感想:ルサンチマン・クラブ

ルサンチマン・クラブ / flower
http://nico.ms/sm30948643

地獄のような歌詞に高速で流れゆく音とVOCALOIDの組み合わせは最高ですよね。そんな感じの感想です。

この曲を聴いたときにまず1番に印象に残ると思われる地獄のような歌詞のことを書きたいとつい考えてしまいますが、まずは軽く説明を。
しーくんさん作 ルサンチマン・クラブは、人間には歌えないような(この曲の歌ってみたは私がこれを書いている7月19日時点で4つ投稿されている)早さで目まぐるしく展開されていくVOCAROCK。「驚異的な中毒性」タグがついているように、ハマる人はものすごくハマってしまうと思われます。説明終わりです。雑!


ルサンチマン・クラブの何が好きかって、決して素直じゃないリズムでするするつらつらと流れていく声です。
息継ぎ? んなもん必要ねえ! とばかりにFlowerさんが歌う歌う。VOCALOIDにしては少しなまっぽい声を存分に使って地獄のような歌詞を吐き出してくれるので、本当にもう最高という言葉に尽きます。しーくんさんのFlower絶妙にかわいくて好き。幼めですよね。

(素直じゃないリズムでするすると歌われていく気持ち良さ という点に思い当たる節(おこのみで/椎名林檎)があるのですが、こういう気持ち良さを含んでいる曲があったら歌い手の人間非人間にかかわらずぜひ教えてください!!)


話が逸れたついでに方向転換。楽器が鳴らしている音について詳しいことが書けないのがめちゃめちゃ悔しいので、せめてここすき! と思ったドラムの部分を言っておきます。

「最早僕はセンスがないとかそういうやつなんだ(早口」

歌詞ではこの部分、1分36秒のちょうど "やつなんだ" というところ。テン テン テン みたいなリズムの、急に低い音になる部分です。聴いたらわかると思うので暇な方はぜひ聴いてみてください。おわり。もっと楽器の話ができたい。
楽器の音を聴かないと楽器の話はできないと思うので、つまり私は楽器の音を聞き流しているということになりますね。楽器耳を鍛えねばならない。


色々渦巻く創作界隈のしんどさを詰め込んだような歌詞に、共感を覚える方も多いのでは、と勝手に思っています。この曲の主人公は絵描きさんみたいなので、絵を描かれる方などは特に。まあそれは置いといて。

僕はただ描きたい あーもう死にたい

ここが大好きなんですよね。唐突に、いや主人公からしたら全く唐突ではないのでしょうが、描きたいという前向きな衝動のすぐ後に死にたくなってるあたりマジで精神ぐちゃぐちゃになってて限界なのを伺える感じでとても好きです。
地獄地獄と散々書いておいてなんですが、書きたかったことは大体こんな感じで終わりです。もっと書きようがありそうですがこれが私の限界なので許してください。


ギャンギャン鳴るギターに攻撃力の高い声が耳に刺さるルサンチマン・クラブ。ぐるぐると不安が駆け巡る脳内のお供にぴったり(個人差があります)な曲なので、前聴いたときはピンと来なかったという方も試しにもう一度聴かれてみてはいかがでしょうか。

地獄のような歌詞に高速で流れゆく音とVOCALOIDの組み合わせは最高。

#vocanote

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