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春の声

出会いと別れの季節がやってくる。

我が家の中でもひと区切りとなる春に、有り余る感謝の気持ちをどう伝えるべきか考えた結果、私は手紙をしたため読み上げる事にした。

若い時には自分は器用な方だと思っていたが、完全な思い上がりだということを、お世話になってから存分に気付かせてくれた。とにかく言葉がでなくて会話ができない。普段は思った事をすぐ口にしてしまう事に気をつけようとしてるのにね。

何度も季節を繰り返した感謝の気持ちは、便箋5枚程の10分間では短いのか長いのかもよくわからなかったけど、読み上げる練習も何度もした。

なのに、本番はつたない手紙を読み上げようとする行為に感極まってしまった。それに、涙の気配は反則でしょ。

最後はちゃんと目を見て御礼を伝えようと思っていたのに、結局視線をあわせられず、やっぱり不器用丸出しになってしまったけれど、想像以上の絆を感じて心はぽっかぽか。

主人も同じく器用ではなく、事前の打ち合わせも全くなかったことになってたけれど、まぁ いいね。それが我が家ということで。。

きちんと出来たかどうかは関係なくて、綺麗な形で区切りをつける事ができた気になってるので気分的には清々しい。昔、幼くてもこんなに立派に聞かせてくれるんだと感動した『春の声』のワルツの気分。春の音は確実に近付いている。

春の声に新しく目覚めていきましょう!