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香落ち。相振り飛車の矢倉崩し

香落ちも最初の出だし3手がすごく重要です。
戦術の大きな分岐点という理由です。

分岐点

△34歩▲76歩△44歩。
今回はオーソドックスな始まりです。

戦法の性質が決まる3手

向かい飛車vs三間飛車

今回の戦法の性質が決まりました。

香落ちの中では一番多いかもしれない戦型

参考棋譜


開始日時:2023/11/15
持ち時間:15分+30秒
場所:81Dojo
手合割:香落ち 

△3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲7五歩 △3二銀 ▲7八飛
△4三銀 ▲6八銀 △3三角 ▲4八玉 △2二飛 ▲5八金左
△2四歩 ▲3八玉 △2五歩 ▲2八玉 △7二銀 ▲3八銀
△5二金左 ▲7四歩 △6四歩 ▲7三歩成 △同 銀 ▲6六歩
△6三金 ▲6七銀 △6二玉 ▲9六歩 △7一玉 ▲9七角
△7二金 ▲5六銀 △5四銀 ▲7六飛 △4五歩 ▲7七桂
△8四銀 ▲7五歩 △9四歩 ▲8六角 △3五歩 ▲9八香
△2六歩 ▲同 歩 △同 飛 ▲2七歩 △2四飛 ▲1六歩
△8二玉 ▲9五歩 △同 歩 ▲6五歩 △同 歩 ▲同 銀
△同 銀 ▲同 桂 △6四銀 ▲7四銀 △同 金 ▲同 歩
△7五歩 ▲7三金 △同 桂 ▲同歩成 △同 金 ▲同桂成
△同 玉 ▲7四歩 △同 玉 ▲6六桂 △8五玉 ▲6七金
△5五角 ▲4六歩 △同 角 ▲4七銀 △3六桂 ▲同 銀
△同 歩 ▲9五角 △同 香 ▲8六飛 △9四玉 ▲9五香
△同 銀 ▲8五金 △9三玉 ▲9五金 △3七歩成 ▲同 桂
△同角成 ▲同 玉 △5九角 ▲4七玉 △5五桂 ▲5八玉
△6八金 ▲同 金 △同角成 ▲同 玉 △6七銀 ▲5九玉
△5八香 ▲同 金 △同銀成 ▲同 玉 △6七銀 ▲4九玉
△4八金 ▲同 玉 △4七桂成 ▲同 玉 △2七飛成 ▲3七歩
△4六金 ▲4八玉 △2八龍 ▲3八桂 △3七金 ▲5九玉
△1九龍 ▲4九歩 △5八香

まで123手で上手の勝ち

矢倉vs美濃

上手が矢倉囲いなのは攻撃陣に「香」が居ないから
右側で盛り上がっていこうという意味。
下手は美濃囲いですが奨励会員は穴熊が多いです。

戦法の骨格が決まった

石田流

囲いが決まり次は攻め形。
浮き飛車にして飛車を横に使う構想の石田流だったが
これが疑問の攻撃型でした。

きれいに駒が使えているが何故に疑問なのか?

矢倉の圧力

上手は△84銀として次に△75歩を狙います
これが石田流と呼ばれる攻撃陣の理想形を潰してしまいます。

矢倉vs石田流は矢倉の勝ち

ここからは下手の矢倉に対する駒組み方法を考えていきます。

矢倉崩し

局面を戻しまして、図の▲76銀が「矢倉崩し」のおススメ陣形です。

矢倉の圧力に対抗できる

スキあらば

△72金の矢倉完成を急げば▲65歩。
歩交換をして角道を通していくのが良いです。

スキあらば歩交換する

あまり知られていない展開

△65同歩▲同銀△64歩▲56銀△82玉に▲46歩で
下手の駒組み勝ち。
次に▲45歩から角交換を狙っていきます。

菅井流相振り飛車のような指し回し

上手としては6筋の歩を交換させてはいけない事が解った。

銀には銀

△54銀で6筋を受けていきます。

一手ずつに意味がある

この一手の狙い

▲56歩
これが主眼の一手です。△54の銀に狙いを定めています。

相手が銀を上がってから歩を突くタイミングを勉強する

角道を開ける事、以上の意味


△45歩と角道を開けます。
この角道を開けないと
次に▲55歩△同銀▲65歩という仕掛け、狙いを秘めている事を
知ってください。

前の手▲56歩で角道を開けさせた意義がある

角交換に備える

▲77角と89の桂馬に紐を付け、次に▲65歩を狙っていきます。

76銀56歩77角の手順が大事

矢倉相手の戦い方

よくあるのは「▲68飛▲86角▲77桂型」なのですが
上手にも秘策があり(今回は紹介しません)ダメです。

最終図は下手を持つ三間飛車側の方に知ってもらいたい
仕掛けの陣形
です。

以降の戦い方は各々勉強してください

以上です。平手でも使えるエッセンスが盛り込まれているので
ぜひ振り飛車党の方は勉強してください。

どうもありがとうございました。



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