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fallsインタビュー後編

お待たせしました!!!!!

公開のタイミングを伺っているうちに完全にタイミングってやつの姿を見失っておりました!これはもう完全に謝罪です。メンバーのみなさん他熱烈なfallsファンのみなさんごめんなさい!!!

fallsをご存知の方は知ってのとおり、まだ観たことがない方には是非知ってほしいんですが、前編公開からの月日が流れる間に彼らは大活躍でして、細かな点はあとがきに書く事にして、新曲も着実に増え、音源もちょこちょこリリースがあったり、ライブにも呼ばれまくりでその度にみんな完全に唸らされています。

そんな中でも直近のトピックは完全に次のまとまった音源が完全に楽しみになる新曲「DAWN」。ライブで聴いた知人が口を揃えて評価する曲は今後の彼らの代表曲になるであろう、はじまりを告げるキラーチューンです。

今回は少し前の初披露時?のライブ映像を初出しです。(撮影・提供はfallsのライブに足繁く通うハブランチョおじさん。ありがとうございます!)


また、この曲を含むライブ音源がカセットストアデイにtoosmell recordsからリリースされます!

http://toosmellrecords.bandcamp.com/album/falls-live-at-kichijoji-warp-dogs-on-acid-japan-tour-2016-9-16-fri

それでは早速前回の続きからどうぞ!バンド結成秘話の続きや、楽曲のこと、エモリバイバルと呼ばれるシーンについて、はたまた彼らの個人的なことも。

【インタビュー2015年7月。彼らのHOMEであるスタジオスタジオ壱之助 にて山本将(ベース・ボーカル/センキュー担当)、GMO(ギター・コーラス・ニュース担当)、Mae(ドラム・MC・着替え)の3人に話を聞いた。】

※前回の公開から時間が経過しているのでその点に注意してお読みください

(前編の続き)そうなってくるといよいよfalls結成もそろそろですかね?聞くところによると結成もMaeくんがキーパーソンになってるみたいだけど。

将:そうなんだよ。これが自分で言うのもなんだけど良い話でさ・・・ちょうどPFが活動中止に入っていた時期に、自分自身なにがしたいのかわからない状態でそもそもバンドだってやりたいのかわからないくらいの心境だったの。そんな悩んでた時期にたまたまコピーバンド大会があってね。Maeくんに「一緒にアルジャーノンのコピーやりませんか?」って誘われた。「え?それっておれがボーカルってこと?」って思ってちょっと戸惑ったんだけど。なんせ今までボーカルなんて遊びでもやったことなかったからさ、録るって言っても「ウォアァァァーーーッ!」みたいな叫び声くらいだし。ちょっといいかもな~なんてやり始めたらこれがもうめちゃくちゃ楽しくてね。大学生みたいでしょ、この理由(笑)。

いいっすね~。その時はまだ GMOさんは参加していないと。

将:そうそう、そのままバンドやっていこうかってなった時はまだいなくて、Maeくんの後輩がギターを。彼もまたそれまでバンド経験ゼロの男なんだけどやたらとギターがうまいやつでね。SNOWING、ALGERNON CADWALLDER、からthe north end、temmuzまで完コピで天才じゃねぇか!っていうことからバンドから手放すわけにはいかないなって思ってた。

ほうほう。

将:Maeくんもね、未知だったんだけどこいつとバンドやったら良い意味でなにかありそうだなっていう直感から。スタジオにもコンスタントに入ってたんだけどね、まぁ結果としてこの3人での活動も意外とうまく行かずに結成からゆるやかに2年くらいスタジオに篭り、地下に潜り続けるっていう・・・。あの時期もどかしかったなぁー。だから2013年の始めくらいですかね、結成自体は。

GMOさんは当時fallsが動き始めたことは知ってたんですか?

G:知ってました知ってました。あぁ頑張ってるなぁーって。近くにいるけど遠巻きにライブを楽しみにしてた感じかな、早くやれよって周りの人と話してました(笑)。

将:お前には直接言われてないけどな!でもまぁ周りのみんなにそうチクチク言われてたんで自分自身もどかしすぎてキレそうだった。

M:荒れてましたね、あの頃のfallsは(笑)。

将:やっぱり半端なものは外に出したくないなっていう気持ちが第一にあったからね。楽しいノリで始めたバンドだけど、自分たちでしょっぱいなーって思う状態でライブに出ることはあり得なかったよね。演奏もそうだけどそれよりもとにかくめちゃくちゃ良い曲に仕上がってからじゃないとライブは絶対したくなかったんだよ。

なるほど。今回リリースされた音源の前にデモ音源が出来たってことで身近な人の手元に渡ったと思うんでうけど、そのレコーディングはいつ頃行われたんですか?

G:「今度レコーディングをするんだけどそのタイミングでメンバーが抜けるからお前がギター弾いてくれないか」って言われたのが・・・えーっと2014年の6月のことだね。

将:お前のカレンダーやたら正確だな(笑)

9月には完成してましたもんね、3曲入りのデモ。きっと合ってる。さすがです。

G:そうそう、当時はその3曲しかなくて。

将さんが GMOさんに声をかけた理由っていうのはギターの腕を信頼していたからですか?

将:そうだね。まず変速チューニングなこともあるから要求していることがそこそこ難しくて限られてくるなーとは考えてたんだけど、GMOはサニーディの頃から歌心のあるギターを弾いてたし。それにバンドやるならただ上手いだけじゃなくて話してて楽しいやつがいいなっていうことを考えたら他に選択肢がなかったよね。

G:(その言葉に嬉しそうに微笑みながら)当時自分はPhonoportのメンバーとSumoi!っていうバンドをやってたんだけど、「このままでいいのかな?」っていう感情もどこかあったのがその頃。っていうのは不満とかそういうことよりも元々好きだったエモとかメロディックパンクみたいな音を鳴らすバンドをやりたい気持ちが昔からずっとあったから。

将:そんな話は昔からしてたよね。なんとなくGMOにそういう印象はあったよ。

G:テクニカルなものととにかくメロディーが良いものが好きだったから、アルジャーノンなんてまさにドンピシャなんですよ。その流れってわけじゃないけどfallsでスタジオ入ってみたら「・・・かなり楽しいな!」っていうのが正直な感想だった。じゃあそう言ってくれるならこのバンドでギター弾こうかなって決心したわけです。

将:アルジャーノンはおれらにとって本当に大きい存在で、どういうバンドをやりたいか考えながらいろいろ聴き直すうちに、結局歌(曲)が良くないとダメだっていう点に行き着いた。そう考えたらやっぱりアルジャーノンが最強なんじゃないかっていう結論になったんだよね。ほんとアルジャーノンみたいなバンドをやりたいって始めた。それに尽きる。

3人の意識する共通項がシンプルにまとまったわけですね。

将:歌がよくて、エモリバイバルのパイオニアって呼べるくらいの絶妙なあの音の雰囲気。Cap'n Jazzの流れからも最終的に脱していったって言えると思うしね。

そうやって今のメンバーが揃い、fallsが地下の活動から動き出すと思うんだけど、MaeくんはGMOさんが加入しての印象はどうだった?

M:さっきも少し話したんですけど、知り合いだけどガッツリと話したことはないまますれ違っていたくらいの関係性だったので、スタジオで一緒に合わせるまでは単純に不安もありましたね。やってみたらGMOさんと同じく素直に楽しいの一言だったのでそこからは一気に関係性も開けた気がします。実は地元も一緒ですし。

将:そこからはGMOをどうやってこのまますんなりメンバーに引き込むかMaeくんと話し合う時期だったもんな。

その時期を経て、2014年9月のSUMMERMANのTAPEレコ発でfalls初ライブってことですね。

将:そうだね、それに合わせて少し急ごうかってライブで披露できるまでになった。

G:SUMMERMANに誘われてなかったらそのままfallsやってないかもしれないもんな~。そう考えるとでかい存在です。

その後もライブをするようになって4月にはfootball,etc.の来日にも呼ばれてますもんね。大活躍。あ、そうそう、この間のBraidってどうでした?(American Football来日と同時期、インタビュー敢行の2015年7月にBraidのJAPANツアーが数日に渡り行われた)

将:FEVERのだよね?良かったよ。良かったけどそこまでではなかったかなぁ。たぶんこれは思い入れの大きさの差で、超好きな音楽のひとつではあるけど自分にとっての特別ってほどではなかった。個人的にはね。単に仕事で超疲れてたっていうのもあるかもしれない(笑)。

GMO:おれも同じような感想かな。

M:おれはみんなと逆に思い入れが強いので今回すごく良かったです。アメリカで観たときは新譜のリリースもない時期だったんですけど、過去の名盤を頭から曲順通りやってたんですよ。満員電車のすし詰め状態に近い環境でもまれながら観てブチ上がってた記憶しかないんです。その時はそんな感じだったのでまともに観れた感覚はなかったから今回落ち着いてライブを観れたのは嬉しい。メンバーの様子もクールかと思ってたら意外とひょうきんで、Hey Merecedes(BraidのBob NannaとTodd Bellが、Braidの解散後に結成したバンド)が好きなんで、新譜の音もそれに近い感じで好みでした。

なるほど。共演していたmalegoatはどうでした?fallsを紹介するときに名前が挙がるバンドのひとつだとも思うんですが。

将:(間髪入れず)もう最高だったでしょ!!

一同:(笑)

将:malegoatはおれの中での指針の一つなんだよね。あんなバンドになりたいわけじゃないけど、単純に対バンしたいなって思えるバンドだったり、malegoatの曲の中で個人的にブチ上がる曲があるんだけどそれと同じような感覚になれる曲を自分でも作りたいなって思うこともある。メンバー全員のこと好きだし、お世話になってるから。

他にも共演が多いイメージがあるSUMMERMAN、Carnival、最近だとMORETHANとかもなのかな、客観的に見てどうですか?界隈というかそれぞれやっていることは違うけど近いイメージで捉えられていたり、お客さんも似ているところがあると思うんですけど。

将:たぶんまとめて見られることも多いのかも知れないけど同じような動きや好きな音がどこかしら似ている様なバンド確かにここ何年かで増えたかもね。なんていうかそれについては特に意見があるわけでもなく単純に嬉しいしいいことだなって思うよ。こんなこと言ったらすごい上からモノ言ってるみたいで嫌だけど(笑)。吉祥寺とか八王子とかはやっぱりそういうバンドが多いイメージだし、気になって注目してもらえるならそれに越したことはないっていうか。

互いに刺激し合える関係で盛り上がっていけば次第にくくられることもなくなってくるのかなとも思いますね。では次に、このタイミングで曲についてもそれぞれ聞いていきたいんですが、最初にできた曲ってなんですか?

M:「Wednesday」じゃないですか?

将:そうだね、ライブでやっている曲というかライブで披露できた曲では「Wednesday」が最初。

今って持ち曲って6曲とかでしたっけ?

将:うん、そう。新曲も作ってるけど難航中です。

では、少しずつでいいので解説してもらえると・・・。

将:解説!? 解説って何話せばいいんだろうな・・・。

インスピレーション一発で出来たとか、こんな風にして構成していったとかなんでもいいですよ(笑)。「Imagination Ghost」と「Summer Summarysong」はMaeくん作ということだけどどうだろう?「Imagination Ghost」の曲の入り方とかすごい好きです。

M:「Imagination Ghost」はそもそも曲作りをしたことがなかったからどうやって作ったらいいか全くわからない中で、とりあえずああでもないこうでもないと家事をしながら鼻歌を歌ってみたりしてたんです。SUPERCHUNKのめちゃくちゃ夏な曲「This Summer」を聴きながら、この突き抜けた爽快感をうまく出せたらなと参考にしながら練っていったら意外とスっと歌ができて、それにドラムだけつけたものをスタジオに持って行きました。「実は曲作ってみたんですけど、どうですか?」って。

まさかのドリカム的な鼻歌から(笑)。

将:おれらも最初は衝撃だったからね(笑)。おもしろい話だよなぁ。

M:合わせてみてもどうしてもギターの感じとかがうまくハマらなくてしばらく保留にしてたんですけど、GOMさん加入とともに復活して完成できましたね。

「Summer Summarysong」は少し他の曲とは毛色が違うよね。

M:完全にアルジャーノンライクな曲ではあるんですけど、これも同じ手法で作って要所要所にキメもありつつその間を埋めるように構成していったのでJAMっぽさがありますかね。他の曲に比べてまったりとしたイメージ。ユーティリティーな曲です。

将:そんなに簡単にセットリストのどこにでも置けるわけではないけどな。

一同:(笑)

将:「In The Way Back」はねー、そうだなー・・・コードが「E」の曲作ったらなんかエモいんじゃないかなって思ったんだよね。

一同:(笑)

けっこう序盤にできたんですか?

将:いや、なかなか難産だったなー。いろいろ打開しようと思って考えてやっとできた曲のひとつ。打開もなにもその頃まだスタジオから抜け出せてもないんだけどね(笑)。さっきも言ったようにとにかく納得できるくらい良い曲が必要だったから、「Imagination Ghost」が一旦ボツった時に、やっぱりボーカルの自分が作ったほうがうまくいくんじゃないかなとか試行錯誤してた。「Wednesday」とかは自然とできた曲だから対極かもしれないね。

「Wednesday」もキラーチューンだけど、CDの冒頭を飾る「dead」もまた違ったキラーチューンですよね。まさに1曲目にふさわしい。

将:そんなにみんな好きって言ってくれると思ってなくて。速い曲だし本人たちからしたら少し意外なところもありつつ。嬉しいねー。ANNABELの脂がのってる時みたいなイメージとか、Japandroidsみたいな爽快な曲にしたいっていうイメージが元々はあったはず。

曲についてでもバンドとしてでもいいんですけど意識している点ってなにかありますか?

将:うーん、エモリバイバルになりすぎないことかな。結局やってみるとそういうのは関係ないなって思った。もちろんそういう音やバンドが好きだし、まとめてくくられちゃっても別にいいんだけどさ。歌がとにかくよくないと話になんないなっていうのがあるから、そこができていれば気にしないっていうところはある。

G:ほんとそこだけは意識してるね。他がすごくても歌が良くないと違うなっていう感覚。そこに+αでテクニカルなものとか加えられたら。

M:自分は、おれだけ経験値が足らなすぎることもあって、縮こまりまくってドラム叩いてたんです。だからめちゃくちゃスタジオで怒られてました(笑)。でも途中から無我夢中になって、自分に出来ることはがむしゃらにやることと、自分が体験したこれがいちばんかっこいいって思うものを拾って自分なりに出すことしかないなってわかりました。だから今は周りのことを気にしている感じはないですね。

将:そこはメンバー全員共通していると思う。周りのこと気にしてないよね。

M:パーマネントなバンドにしたいねってことは話してますね。

さっきからいちいち出てくるワードがかっこいい(笑)。

G:パーマネントってなに?

将:長く続けられるような活動ってことでしょ。本格的に動く前の時期に周りの人から急かされてた時に決意したよね。

M:急ぎもしないし、マイペースに良い曲を作る。生活を大事に。

将:そう!それが一番大事!無理しない!!

そういう生活の話は年齢的にもやっぱり考えるようになってきますよね。

将:うん、それにまず楽しいことが前提にないと、バンドはやってても楽しくないよ。無理してまでバンドやってても仕方ない。

でもやるからには半端なモノはみんなの前に出したくないぞと。

G:恥ずかしいけどそういうことになるね(笑)。

そろそろ最後にしようと思うんですが、そういう生活の中でなにか個人的にハマっていることはありますか?なんでもいいです。

(打ち上げにてhydeと化す山本将)

将:普段のことでいいの?おれはここんとこドラえもんの映画シリーズをひたすら見続けてるね。もちろん大山のぶ代の頃。

おれは断然「鉄人兵団」好きです!

将:あれはエモいね!いやー全体的にどれも泣けるからなー。昔から好きなのは圧倒的に「パラレル西遊記」なんだけど・・・バンドの話より迷うかも知れない・・・。「夢幻三銃士」と「アニマルプラネット」も捨てがたいけど・・・あ!ごめんなさい嘘です!「リトルスターウォーズ」が1位でお願いします!

ラストでスモールライトの効き目が切れてみんなでかくなるやつですね!名作!

(と、ここで唐突にスネ夫の戦車の中にめっちゃ水が入ってくるシーンを再現する山本将)

(kimo ga sugiru)

G:マキバオーのアニメをYoutubeで見ることですね。

完全にドラえもんに引っ張られてる(笑)。

将:バナナマンの動画ばっかり見てるかと思ったわ。

G:いやいや最近はそうなのよ。漫画版と終わり方がちょっと違ってもっとハッピーエンドなんだよね。

それを見ている時間が幸せだと。

G:幸せですね~。

(最近はただの帽子じゃ飽き足らない様子のMae)

M:おれはParasitesですね。「Crazy」って曲がクソ名曲なんですけど、スーパーチャンクに出会った時くらい衝撃を受けてます。


ありきたりですけど最後になにか今後の展望があれば!

将:うまくいけば来年ぐらいにアルバムを出せたらいいなと思います。うまくいかないと思ってるけどね。あとは周りのみんなが呼んでくれているライブに答えられるようになりたい。正直もっとやりたい気持ちは全然あるんだけどね。申し訳なく思ってます。

M:個人的に言っておきたいことがあるんですけどいいですか?2人は元々プレイヤーで、おれはずっとリスナーだった人間なので今回こうやってwatersliderecordsからリリースさせてもらって本当に夢のようだし感謝してます。toosmellやsenselessももちろん、お世話になっている人がたくさんいるので感謝しきれないです。ありがとうございます!

あとがき

インタビュー内容を振り返ると確かに以前はライブの本数もそう多くなく、慎重に動いているようだった。ところがこの時期以降から今にかけては土日の多くのライブに声がかかり出演を重ね、地方でのライブも増える。また仕事による入り時間や都合という点ではなく(おそらく)、自分のイベントでもないのにトリを任せられることも多い。きっと期待の表れなのだと思う。

年始にはliteratureの来日サポートを務め、9月にはDogs On Acidとの濃厚なツアー、broccoli、yr poetry(from johnny foreigner)との共演など勢いはとどまることを知らない。

レコードストアデイには限定で「daymare」(7"Flexi )をリリース、HongKongのレーベルSweaty & Cramped主催のアジアエモコンピ"Emotion, No"に「City of Hercules」で参加しどちらも完売。あとは単独アルバムを待つばかりだ。

彼らのライブでは前方で完全にアガリ狂って魅了されているやつらがいる。飛び跳ねたり好き勝手踊ったり、笑ったり歌ったり。特に激しく暴れたりするわけでもないし、ステージから熱い言葉を投げかけられるわけでもない。たぶん単に夢中なのだ。彼らの鳴らす音、放たれるライブ、曲の歌心に。malegoatハジメさんも言っていたけど吉祥寺のヒーローみたいな感覚を覚えるよ、ライブを観てたら。毎回ワクワクする。

先日、山本将がライブの出来不出来についてこんなことを共演者と話していた。

「お客さんに良かったって言われても自分では全然納得いかない時もあれば、観客が少なかったり盛り上がってなくても「やってやった」っていうくらい手応えがある時もある。個人の出来とか演奏のミスとかとは別に、バンドとして。お客さんが良かったって言ってくれるならそれはそれで嬉しいしいいんだけどさ、例えそこにいる全員が良かったって言ってくれてもその場の友達10人が良かったって言ってくれなきゃおれはダメなんだよなー。」

今のところfallsのライブでつまらなそうにしていたり、うんともすんとも思ってない人は知っている範囲では見かけたことはない。ただ、まだfallsを知らない人の中にも絶対好きな人たくさんいると思うんだよな。

いつものライブの前方の空気がじわじわと列を厚くしていったらもっとすごい光景になると思う。そしてきっとその時も友達はみんな「falls最高」って言ってると思うんだ。

おまけ


前編で謎に終わったMae少年のライブ中の何度も行う着替え癖について聞いてみました(2016.10)


Q1.前回、前くんのライブ中の着替えの謎について盛大に振って終わったんだけど改めて聞くとあれはなんなんでしょうか?自分なりの儀式? 

A1.ステージに上がってる以上、全ての瞬間を無駄にしたくないという気持ちで始めました。また、ライブ中にどんなTシャツを着るかは自分の永遠の課題で、初ライブの時に着たいTシャツが多すぎたので、「なら全部持ってって着替えちゃえ」と。2014年9月22日、初秋の夜の自室にて思い立ちました。

Q2.個人的にはTOPSHELFのタンクトップ姿がお気に入りです。前くん的にコレクションの中でもイチオシの一張羅はどれですか?

A2.自分もあのタンクトップはユニホーム的にしております!あれはFESTで買って来た物なので思い出深いです。有り難うございます。個人的にはWATERSLIDE RECORDSのレーベルロゴTシャツが一番気に入ってます。次点で裸にチョーカーも気持ちよいです。でも、実はライブ着にしたくても汚れそうで出来ない白Tとか多いです。melt banana Tシャツとか…。

Q3.この間は中野にてライブ直前にハロウィンハットを汗だくで買いに走ったと聞きました。寒い季節になってきたけどこれから手に入れたいアイテムはありますか?

A3.目撃されてたみたいですね(笑)。寒い季節だからこそ夏に近い格好を、という意味では、タンクトップのバリエーションは増やしたいなと思っております。というか、もはや着るのではなく「置く」方向でも考えていかなければいけないとも思っております。ヒントとしてはウルトラマン怪獣とかですかね。

Q4.前くんがおしゃれだと感じる人はいますか?

A4.MELT-BANANAのお二人のセンスが大好きです。型にハマッていなく、ちょっと玩具っぽいキャッチーさがあり、派手すぎず嫌みもないからです。凄くくすぐられます。

Q5.前回のインタビューから約1年が経ちました。貴重な経験もたくさんした今、あの時より強くなった思いや今後の個人的展望はありますか?

A5.夢にみた対バンや、嬉しい言葉を頂いたときに、「絶対に自分でも聴きたくなる曲」を作り続けなければという想いが強くなります。ネタはどれだけ時間がかかっても、ワクワクする要素がないとダメになりそうで。とにかく、ワクワクするアーティスト=それまでのアルバム全買いするくらいの瞬発力が出るレベルのアーティストを探し続けたいと思います。良い音源聴いてワケわかんなくなるくらい興奮できるあの感覚だけは忘れずに研いでいきたいです。


END

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