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関屋記念 (GIII)


全頭メモ

アスクコンナモンダ 津村(初)
前走:米子ステークス ⑧
極端な前レース。今回が差し届く前提なら完全に度外視が可能。
前々走:ダービー卿CT ③
大逃げありの特殊展開、出遅れ。連対は大逃げと番手グループ先頭の馬。
馬場の悪い内側を通りながら根気強く伸びた。同じような位置からレースした④着ニシノスーベニアはのちにエプソムカップ連対。G3程度なら戦える素質を示せた。
3走前:東京新聞杯 ④
先行差しともに内ラチ天国馬場の恩恵に乗っかった形での④着。その中でも②着馬は昨年勝ち馬。③着馬は函館記念制覇。⑤着馬は中山記念制覇。GIIIとはいえメンバーレベルは高かった。

今回新潟マイルで、前半スローになりやすく前有利もしくは32秒台の強烈な上がりを使える馬が恩恵を受けやすい。このパターンはキャピタルステークスで経験しておりマイル戦ながら1000通過が60秒を超える展開を後方から突っ込んで③着を確保した。あそこまで露骨にペースが落ちるとこの多頭数では差し損ねる可能性があるが少し前が締まれば想定オッズ加味したうえで面白みのある一頭。

オニャンコポン 菅原明 (3‐1‐0‐6)
巴賞④着 メイステークス②着とオープンでそこそこの結果は残せているが使える脚がだいぶ短い点で新潟マイルへのコース替わりはかなり大きな割引要素。府中のメイステークスで好走したが先行勢が上位独占のバイアスに丸乗っかりで上がりは34.0。キャリア最速上がり3Fもスローになった東京2000の百日草特別の33.7で相当当日の馬場展開面で恵まれないと好走を期待するのはやや厳しいか。

コレペティトール 石川 (初)
3走前で京都金杯を制覇。当時は恵まれた54キロかつ鞍上の好エスコートによるものが大きく、次走マイラーズカップから安田記念のに2走は明確に力の差が出た印象。マイラーズカップも連対した2頭以外は低調なメンバーでハンデがなくなると現状はOP・L程度の能力と考えるのが妥当。

サクラトゥジュール 佐々木 (初)
前走東京新聞杯は内ラチ天国に恵まれたものの、相手を見ても重賞で活躍メンバーだったからそこまで評価を落とさなくてもいい。
昨年は中間でババで暴れて追い切りを一本スキップする頓挫がありながらも6着は確保。気性がだいぶ激しくテン乗りがプラスだということはほぼほぼないと言い切っていいがポテンシャルはメンバー内でも高く、思ったよりも人気しなさそうなので自分の力を出し切れるレースになれば面白い存在になる。

サンライズロナウド 横山典(2−0−1−3)
兎にも角にも馬のご機嫌次第なので走ってみないとわからない面が大きい。
毎回毎回展開に逆行しながらも大崩れしない所が持ち味だが、マイル界>>>>>スプリント界は明確であり馬柱を額面通りGIIIで通用すると受け取ってしまうのはかなり危険。昨夏の新潟マイル3着もメンバーレベルを考えるとここでは劣る。香港での経験と鞍上の奇策でどこまで巻き返せるかが勝負。人気しすぎるなら軽視気味。

ジュンブロッサム 戸崎 (初)
昨秋あたりからマイルを主戦場にしてテンが安定して本格化。それまでは絶妙に差し損ねる展開が続いたがしっかり捉え切れるようになった。
32秒台の上がりも安定して出せるようになっているから新潟マイルの舞台設定もマッチしているしトゥードジボンを子供扱いした実績があることは心強い。鞍上も昨年難しい差し馬を内枠からエスコートしておりそこまで不安ではない。人気しても無理に嫌えない一頭。

タイムトゥヘヴン 柴田善 (0−0−1−2)
2年以上複勝圏内から遠ざかっている。原因は明確で追い込み故に勝ちにいけない所と使える脚が短い所。新潟外回りはおそらくこの馬にとって最悪な条件。大穴でも狙う意味は薄い。

ダディーズビビッド 丸山 (初)
最適条件が左回り1400の中前々走の中山マイルが思いの外の善戦。逆に最適条件の前走が見せ場なしの大敗。いい頃の強さが無くなりつつある。上でも書いたように1400よりマイルの方が相手も強化され、新潟外回りに懐疑的にならざるを得ない。

ディオ 岩田康 (初)
兄とよく似てパワー系マイラーに見せかけて前走で大幅に時計を詰めてきた。それでいて前走の敗因はペースだと言っていたからたまたまではなくしっかり高速馬場への適性を見せた。先行馬を差し損ねて負けることが多く、キレにはまだまだ課題が残る。間隔を詰めて崩れたダービー卿CTを除いて大崩れしていないのは魅力。左回りで勝ったことはないから軸まではどうかもどうかも全消しはかなり怖い存在。

ディスペランツァ M.デム (2‐0‐0‐1)
前走NHKマイルは内枠に泣きつつ直線も進路をカットされ苦しい展開ではあったものの進路がクリアになってからも上位組とは伸びの差が出た。
おそらくペースが流れると終いの足も鈍くなる印象があり、理想的な展開は道中スロー一団→スパートで他馬を撫で切る形。それが実現したのがアーリントンカップだが、
メンバーレベルはだいぶ低調(古馬2~3勝クラス相当)でこのメンバー相手にその競馬が再現できたとして好走できるかと言われるとなかなか厳しい印象。想定段階ではあるがこのオッズではかなり手が出しにくい印象を受ける。

トゥードジボン 松山 (1−0−0−0)
兎に角短期で自分の行きたいように行けるかが鍵となる馬。
前走は前ガン有利に恵まれたが完勝。外を回されたり他馬にペースをコントロールされると途端に脆くなる。この馬も前走で時計を詰めてきた。
無理にこられると脆いがこのメンバーなら無理ぢて鈴をつけにくる相手もいなさそうなので人気薄で影が薄い存在になったら一発あってもおかしくない。

パラレルヴィジョン 三浦 (初)
砂を挟んで重賞含む中山マイル2連勝。前々から正攻法で立ち回る競馬が強く、後ろからのキレ勝負は分が悪い。そのため安田記念では見せ場なく終わった。この馬も特に理由なく大崩れするタイプじゃないから紐に入れておいたほうがいいかなーくらいの評価。

プレサージュリフト ルメール (1−0−1−1) 
2023東京新聞杯のパフォが高い。内前有利馬場を大外ぶん回しで1キロ軽いとはいえナミュールに食い下がった。この馬のいいところは最後までジリジリ伸び続けること。先行した場合以前のような爆発力はないが直線の長いコースでも生きやすいタイプの走りができる。ルメールがパラレルヴィジョンではなくこちらを選択したことも印象がいい。ハービンジャー産駒にとって横を広く使える新潟コースもいい。

メイショウシンタケ 泉谷 (0−0−0−2)
綺麗なスピードの出る馬場で長く伸び続ける脚が武器。
昨年米子ステークスを勝ってからはなかなか結果が出せていないが条件さえ満たせば自分の走りができる。特に京成杯AHが強い。
前走は前にいないと物理的に届かない競馬の中後方からしぶとく伸びて5着確保。戦前には夏4走する計算での仕上げとあったのでここに向けて出来は上向いてくるはず。脚質とコースもマッチしていてここは買い時な印象。

ラインベック 荻野極(0−0−0−1)
昨年3着に好走。前に行ってしぶとい馬。だが今年は米子ステークスが極端に前有利ながら掲示板街に敗れてしまったことも加味して、昨年よりは評価を落としたい印象が強い。夏には強いのでそこで差別化ができれば。

ロジリオン 永野 (初)
前走NHKマイルは3着好走したが、かなり無駄のない走りができた上での3着だから連対した2頭とはかなり大きな差があるから、あの2頭に次ぐ3着、という考え方はかなり危険。またベストは1400だろうからここでメンバーレベルも上がるとなると買い要素は斤量程度しか見当たらない。

ワールドウインズ  松岡 (初)
そもそものスピードが他と比べて不足していて、雨で馬場が低速化するのは大前提、それでいてL掲示板程度がこの馬の実力だからこの舞台では厳しいと言わざるを得ない印象。


ランク付け

S ジュンブロッサム アスクコンナモンダ

A   サクラトゥジュール トゥードジボン  プレサージュリフト

B  ディオ パラレルヴィジョン メイショウシンタケ

横山典弘 サンライズロナウド



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