見出し画像

最近のカワサキ新型バイクを見て感じたこと

カワサキがイケイケな件
この数ヶ月、カワサキが新型車をいくつか発表したが、その中でもzx4rとエリミネーターについて関心を抱いた人は少なくないのではないだろうか。
ともに400ccというミドル排気量でグローバル展開を目指すモデルである。

ん?400cc?
400ccという排気量を聞いてバイクに興味のある多くの人がこう思っただろう。
「400は国内でしか流行らないガラパゴス排気量なのでは?」と。
zx4rが発表された時に私も同様の感情を抱き、楽しそうなマシンが出たと思う反面、日本以外ではあまり売れないのではないかと不安な気持ちもあった。

私の価値観
私はかねてから日本の免許制度には改善すべき点があると考えていた。
それは排気量区分の問題である。
海外では中型バイクというと600〜700ccという認識が一般的である。それに対し日本は400ccというニッチな排気量で分けているため、私は日本の免許制度を海外の基準に合わせた方が良いと考えていた。
そうすることで、日本でしか売れない400ccのバイクにかけていたコストを600cc前後のグローバルモデルの開発に充てることができるからだ。
そしてより多くのライダーに多種多様なエントリー機を提供できバイク業界も盛り上がるのではないかと考えていた。
ところがカワサキは私と180°違う価値観を持っていた。
※決して現在の400ccのバイクを否定したいわけではない。問題点があると感じていたのはバイクではなく免許制度の方であると誤解のないようにお伝えしておく。

カワサキの価値観
カワサキはzx4rやエリミネーターをグローバルモデルとして展開することを明らかにしている。要するに、400ccという排気量を新たなグローバル排気量として設定していこうとしているのだ。
私が基準を海外に合わせようとしていたのに対し、カワサキは日本の基準を世界に広めていこうと考えている。
その姿勢の違いに驚かされるとともに、私は自分の浅はかな考えに失望してしまった。
いくら規模が全盛期より小さくなったとはいえ、4大バイクメーカーが集うこの日本のバイク市場を軽視した自分がひどく恥ずかしい。

多数派≠正義
日本に比べれば海外の市場のほうが何倍も大きく、そちらに合わせたモデルを作る方が利益を得やすいのも間違いないだろう。
しかし多数派の意見が常に正しいということはない。
自分たちが良いと感じるものを潰さず、それを新たな価値観として他者に広めていこうとするカワサキの姿勢には見習うべきものがあると痛感した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?