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リモート方式のミニ四駆競技会の開催のコツ~超ゼロぐらいから始めるリモート四駆GP2021の場合~

どうも!ゼロぐらいから始めるミニ四駆のMasaruKunです!

ここ数年、ニコニコ超会議のユーザー応援企画でミニ四駆イベントをやらせてもらっていまして、今年は去年に引き続きネット超会議という事で例年通りにイベントを行えなかったのですが、何か形に残せないかと、ユーザー企画として自主的にリモート方式のミニ四駆競技会「超ゼロぐらいから始めるリモート四駆GP2021」を2021年4月24-25日に開催しました。

粗削りな部分もあるかと思いますが、結果として参加者及び視聴者の評価が高く、リモート方式のミニ四駆競技会としては非常に満足度が高いイベントに落とし込めたと運営一同、実感しています。

リモート方式のミニ四駆競技会は実例が少なく、主催したいけど、どのように実施するのが良いのか解らないといった主催者も少なからずいるんじゃないかと思いまして、今回リモート競技会を運営してみて思った事、感じた事、コンセプトなど、簡単にお話しできればと思います。

コンセプト

告知HPの冒頭でも触れていますが、昨今の感染症問題の最中でも、今までと同じ様にリモートでミニ四駆競技会を楽しんでもらう事を一番のコンセプトにしました。また、現場でパンデミックが起きては元の子もないので、現場スタッフは最小限に制限して開催しました。

ミニ四駆競技を楽しむという事はどういうことなのか、楽しむ上で外せない要素とはなんなのかを考えてみたところ、人間同士のコミュニケーション・共感なのでは、という結論に行きつきまして、マシンを送って結果を待つだけの淡々なイベントにはならないように細心の注意を払って企画を立てました。

運営陣の持ち味を生かしつつ、それを実現するには、

★エンタメ性の高いイベントとして模様を番組として生放送する

★(条件を満たせば)だれでも参加できる

★選手と運営とのコミュニケーションの場を設ける

この三つが最低限必要、そして「ゼロぐらいから始めるミニ四駆」としての持ち味を付加させるのに、

★リモートなのにセッティング変更ができる

★走れる回数が多い、勝てるかもしれないチャンスが何度もある

★勝っても負けても観戦しているだけでも楽しい一時

といった、ショップのローカルレースの様な持ち味の要素を付加してオリジナリティのあるリモート競技会に落とし込みました。

やるべきこと1:競技会の模様を適切に公開する

リモート競技会の模様は動画化して参加選手が動画で結果を見れる状態にする必要があると思います。文字情報だけで結果が送られてくる、動画で見れるけど、繰り返し見れない、状況が判断しづらい等々の内容だと、選手側からしてみると、仮に優勝したとしても、何か腑に落ちないと思います。リアルタイムの生放送でも、事前収録の動画だとしても、ドキドキしながら自分のレースを見守る事ができる、現場にいるような疑似体験ができる臨場感を演出したほうが絶対に良いです。


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エンタメ寄りに演出するのであれば、どんな選手が参加していて、どんなマシンがこれから走るのか、そもそもどういった競技ルールなのか等々、スポーツ番組の様に演出すると面白いと思います。


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生放送で行う場合は、放送が盛り上がるように事前のPRも大事です。


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また、上位入賞者には賞状など、実際のレースで賞品として提供されるような賞品があるなどの付加価値があると、より一層盛り上がると思います。


やるべきこと2:マシン管理コストを精査する

郵送での受け渡し前提になりますが、リモート競技会の性質上、参加選手のマシンをお預かりして、お預かりしたマシンを走行させて競技会を行い、終了後には返却する、という少々手間のかかる作業が必須になります。

選手からマシンが郵送されてくる状態がまちまちだと、それだけで管理がしづらくなってしまうので、郵送の方法、使用する梱包材を指定するなどして、送られてくるマシン達を管理しやすくしたほうが良いです。

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「超ゼロぐらいから始めるリモート四駆GP2021」では、宅急便コンパクト専用BOXでの発送を指定し、返却用の記入済伝票を同封してもらう等々の対策を事前に行い、集まったマシンを誤りなく返却することができました。

やるべきこと3:参加者・運営陣共に金銭的負担がかかりすぎないようにする

リアル開催でも競技会の運営にはそれなりの費用が必要になりますが、リモート競技会ではマシン郵送が必要になるので、往復の費用だけでも1000~1600円ほどかかると思います。参加者側としては参加費用が少なければ少ないほど喜ばれると思いますし、参加の敷居も低くなると思いますが、郵送費用を運営が負担しそれが20台以上も集まった際には、それだけで2万円以上の費用が発生してしまいます。

それをペイできる何かが運営陣あれば良いのですが、なかなかそうも言ってられないと思いますので、ある程度は参加者にも費用を負担してもらったほうが良いです。参加費用に応じたイベント内容であれば、だれも文句は言わないと思います。個人的主観ですが、2000~3000円ぐらいの参加費用で思う存分楽しめればアリだと思います。3000円以上支払って1回戦COした場合はそれでレース終了、敗者復活といったチャンスがない、景品もない。といった内容だと、なんかすごく高く感じると思います。

やってよかったこと1:Discordでコミュニティを作った

「超ゼロぐらいから始めるリモート四駆GP2021」では、参加選手には専用のDiscordサーバーに参加して頂き、Discord内で連絡事項の共有、ドライバーズミーティング、質疑応答等を行いました。これがかなり効果がありました

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参加選手にDiscordを使ってもらう、という条件が付いてしまいますが、連絡が全体に漏れなく伝わりますし、選手同士のレクリエーションの場にもなりますので、集合してからレース当日までに選手・運営共に親睦を深め、大会当日は多くの参加選手がDiscordでボイスチャットをしながら観戦していたのですが、これが現場で友達と集まってレースをしているような感覚に近くて楽しかった!と複数の選手から感想を頂きました。

選手・運営が一丸となってチームになっていたと思います。競技会に必要なのは運営はもちろんですが選手も必須、そして双方が手を取り合いながら助け合う必要があるというのを再認識しました。変則的な大会ルールだったものの、全員にしっかり大会ルールを理解してもらった状態でレース当日を迎えられたのが良かったです。

やってよかったこと2:配信機材を強化した

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元々新しいカメラを買おうと思っていた、という前提はありますが、イベントに合わせてメインカメラを新調してみたのですが、やっぱり高画質なカメラ映像というのは気持ちが良いもので、お金に余裕があれば、配信環境、撮影環境を見直すと、より良い形に落とし込めると思います。スマホのみで生放送、録画するという方式でも、うまくやれば問題ないですが、やっぱり環境を整えてあげると、とても気持ちいいです。あと、環境を整えると後には引けなくなると思いますので、より一層、気合が入ると思います。

継続したイベントにするには

何事にも言える事ですが、運営を頑張りすぎない事だと思います。頑張りすぎるとコストが嵩み、リプレイ性が失われます。最初からいきなり理想な完成形に持っていくのは難しいと思いますが、楽しんで続けられる形に改善しながら続けていくと良いんじゃないかと思います。

リモート四駆GPは初回という事もあって、コスト盛り盛りで企画した節があるので、次回があるとしたら、もうちょっとシンプルにしたいところです。

最後に

リモート競技会には、まだまだ可能性があると感じています。感染症問題が解消しても需要はあると思いますし、文化として定着するのでは、とも思っています。

「超ゼロぐらいから始めるリモート四駆GP2021」でリモート競技会に興味を持ち、リモート競技会の開催が増えるキッカケになれば幸いです。

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