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舞台俳優とわたし

平素よりお世話になっております。みづさんです。

前回の記事に反応いただきありがとうございました。生きる糧にします。
反応が嬉しかったので二度目の隙自語です。今回は舞台俳優さんの話です。




わたしは生まれてこの方20年以上、いわゆる三次元のアイドルだとか俳優さんだとかには一切触れずに生きてきました。スマップとあらしのメンバーはなんとかフルネームが言えるレベルで、ほかのJ系グループはメンバーの苗字が一人言えれば万々歳といった具合でした。特別に応援している歌手やアーティストがいるわけでもなく、やっぱ二次元が最高っしょ!みたいなテンプレ二次元オタクとして過ごしてきました。

転機というと大げさですが、二次元にしかなかった興味が0.5次元ほど先にも向けられたきっかけは、2017年にNHKで放送されたシブヤノオトに、刀剣男士formation of三百年が出演していたことでした。
当時のわたしは原作ゲームもプレイしていて、ミュージカル刀剣乱舞の存在自体も知っていたものの、興味は全くありませんでした。言ってしまえば「刀剣男士がミュージカルて(笑)」みたいな偏見も割とありました。

当時働いていた職場は、業務内容の関係上スタッフ全員が見える位置にテレビが1台設置されていて、地元スポーツチームの試合時以外はほぼ常にNHK系列の番組を垂れ流していました。また、早朝から深夜まで稼働している職場でもあったので、シブヤノオト放送もばっちり流れる時間帯でした。
番組が始まってしばらくは「音楽番組が始まったのか~」程度の認識のまま自分の作業を行っていたのですが、テレビの方向から聞こえてくる「石切丸」「大倶利伽羅」と言った耳慣れた単語におや?と思い、ふと画面の方を向くと、テレビにはばっちり例の6振りの姿が映っていました。
さすがに仕事中にテレビ画面を凝視し続けるわけにもいかないので、作業がてらちらちらとだけ視界にテレビに入れていたのですが、仕事が終わってからの行動はめちゃくちゃ早かったのを覚えています。
当時の知人(刀ミュ履修済)に「さっきテレビに石切丸とか青江さんが映ってたんだけどあれは何!? あれが刀ミュ?ってやつ? それとも刀ステ?」みたいな鼻息の荒いLINEを送り、彼らが刀ミュに出演している男士であることを知りました。その後は知人と流れるように予定を決め、三百年の子守歌初演の映像を見て、石切丸さんと青江さんの「にっかりと厄落としだ!」でヴー!と呻きました。あの時の呻きはいわゆるちょっと”夢”っぽい台詞への気恥ずかしさというのもありましたが、ただ間違いなくあの瞬間に心臓は持っていかれました。
それが、「崎山つばさ演じる石切丸」をすきになったきっかけです。

以降も折を見て刀ミュ・刀ステ作品をぽつぽつと鑑賞していたのですが、そのうちにどうやら自分が石切丸さんのみならず、演者である崎山つばささんにもひたすら心惹かれているのだということに気づきました。
石切丸さんだけでなく、バクステや特典映像に映っているさきやまさんの姿すら目で追いかけるようになり、そしてさきやまさんの姿を見つけるたびにニコニコしてました。

さきやまさん本人に初めて明確にヴー!と呻いたのは、2018年の1月頃に放送された情熱大陸の、松田誠さん特集回だったと思います。
刀ミュ中国公演の本番前に楽屋で松田さんがキャスト勢に向けてお話をされている時、さきやまさんが着ていたパーカーの紐が、蝶々結びになっていたことに気づきました。
そこでヴーとなりました。
もうあとは転がり落ちていくばかりでした。何がきっかけになるかわかったもんじゃないですね。

それからは初めてのことばかりでした。
初めての現場は真剣乱舞祭2018大阪公演だったのですが、チケットを取ることがあんなに難しいことだと、生で推しの姿と声を体験することがあんなに興奮することだと、あの公演で初めて知りました。
出不精人間がイベントや公演のたびにウン時間夜行バスに揺られて西へ東へ行くことになるなんて考えもしなかったし、特定の人物に対してキャー!と黄色い声を上げることになる日が来るだなんて思ってもみませんでした。右も左も分からないまま俳優垢を作って、同担の方々をフォローしたり、気持ちをぶつけるようにご本人様やキャラクターのファンアートを投稿したりしました。

多分これから先もわたしはいろんな人を推したりすきになったりすると思いますが、それでも変わることがないのは、崎山つばささんはわたしにとって人生で初めての「推しさん」であるということです。
あと、これはさきやまさんに落ちてから気づいたことですが、目が大きくて目力が強い人がすきなんだなぁという自分の趣味に気づいてしまいましたね、もっくんとか……たまちゃんさんとか……もっくんとか………………


テーマを「舞台俳優とわたし」にしたからには、もう一つ、推しの話だけではなく舞台俳優という大きなくくりについても書き殴ろうかと思います。

ほかの人たちがどうなのかはわかりませんが、わたしは気になる俳優さんを見つけたとき、とりあえず「○○(俳優名) 炎上」で検索をかけるようにしています。
自分でもめちゃくちゃ打算的、というか夢のない話だと思います。
身勝手なもので、わたしは多分、いわゆる推し事においては、とにかく安心していたいのだと思います。いらんことを考えたくないというか、舞台やお芝居を観る邪魔になるものは耳に入れたくないというか、安心して活動を追いかけられる人を応援したいのだろうとぼんやり考えています。

だから応援する対象についても、常に誰かに・何かに対して真摯であり続けている人を追いかけていたいんだと思います。
真摯さというのはあくまで観客席や画面の前から見えるものでしか判断できない、最終的には受け手が判断してしまうものです。他人の性格や人となりを勝手に判断する、身勝手というよりは傲慢な行動です。それでもわたしは、少なくとも、見える範囲ですら真摯であれない人やものを応援しようという気にはなれません。だから多分、真摯さを測る指針の一つにしたくて、過去の言動なんかを調べたりしてるんだと思います。
過去と今は違うんだとか、そもそも炎上案件が真実だとは限らないとか、いろいろ突っ込まれそうではありますので、もしこの文章を読んでいる方がいても参考にはしないでください。あと、なんだかんだ言いつつも最後は結局容姿で決めてしまうのは、本当に本当に反省しています。

生身の人間を応援するのって難しいなと、この一年くらいひしひしと感じています。
そもそも自分は身近にいる人間たちとすらうまく付き合えないのに、特定の人間に対して「推したい」「応援したい」の感情を抱き続けるというのは、結構な体力を使うんだなというのを実感しています。体力が尽きたときのことを考えるのは、正直こわいです。こわいから、少しずつ0に近づいている体力に対して見ないふりをしている面もあります。

それでもなんで舞台俳優という存在を追いかけ続けているのかと言えば、
失敗が許されない一度限りの公演で、全力を尽くす彼らの姿があんまりにも格好良いからだと思います。

もちろん個々人で見ていけば、顔がおきれいだとか、歌がうまいだとか、演技力が高いとかそれぞれあるんですが、ざっくりと「舞台俳優」を応援する理由を探したときに挙がるのはそういう理由かもしれないです。
とかく格好いいんですよね。髪の毛が汗で顔にへばりついても殺陣の手を緩めない姿とか、舞台の中心にいないときでもキャラクターを感じさせる仕草とか、カーテンコールでお辞儀をするときの気持ちよさそうな笑顔とか、そういうものを観れたときに、観に来てよかった、応援していてよかったと思えます。(この辺りは舞台そのものの魅力にもつながる気もしますが)

舞台上で手を抜かず、全力で輝こうとする姿がすき。だから常にそうあろうとしてくれる人を応援したい。みたいな、単純なところなんだと思います。結論は。

またふわふわした結論になってしまいましたが、だいたいそんな感じです。今のところは。俳優追っかけの自我が目覚めてほんの数年しか経っていないのに結論が出せるはずもない、というところで許してください。

世の中にごまんとあるまとめブログみたいなまとめ方になってしまって本当に申し訳ないです。ここまで読んでくだすってありがとうございました。
感想やら文句なんかはぷろひ欄のましまろ辺りに投げていただけると助かります。


メリークリスマスイブでした。

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