「ジョンの魂」の聴き方
言わずと知れたジョン・レノンの1stアルバム
(これ以前にもライブ盤や前衛作品をリリースしてるけどオノ・ヨーコと連名だったりプラスティック・オノ・バンド名義だったりする)
本作のサウンドを一言で表すなら「簡素」に尽きる
濃密且つ壮絶な詩世界を有する本作だが、サウンドに関しては本当にシンプルの極み
エレキギターを使用したトラックは三曲
(well well well、i found out、hold on)
謂わゆるロックバンド的なサウンドが楽しめるのは前二者のみ
基本的にジョンのピアノでの弾き語りにベースとドラムが加わった編成である
アコギでの弾き語りさえ少ない
(どうしたジョン・・・)
因みに本作のリズム隊はリンゴ・スターとクラウス・フォアマンである
両者とも目立ったフレーズは無いが歌に寄り添う心地良いプレイを提供している
因みに前作(トロント公演を収録したライブ盤)と次作(イマジン)のベースもフォアマンが担当してる
本作のサウンドをどう楽しめば良いのか
対訳を読みながら聴く他にどの様な楽しみ方が有るんだろうか。
少し考えてみた。
【弾き語り系SSWの作品として聴く】
ビートルズ時代の彼の名曲を一旦脳内から追い出そう
ジョン・レノンは全くの新人シンガーだ
これ以前の作品は存在しない
ビートルズの眼鏡男は同姓同名の別人だ
初期のエルトン・ジョンやビリー・ジョエルなんかと比較してみよう
ジョンのピアノ演奏はテクニカルじゃないがしっかりと個性が有る(結構独特なタイム感だと思う)
初期のエルトンみたく、基本的には淡々としているけど、起伏に富んだメロディが顔を覗かせる瞬間も多い
【リズム隊との絡みを楽しむ】
本作のリズム隊がリンゴ&フォアマンである事を忘れてはいけない
特に目立ったプレイが有る訳じゃないけど、ジョンのピアノを上手く包み込んで心地良いグルーヴを奏でている
ビートルズのデモ音源やリハーサル音源を彷彿とさせる瞬間もある
【純粋にメロディを楽しむ】
これはもう解説不要
一切のコンテクストを無視して純粋に歌メロを楽しむ
多くのポピュラー音楽に通用する楽しみ方である
(俺はレディヘの某名盤もこれで乗り切った)
いかがでしたか?
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