ・・・・）

　なんか聞こえる！なんの音だ！怖い！迫り来るようなこの音！

　そして数秒後、その音は後方のすぐそこまで勢いよく迫ってきているのを目で確認する。

　「あー、とうとう自分の番がきてしまっ・・・・」カタカタカタカタカタカタカタカタ・・・・

　無慈悲のドミノ倒し。それはまるで生命のよう。