例のアレと演劇とわたし


平素よりお世話になっております。みづさんです。

世の中、大変なことになっちょりますね。
こういう時事ネタと言うかタイムリーネタと言うか、そういうものはnoteは元よりタイムラインでも本当はあんまり呟きたかないんですが、それでも何か記録に残しておきたいと思ったので書いておこうと思います。

そういうわけで、今回は新型コロナと演劇とわたしの話です。
よろしくお願いいたします。

※こちらのnoteに関して、わたしはどなたかと議論をしたいわけでも、特定の人物や組織に対して意見提示をしたいわけでもありません。いわゆるただのお気持ち文章です。
 ご理解いただける方のみ以下読んでいただければと思います。



3度目の緊急事態宣言が出ましたね。
25日からの休業や公演中止・延期をお知らせするツイートが、朝からひっきりなしにタイムラインに回ってきています。現在進行形で、各公式アカウントや、俳優含めた関係者の方々が謝罪の言葉とともに、お知らせしてくれています。
その心中はきっと観客である自分たちが想像できないほどのものだと思います。


わたしは数年前から多くて月に数回、少なくて2ヶ月に1度ほど、東京や大阪を中心に観劇やイベント遠征をするようになった人間です。いわゆるニワカオタクですから、どうやったって歴の長い人たちほど界隈を理解できているわけではありません。医療や衛生に詳しいわけでもないですから、専門的な是非の話もできません。

それでも分かることは、この一年、演劇に関わる殆どの人間が、相当の努力をしてきたということです。

演劇を観る人達は劇場に入る際に必ず手と靴裏の消毒を行いました。会場内での会話や飲食は最低限に留め、普段なら歓声を上げたい場面ではぐっと声を飲み込んでいました。その代わりに手が痛くなるくらいの拍手を舞台上に捧げました。日常生活でも、「推しの舞台が無事に始まり終わるように」「推しのイベントでクラスタ発生だなんてさせないように」日々気を遣っていました。

演劇を創る人達は、観る人以上の労力を要されました。座席数を半分以下に減らし、消毒や検温でクラスターを発生させないことを徹底しました。入場・退場時に混雑を発生させないように規制を行い、物販コーナーでも注文用シートやセット売りを行うことで、会場内に集団ができる時間帯を極力減らしていました。どんな公演でも、開演前には劇場スタッフの方が「会話はお控えください」の札を高く掲げて場内を歩き回っていました。
ある程度規模のある演目であれば当然のようにオンライン配信も行われています。収録や配信のためには、別途費用や準備が必要となるにも関わらずです。

それでも、今回の新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態措置において、東京都では全ての劇場において「無観客開催」が要請されました。
正直、どうして、という気持ちしかありません。

今日まで、東京での劇場でのクラスターは昨年7月以降散見されていません。俳優や関係者に感染者が現れた場合でも、観客への感染は確認されませんでした。それはひとえに、演劇を観る人々、そして何より創る人々の努力あってです。決して、「たまたま」「奇跡的に」ではありません。発生させないための万全の準備を、徹底して行ってきたからです。

先日の某ノーマスクイベント騒動の時も思ったんですが、こういう、「努力する人たちから目を背ける」行為に対してわたしは強く嫌悪感を抱きます。
「周りにかかった人間がいないからコロナはデマ」だの「マスクをずっとしてないけどコロナに感染してない!」だの見かけるたびに「おめ~の周りの人間が気をつけてるからです」と殴りかかりに行きたい気持ちになっていました。今もちょっと似たような気持ちです。
一度でも、一度でも劇場に足を運んで演劇を観た人間なら、今演劇に関わる人々がどれだけの苦労を強いられているのかが分かると思います。大なり小なり、その場にいる人間は覚悟を決めて来ているのです。「今日の公演を無事に終わらせる」「2週間後に関わった全員が笑顔でいられる」ための覚悟を持って、もう聞き飽きるほど耳にした「消毒」「飛沫感染防止」「会話・飲食を控える」を、実行してきたんです。
それをまるでなかったことのように、「人が集まるからだめ」というだけの理由で禁止にされることに、全く納得がいきません。

あと個人的におこぷん(※オブラートに包んだ表現)要素は「無観客開催を要請」という一文の後ろに取ってつけたように添えられている「(社会生活の維持に必要なものを除く)」という文章ですね。馬鹿野郎か?(※オブラートに包んだ表現)

「エンタメは人々の生活の潤いのために必要」という精神面の部分を抜きにしても、劇場や団体で働いてお金を稼いでいる人間がいる以上、それは「社会生活の維持に必要」なんです。その人達がご飯を食べるためには、劇場で幕が上がることが不可欠なんです。
何度でも言いますが、エンタメは立派な仕事なんです。お金を貰う人と払う人がいて、そのお金のやり取りで成り立っているお仕事です。

それとももしかして全てのエンタメはボランティアと善意で提供されていると思っているんですか? 死ぬほどけったくそ悪いですね。


わたしは幸か不幸か、今回の緊急事態宣言の対象地域には住んでいません。ですが要請されるのであれば、わたし自身はいくらでも協力します。仕事と食料確保以外では外に出ないし、マスクも24時間365日つけるし、手が荒れても消毒し続けます。

でもそれは、わたしがすきな物事を楽しみ、すきな人や場所を応援するために行っていることです。
わたしは5月末頃に東京に舞台を観に行きます。7月にも観に行きます。無事に開催された舞台を、無事に楽しんで帰ってきて、2週間経っても誰も感染しないために。わたしはマスクを付けて、外出を控えます。

まかり間違っても御上の方々の自尊心を満たすためではありません。


今回はいつもより強い言葉を多く使ってしまいました。
読んでいただいた方々に不愉快な思いをさせてしまったなら申し訳ありません。

わたしは先程、シュショーカンテイとかトーキョートセイとかいくつかのご意見箱にそっとラブレター(オブラートに包んだ表現)を送ってきました。何も行動しないで文句ばかり垂れるのも、それこそ無責任かと思っての行動です。

ちょっと語気の強いnoteを書くだけで疲れてしまったので、ちょっとモンハンライズの世界に引きこもってきます。
次こそは楽しいnoteがかけるとイイナとおもいます。楽しいnoteの話題が見つかるよう、せめて顔だけは前を向けていようともおもいます。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
みなさんの明日が少しでも明るいものになりますように。


皆さんの健康を心よりお祈りいたします。

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