4/4「答えを求む君と、答えはいらない僕」
「なんでさ、啓発本を読むの?」
「うーん。答えが載っているからかな。安心したいんだよ」
「じゃあ、逆になんで小説が好きなの?」
「そうだね。てなると、答えがないからかも。自由でいいじゃん」
地元を好きになることは、多分もう一生ないんだろうなと思う。なぜなら、敵だと思っている存在ばかりが蔓延っているからだ。
そんな僕にも、会いたい人は何人かいて、ありがたいことに会ってくれたりする。上記の会話をしたのも、そのうちのひとりだ。
避暑地、と呼べば聞こえはいいが霧が多