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567. どこを切っても奇跡

先週‥ そうそう!
不快極まりない売国奴カタログ
と化した新紙幣発行日の話。(笑)
新札が欲しいという訳ではなく、
お金を引き出した足で通販の
支払いにコンビニに向かって
いる途中の信号で待っている
時だった。
ムズムズムズ‥ むむっ⁉️
なんか‥眉間がムズムズして
何か受信してるようなんだけど、
全く解読出來なくて諦めかける
と更にムズムズ‥ 
どんだけ集中しても解読出來ない
から逆にコチラから提案すると
いう初の試みに出てみた。

あー‥ 第三の目よ、ぇー‥と‥
奇跡を見せよ。
第三の目よ、アタクシに奇跡を
見せなさい。

偉っらそうにコマンド出してみた。(笑)
コンビニで支払い終え、あまりの
高温にアイス買うのを渋々諦め、
もう少し先の角を曲がれば家‥
というところで視界に飛び込んで
來たのは、全盲のお爺さん。
白杖が折れて以来、1本は新調
した白杖、もう1本は身体支持
併用の白杖の二刀流高いに進化
したのだけれど、歩道の花壇に
杖を軽くぶつける動作を繰り
返している。
見ようによっちゃ、吉本新喜劇
の寛平じいさんに見えてくる。

お爺、何しとん‥
あの奇妙な動きは何かを確かめ
てるな‥ ってことは、混乱してる
可能性が高いね?

このお爺さん、ここら一帯で
暮らしている古参住民なら
知らない人は居ないはずで、
記憶の中の街並みとマイナー
チェンジしてしまった街並み
とで誤差が生じると混乱して
動けなくなってしまうことが
あるようで、そんなお爺に
初めて遭遇したのは、6年
ほど前だろうか、横断歩道で
信号が青になっても渡る氣配
がなく、チカラない声で
「信号渡れますか?」と呟くも、
聞こえていないのか、はたまた
関わりたくないのか素通りした
女性にショックを受けつつ、
「何かお困りですか?」と声を
かけると信号を渡りたいけど、
車や人の氣配が分からなくて
渡らないというので、まず、
どこに行きたいのかを聞いたら
真逆の方向に渡ろうとしていた
ので、分かる所までの同行を
申し出ると「お願い。」と。

当時はまだ1本だった白杖を
ガードレールや電柱にカンカン
ぶつけて確認しながら歩いて
いるのはわかるんだけど、子ども
や散歩中のワンコに当たりそうに
なる度に冷や汗噴き出るから(笑)
「おじさん、今はわたしがいるし、
 もう少し小振りにしようか。
 誰かに当たっちゃったら大変だから。
 あ、腕掴んでも良い?」
「うん。」

腰に慢性的な痛みがあるのかな?
それとも足かな?
目印となるものを通過すると報告を
しながら、全盲以外の身体的不都合
を抱えているかのようなゆっくり
とした歩調にできるだけ合わせて
歩いた。

「ハイ、學校の所の小さい信号だよ。
 ここを左に曲がるの?」
「あ、ここ學校ん所?」

「うん。」
「これを左に曲がると學校と
 反対側よ。」

「うんうん、ここからは分かる。」
「遠慮してるなら目的地まで行くよ?」

「いや、大丈夫。」
「ん、分かったあ。氣をつけてねー。」

「あんた、ハシモトさん?」
「違うよーw」

「ありゃ、ハシモトさんじゃないのか。
 あんたお名前は?」
「ヤツイだよ。」

「ヤツイさん‥ 知らないなぁ‥」
「うん。今日初めて会ったからね。」

「ハぁ!? それじゃ知らないな。」
「うんww」
2人で笑い合ってから別れた。
その後もどういう訳かタイミングが
重なって立て続けに三度ほど同行
したんだけど、この時の自我は
不便や不安にフォーカスして
勝手に心配してはザワザワしてた
けど、内なる祭壇セノーテで
聖靈に告白したら、

彼の聖靈と彼の人生を信じなさい


と返ってきて膝を叩いた。
以降、見かけるも道路を挟んで
反対側だったり、横断歩道の
ど真ん中で右往左往してるけど
距離がありすぎて駆けつけるのが
無理!と思っていると、男性が
近づいて声をかけて一緒に渡って
くれていた。
聖靈の言った、彼の聖靈と人生を
信じるってこういうことね?と
理解した場面だったけど、花壇で
杖コントしてるお爺の周囲には
誰もいないので久しぶりに声を
かけた。

『こんにちは。
 おじさん、どこ行きたいの?』
「ぁぁ、スーパー‥
 わかんなくなっちゃって。
    この道、まっすぐで良いんだよね?」

『そうだよー。合ってるよ。』
「時々、混乱しちゃうんだ‥」

『うん。
 良かったらスーパーまで一緒に
 行こうか?』
「え、そりゃ助かるけど‥良いの?」

『うん。』
「じゃあ、お願い。」

『はーい。じゃ、ゆっくりまっすぐ
 歩いて行こうね。
 ぁ、腕掴んで良い?』
「うん。」

「あんた、ハシモトさん?」
『違うよーw ヤツイだよー。』

「ヤツイさん‥ 分かんないなあ‥」
「うんw  大丈夫 大丈夫ww」

「前にも会ったことある?」
『あるよー。おじさんが困ってそうな
 時は声かけるって決めてんの。』

「ハハ‥w」← 照れくさそう
『そういえば、久しぶりに会ったら
 おじさんの杖、二刀流になってるね?』

「うん、これだけだとすぐ折れて
 転んで怖いから、今は、こっちがないと
 怖くて歩けないんだよ。」
『うん、そっち頑丈そうだもんね。
 安心感が違うよね。』

「そうなんだよ。もうこれがないと‥」
『ぁ おじさん、もう一歩で上りの
 スロープになるからね。』

「うんうん。」
『さすが慣れてるね。』

「どこにいるかが分かってれば
 慣れたもんなんだ。」
『おっと、信号赤だから止まるよー。』

こんなやり取りをしながらスーパーに
到着すると、サポートを必要とする人
に着いてくれるスタッフさんと交代
した。

『じゃあ、おじさん帰りも氣をつけてね。
 また困ってそうな時には声かけるから。』
「ぁ、ありがとうね。
 あんた、ハシモトさんだったっけ?」

「ううんww ヤツイだよ。
 熱中症も氣をつけてよー。またねー。」

ふむ‥
これのどこが奇跡?(笑)
つか、お爺より最早、ハシモトさんが
氣なってるよ‥ って、奇跡じゃね?
どこの誰かも分からないハシモトさん
が氣になるって奇跡じゃね?www
込み上げる笑いを堪えて帰宅した。

これをきっかけに、アタクシは
多くの奇跡を体験することとなった。
この日の夜、母宅に水を1ケース
補充しようと届けると様子がオカシイ‥
体温を計ると日頃の体温からすると
やや高めだが、その割には母から
とてつもない怠さが感じられるので、
両脇に保冷剤挟んで、頭を冷やして
しばし様子を見る。
翌々日に妹が一泊してくれる予定は
あったものの、翌日、改めて泊まりに
來る事にした。
帰りの車の中で「虫の知らせか奇跡だな」
と旦那氏がポツリ。

確かに今晩行かずにいて体を冷やさ
なければ手遅れになっていたやも
しれない‥と思った時のカラダの
震えはまだ覚えている。
常に「奇跡とは?」を頭の片隅に
置くようになったらまぁ、何でも
ない日常が奇跡の連続であるとの
分かってるつもりの実感がやって
きた。
なるほど『生きてるだけで丸儲け』
なのかもしれない。
ということは、自分という存在が
奇跡の粒の集合体だとも言えそうだ。
や、そうなんでしょーね!(笑)
でしょうけども実感が伴わない
のに紙切れから仕入れた情報
握りしめててもねえ?ww

お爺と再会してからこっち、
分かっちゃいるけど実感が
伴わなくて長らく苦悩してた
事への実感が伴うことが増た
ような氣がしている。
きっと、お爺もアタクシも、
全ての人のどこを切っても
金太郎飴の如く『奇跡』って
出てくるんだろうね。
それらが心地良かろうが、
そうでなかろうが奇跡は奇跡
なんだろうね?

ぁ、だから有り難がれとか
感謝しろとか、感謝が足りない
なんて言う氣は毛頭ないからねww

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