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GORO GOLOのワンマンと今のモードについて

GORO GOLOが仲間を感じている今

というタイトルで、KiliKiliVillaのサイトにてGORO GOLOワンマンライブ後編の映像とともにテキストが掲載されています。

http://kilikilivilla.com/post/156389631794/



GORO GOLOのワンマンライブは間にDJも客演して2部構成のショータイム。パンクなパン屋の言葉を借りるなら、メンバーの演奏はとてもクールで、でもちゃんと熱があって、余裕があって、そこに熱と気持ちしかないヴォーカルが乗っかっていた。まさにその通りだった。その様子は佐藤くんの撮った映像でばっちりと追体験できるはず。そんなメンバーはしっかりと2部にはお色直しをしていて、はるかさんのドレスも華やかでとても素敵だった。

それについてはこんな記事もある。

過去のele-king掲載の天野氏によるGORO GOLOのインタビューによれば(以下一部抜粋)

ーみなさんライヴ中はドレスアップしていますよね。ここ最近のロックってずっとドレスダウンしていると思うんですが、あえてGORO GOLOがドレスアップしているのは、パンクの様式やブラック・ミュージックに対する敬意なのかなと。

スガナミ:昔はモッズとかの文化が好きでめかしこんでた部分もあったんだけど。いま、なんでみんなでスーツを揃えてやっているのかなあって考えたときに――観にきてくれるお客さんって、学生の方もいらっしゃると思うんだけど、社会人の方は土日でも平日でも仕事をしてからスーツを脱いで来るわけじゃないですか? その代わりに俺らがスーツを着てやるというのがあって。「いまは俺たちが代わりに営業中なんで、自由に楽しんでほしい」というのがあるんだよね。その上でのスーツというか。モッズとかってもっとピシっとしてるんだけど、いまのスーツはちょっとデカめで良いんだよね。あれ、ノー・だからカッコつけたいというよりは楽しんでほしいっていう部分が大きいですね、やっぱり。

・・・こう語っているのも彼ららしくてとても気分が良くなるし、それを体現できていると思う。

なによりサイトの記事にも書いたが、新曲の件を目の当たりにしただけで、「あぁちゃんとバンドやってるわ。」ってワクワクしたし、嬉しくなった。オーガナイザーや店長としてのゆうさんの色々な仕掛けや取り組みはおもしろいことだらけだし、健全に音楽を楽しむために余計な負荷や壁を取り払ったものばかりで賛同していたが、時折更新されるブログでは共感できることと、それは少し言いすぎていて誰かを嫌な気持ちにさせたりはしないかと考えることも少しながらあった。個人的に。いつも忙しそうにしているので、顔を合わせることは毎週のようにあったが昔ほどじっくり話す時間は持てていなかった。今回、掲載した話以外にも短い時間ではあったがたくさん顔を合わせて話ができるとそういう少しの違和感や疑問はやはりなくなった。尊敬と共感と、自分とは違うような考えでも素直に、なるほどおもしろいなって思える。なにより楽しかった。言葉を交わして、自らのバンドで溢れる気持ちを目にして。だから嬉しくなったのだ。やはり大切なのはSNSやネットで目にする言葉ではなくて現場だ。言葉も音楽も。今回インタビューしたが本筋とは逸れてしまった話も何かの機会に小出しにしていけたらと思う。

記事の中でも触れているが、パーティーという言葉は個人的にもあまり得意ではない。でも堅苦しいものも好きではないので困ったものだ。そんな中9partyは確か2回目から全てではないが大抵は顔を出している。今でこそ人もたくさん集うようになったし本来そうなっていくべきなんだろうが、当初は出演者数名とお客さん数名しかいなかった。時間帯にもよるが、ランキンさんとChabeさん、アペイジツトムさん、ゆうさん、しょうじさん、自分と、一人で来たお客さんが2人、それとTHREEのスタッフ。そんな時間だってあったくらい。

そんな中で、MCなのかみんなで輪になって交わしている会話なのか区別がないような中でなんとなく言葉を投げ合い、それぞれ考え、音楽を聴いた時間も9partyだし、その後に終電近くになると酔っ払った下北の民がふらっといつものように入ってきて、ソファの上かカウンターでいつものように世間話をしているのも9partyなのだと思う。人によっては戦争と平和のことなんて考えてるのか?っていう人もいるけど、どういう風に僕らの生活を考えていくかもそれぞれ。本末転倒なのかもしれないけど、それもそれぞれでいいと思えるようになったし、実際大きいものは何も変わらないけど、自分の身近にいる人たちが自分なりに少しだけ考えて、そのことでもそのことじゃなくても入口を開けて待っていてくれる場があり、気軽に話せるということはいいことだな、うん。

センスも雰囲気も持ち合わせているような若くてかっこいいバンドはたくさんいるけど、その人間性が溢れ出てしまっていたり、考えることを止めないで動いているバンドは、またその楽曲的なものとは違う強さやかっこよさがあるし、そういうものが好きだなと改めて思った。GORO GOLOが目の前でがむしゃらにいいライブをしている時は、自分も例に漏れず、思わず笑ってしまうので。

Japanese Swingin Rudies. Dancing futures!

2017.1




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