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未来への贈り物

プレゼントをいただくのは嬉しい。

お金をいただくのはもっと嬉しい時もある。

単なる義理的なお付き合いの時には、これは使わないな…と思ったり、お返しをしなくちゃと煩わしく思ったりもする。

贈り物をする時も、相手を想い何にしようかな…と考えるのが楽しい時もある。

けれど、お気に召さないものだったら…と考え出すと難しくなってきて、形の残らない食べ物にしたり、カタログギフトや商品券で済ましてしまう傾向もある私。

今回の贈り物は記憶に残る品物にしたいことは決まっていた。ただ、これ!というものがなく漠然としたままで何も思いつかぬまま、とりあえず百貨店に向かう事にした。

売り場を彷徨いながら、普段使いできるものが何点か思いついたけれど、結局私の選択は普段使いとはイメージが程遠いものだった。けれど、これでいいと思えた理由があった。自分の中で使って欲しい場面のストーリーが出来上がってしまったから。

贈られる側の気持ちとして、これは使わない…となることも承知の上で、将来のあの場面で一度だけ陽の目を浴びれば嬉しいなと勝手に思って選んでしまった。

今回の贈り物は相手ではなくて、自分へのプレゼントみたいになっちゃった。

未来への贈り物、いつの日かストーリーが実現すると嬉しいな。